
今年も残りわずかですね。
寒くなってくると手曲げマフラーのシーズンです。
今年の冬もマフラーのオーダーが来ました。
というのも去年出た寺西走行会ですが、クラス優勝は出来たものの初心者クラスが2枠ありその1つで優勝なんです。
そんでもう1つのクラスの人の方が速かったんですよね。
そして去年の走行会で課題点も出ました。
・低〜中速の加減速周回に油温が耐えれない
・パワー不足(去年はポンプ2基で燃料が足りずブースト1.4くらいでした)
・ゆやんのやる気がない
しかし「今年は真面目に走るか〜」との言質を取ったので私もセントラル用に手を入れる事にしました。
まずはこの重たいマフラーです。
オーバル太鼓2つなので静かですが重いんですねぇ…
いつものように作っていきます。
デュアルなので左右が均等な角度や高さにするのが難しいです。
ここまではステンレスで作って…
プレスでラッパにして出口はΦ70→Φ90チタンにします。
材質まで拘って軽くしたいという訳ではないのですが、前のマフラーと同じ出口を使えばインナーサイレンサーがそのまま使えるので同じにしました。
ゆやんに出口形状を聞くと任せる!wとのことで100%私の趣味で作ります。
サイレンサー付きの時は縦4個吊りの横2個吊りで横Gでゆさゆさならないようにしていました。
今回は軽いので縦2個吊りと横1個吊りです。
マフラーの吊る部分を溶接します。
毎度のことながら今回も変なものが出来ました。
ディフューザーギリギリで少し焦りましたが(笑)
今回のマフラー出口は私の趣味なのではね上げハス切りΦ90デュアルセンター出しの欲張りセットです。
エンジンをかけると予想通りそれはそれは凄い音だったのでインナーサイレンサーを2種類作ります。
なぜ2種類かと言うとこんなやかましいので街乗りは出来ません…
暴走族の私にも少しは良心があるのです。
まずは作りたいサイレンサー内径の丸パイプを用意します。
パイプ直径+パンチング2枚分の板厚に3.14かければ円周が出るのでその長さにパンチングを切ります。
私は小学校を卒業している暴走族なので算数が出来るのです。
しかし四則演算になると+と×どっちが先だっけ…とググります。
切ったパンチングを丸パイプに当ててプラハンで殴って曲げていきます。
特に端面付近は曲がりにくいので鉄ハンマーでしっかり曲げます。
使う丸パイプはガス管が安くて肉厚あるのでおすすめです。
ハンマーでどつき倒しても変形しません。
そしてホムセンに売ってるので手に入りやすいです。
曲げたらホースバンドで閉めてパイプを抜きます。
それっぽいのができます。
あぁ…ロールベンダー欲しい…
繋ぎ目をテキトーに溶接してホースバンドを外すと…
パンチングパイプが出来ました。
お次はインナーサイレンサーを切って
パンチングに使った丸パイプを固定用ガイドとして溶接します。
パンチングパイプ作りに使った丸パイプなのでパイプパイプがピッタリ入ります。
点付けで溶接したら完成です。
なっが(笑)
普通のマフラーならまず入りませんが、このマフラーはクソ長インナーで消音する前提で作ったので出口から800mmくらいドストレートなのです。
上の2本が常に入れておく街乗り用インナーで下の2本は夜中に移動する用です。
もちろんパンチングだけでは消音出来ないのでこれにウールを巻いてサイレンサーにします。
街乗り用インナーでもローブースト6000rpmくらいは回して大丈夫なので高速も乗れます。
お次はこいつの取り付けです。
ATIクランクダンパープーリーです。
1000ps用のエアコンも使える優れものです。
私の32は古いモデルなのでエアコンは使えないわタイベルカバーの下側は切らないといけないわですが、こいつは無加工ポン付けです。
しかしベルトは長さが変わるので注意です。
クランクプーリー経が変わるので純正サイズは1本しか使えません。
純正サイズ
1:パワステベルト 4PK970
2:エアコンベルト 4PK910
3:ファンベルト 4PK875
ATI
1:パワステベルト 4PK945
2:エアコンベルト 4PK970
3:ファンベルト 4PK850
付けようとしたら全然長さちゃうやんと急遽紐で長さを測ってAmazonのお急ぎ便に助けられました。
ラジエーターやエアコンベルトを外すのに下から作業が必要なのでアンパネを外したいのですが…
まずはバンパーから外さなくてはいけません。
バンパーはアンパネの上に乗ってるだけなんですぐ外れますが養生がめんどくさいです。
やらないと外す時に傷だらけになるので…
ベルトやラジエーターを外したらいよいよクランクプーリーボルトを緩めますが500Nmで締まっているので大変です。
いつもは2人でやりますが今回は私だけなのでフライホイールをロックする役目が居らず…
ジャッキとドライバーで代用します。
普通に不安全行動で現場猫案件です。
外した純正プーリーは経年劣化ですね。
付け替えたらしっかり締めます。
クランクプーリー用に買ったトルクレンチですが今のところクランクプーリー以外に使い道がありません…
センターロックのホイールとか買えば使えるのかな…?
ベルト類をつける前にオイルクーラーを変更します。
ラジエーターがないとサージ前のエルボ配管が外しやすいので組む前にやっちゃいます。
Vマウント!!
いや眉毛だわこれ…
助手席ヘッドライトの下に付いてるのが今のオイルクーラーです。
ウインカーを移設してクーリングパネルも作りましたが低〜中速だと冷却が間に合いません。
そこでグリルに横長のクーラーを付けることにします。
部品は安心のキノクニで集めて現車合わせでホースも作ります。
高さがしんどいので下側はインタークーラーにマウントを付けることにしました。
本来はM6で止めますがそれだと板厚とボルトを入れるクリアランスで20mmくらい高さが必要です。
このボス部分と同じ経の穴をホールソーで空けて溶接しました。
下はこれで上から押さえつけて固定します。
上側のステーはヒンジと共締めです。
クーラーは付いたのであとは配管ですね。
ヘッドライトの下から引き込みます。
フィッティングが結構ギリギリなんですよね…
クーラーの場所確保によりホーンはブローオフの上に移設しました。
元々オイルクーラーが付いていた場所がスカスカになったのでエアクリーナーを後々移設予定です。
これで吸入空気温度がめっちゃ下がると思います。
走ってる時はいいのですが止まった時にエンジンルームの熱吸ってかなり温度が上がります。
昔測ったら走行中と停止中で40℃くらい温度が変わりました。
停止中はインタークーラーにも風邪当たらず冷えないので…
エンジンをかける前にオイルクーラーの配管を1度外して配管内とクーラー内にオイルを入れます。
ドロッピングレジスターを外して油圧がかかるまでクランキングしてからレジスターを繋げてエンジンをかけます。
オイル漏れがないか確認出来たら外装も組み上げます。
オイルクーラーを低くマウントしたのは上にクーリングパネルを付けたいからです。
ちゃんと付きました。
グリルの中がパツパツです。
下からも空気が当たるようになっています。
なかなかいかついですね(笑)
洗車して完成です。
高速走行中は前のオイルクーラーより10℃くらい温度が下がりました。
サーモ付きのサンドイッチブロックでなければオーバークールでしょうね…
余談なのですが32、33、34と同じサイズのオイルクーラーをグリルに付けました。
32だけ狭すぎてボンネットキャッチに当たりボンネットキャッチを外しました…
多分角度付けたりしたらいけるとは思うのですがやろうと思ってる方は気を付けて下さい。
ボンネットキャッチがないと不安な方はカウル化して後ろに移設するのがおすすめです。
そして年末に向けて急ピッチで作っていましたが走行会は延期となりました(笑)