
2019年9月4日
非常に強い勢力を保ったまま上陸した台風21号が大阪を襲いました。ガレージの屋根は飛び信号は倒れ関空には船が突っ込み大騒ぎとなりました。
限界集落のわが家周辺でもたくさんの被害は出ており、台風が過ぎた後はお年寄り達が壊れた物や飛んで来た物を捨てるために外へ出ていました。日頃から騒音を撒き散らしご迷惑をかけているので、当時は隣に住んでいたユッキーと手伝いますよ!と声を掛け近隣のお年寄り達を手伝っていました。
壊れたバルコニーやテレビアンテナを運びお年寄り達がありがとうと笑顔になっていきました。「優しいヤクザ屋さんやねぇ…」「兄さんら今どき珍しい任侠やで」その瞬間私から笑顔は消えました。その後必死にチンピラヨゴレの暴走族ですが反社会的勢力でありませんと説明し、暴走族の兄ちゃんと呼ばれるようになりました。
それからというものお年寄り達がわが家の前を通ると世間話をするようになりました。とゆが壊れたなどの話をされると修理したりスマホの使い方を教えたり…すると雑巾使うかとウエスを貰えました。喜んでいるとなぜか近隣住民より定期的にウエスが配給されるようになりました。
いつもお菓子をくれる今年90歳らしいおばあさんは暴走族を職人かなんかと勘違いしてるのか兄ちゃん立派な暴走族になったか!?と聞いてきます。
ぼちぼち暴走してます!と答えると頑張りな!と野菜ジュースを貰えました。
先週はその野菜ジュースを飲みながらドアを作っていました。
そう、前回のブログの最後にベコベコになったこのドアです。
最近バキュームインフュージョン成型に精を出していますが樹脂を使って物を作るには型が必要です。その型はFRPで作りますがゲルコートやガラスマットなど決して安くはありません。なんなら型は表面の仕上がりが命なので型を作る方が大変なくらいです。
量産しないのであれば型を作らずに作れるのでそれでちまちまと作っておりました。リアガラスが出来てドアに取り掛かった時に浮かれており忘れていました。
ドアは内部がスカスカなのです。
ドアはフレームに外装パネルがスポット溶接と接着剤でくっついています。フレーム内にウインドウレギュレーターがいます。それを忘れて真空引きしたらフレーム内の空間が潰されてバァン!と外装パネルがぐちゃぐちゃになりました。
わしの答えはこれや!!!!
ご理解サンダーの出番です。ドアをわからせます。
リアは窓も要らないので型として使うために内側は全て切って取り外しました。
こうしてドアのような何かが出来ました。
この姿になると窓の方が重くなります。
重量を測ると約13kgでした。内装やスピーカー剥がしたドアで18kgくらいでした。
中をくり抜いたことによりもう潰れる事はなさそうです。
ドアノブのところをパテでテキトーに埋めます。
あとはクロスを重ねて行って真空引きをします。
無事ぐちゃぐちゃは回避したので樹脂を入れていきます。
そうして出来たものがこちらです。
残念ながらところどころ樹脂が入りきってないとこがありました。
仕方ないのでハケでペタペタと追加で塗ります。
このままコーキングでくっつけて2ドア化してもいいのですが、リアラジエーター化に伴い配管などのメンテナンス用に開かないととても不便です。
1シーター化すればいいのですがそれも不便なので…
そこで裏側も作りウェザーストリップが付くようにします。
裏側は複雑な形状なので外すのが本当に大変でした。
反対側はもっとたくさん剥離ワックスを塗ろうと思います。
表と裏をミニ万力で固定して試しに付けてみました。
ちゃんと開閉出来ることがわかったのでボンドを塗布します。
持っている万力をフル稼働で固定します。
固まったらヒンジとウェザーストリップを付けます。
無事開閉出来るようになりました。
といっても内側からしか開きません。
普段使いするドアではなくメンテナンス用のドアなので。
肝心の重量ですが2.2kgでドンガラからでも約16kgの軽量化です。
そして車内はお通夜くらい暗いです。ありえん光の入らなさは透過率0%のカーボン窓のせいです。
普通にクッソ危ないのでカメラとデジタルインナーミラーを導入します。
そして素材がようやく入ってきました。
税関バトルに敗北し一度は送り返されてしまいましたが、製造元の怒りの再発送により2回目は勝ちました。
急ぎじゃないから大丈夫だよと連絡しましたがありえん税関にブチキレてました。そんなこんなで1ヶ月遅れの到着となったのはこれです。
カーボントランクダックテール仕様です。
当初は作ろうとしたのですが、そもそもトランクが鉄板と樹脂パネルの2個構成。
更に裏骨は複雑な上に切れないので型を作る必要あり。そうなると買った方が安いのです…
そしてこのカーボントランクは裏骨が厚み5mmくらいあるのでカーボントランクにしては少し重めです。
まぁ切り刻むので最後はとても軽くなるでしょう。
テールランプなどちまちま移植してカメラを付けようとした時です。
純正がこれで

カーボントランク
中の隙間空間が全然ないのです。
その結果カメラが入らず付きません。
取り付け穴は一通り空いていますがカメラだけは穴が無かったので諦めてるっぽいですね。
純正カメラをステーから外して穴開けてビス止めしたら付けれそうです。
あとはガバガバリューター穴をドリルで拡大したりとちまちま加工して付きました。
フィッティングは普通に良いです。
ウイングステーまでギリギリでした。
黒というよりカーボンの面積が増えてきました。
ええやんと頷いていましたが思い出しました。
まだ右側のドア製作が残っています…
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2025/06/08 10:30:02