
ンキェェェェエエエ!!
人生の中で突拍子もなく現れるのは出費と残業だ。
ヨゴレ・シャチクスキー(1990〜2024年:過労死)
前回のブログではパテ盛り第1段階までいきました。
そもそもエアロ製作になぜ時間がかかるのか?それは硬化時間が必要だからです。
FRPもエポキシ樹脂で作るカーボンもパテも塗装も全て硬化時間が必要な作業となります。
しかも1晩とかの結構な時間です。硬化剤を多めに入れて時間短縮すると縮んだり割れたり発熱したり…
そこで帰宅してからパテ盛りして寝る。翌日の時間から帰れば削って再びパテ盛りして寝る。を繰り返せば仕事に行っている間にゆっくりと硬化してくれます。そして週末に塗装ですね。
かしこい!サボテンとIQバトルをしている私の完璧な計画でした。
そして残業で帰れなくなりました。
早出出勤にフル残業を組み合わせ1日15時間働くという苦行を強いられた私の口癖はフ〇ックという地獄です。言い過ぎてあだ名がフ〇ックさんになりかけましたが土日に全てを賭けることにしました。
そんなこんなで平日を乗り切り土日になりました。
パテにも種類があるのですが板金屋さんのような専門知識がない私がパテをもりもり使うのはよくないです。
パテは完全硬化してからも夏冬の気温差などで割れたり縮んだりします。なのでメインで使うパテはパラフィンにタルクを混ぜたものにしました。
これだとFRP樹脂と同じなのでひび割れしにくい…はず?
FRPパテを盛っては削りを繰り返します。
元々FRPで成形していたのですが更に隙間をなくしました。
車に仮合わせして固定用の穴を空けて取付けします。
仮合わせでは問題なさそうなので外して今度は表面を整えます。
FRPパテはピンホールが出来やすく月のクレーターみたいにブツブツまみれです。
荒目のパテほど厚く塗れますがピンホールが出来やすくここに仕上げ用のパテを塗っては削りを繰り返します。
小学生の図工みたいな感じですね。
削りで形が出来上がるのでここからは手作業です。
塗装の足つけは楽しいと思いませんがパテ削りは形を仕上げるので楽しいです。シコシコと削っては表面を触って確かめます。
シコシコするのは得意なのです。
シコってたら後輩達が遊びに来て弁当の差し入れをしてくれました。
そして屋根の塗装を頼まれたので近々屋根でシコると思います。
別に変な意味ではないです。
シコり終えて満足したので塗装に入ります。
カラーコードを見て発注していたのはスーパーホワイト4でソリッドカラーです。
クリアを吹かなくていいですがその分誤魔化しが効かないので難しいです。
まずはマスキングと脱脂ですがここに来て突然ハッチが登場しました。
このリアハッチはスムージング化されたもので鉄板を貼って溶接されています。
ハーネス類やヒンジを外して窓ガラスをマスキングしますが、開けた時に裏側が違う色だとダサいので表裏両方塗ります。
メインが表の塗装なのですが裏が絶望的に塗りにくいです。
サフを吹いてから塗料を混ぜ混ぜして吹いていきます。
暗くなって来た頃にようやく塗り終わりました。
ハッチはつっかえ棒で上げて内装で隠れるところはタイラップで固定しました。
これでだいぶ塗りやすくなりましたが、それでも裏を塗る時はマトリックスの弾除けるシーンみたいな体制で塗りました。
マトリックスで思い出しましたがマトリックスや今劇場版で話題のガンダムSEEDなど作品なんですけどね。
新卒の子に話すと通じなくてその年に生まれてないです(笑)って言われました。今の新卒の子達は21世紀生まれなのでそろそろ20世紀生まれのオールドタイプなどとディスられそうです。
1晩ゆっくりと乾燥させていよいよ取付けを行います。
まずはエアロを付けましたがいい感じです。
張り出しエアロになったので結構イカつくなりました。
お次はハッチの交換です。
ハッチを外すには左右のダンパーを外さないといけません。
マーバンのダンパーは固定のボルトと一体式です。日産車のダンパーは外れるタイプが多くそれに慣れているので新鮮です。
しかしこのダンパーのM8がダンパーが外れないせいでスパナで緩めるしかない上にネジロックがたっぷり塗られています。
右は外れましたが左が外れず他の記事を見るとサンダーで切っています。
再利用したいのでボール部に切り込みを入れて口を広げ、バールを2本使い非分解を分解してわからせました。
バールだけならご理解頂くで済みましたがサンダーを使ったのでわからせです。この棒ガキがよ…!
内装を剥がしてハッチへの配線を引き抜きます。
配線を抜いたら加工をして追加の線を付けました。ワイパーなどがなくなり使う配線はデフォッガーと半ドア検知のヒンジ配線だけです。
トランクのドアノブもなくなってしまったのでセキュリティ用のドアロックアクチュエーターを流用してヒンジのロックを解除します。
使わなくなった配線を切ってアクチュエーター用の線に変えました。
伸ばした配線はバッ直電源を取ってスイッチに繋げます。
マーバンはセダンのようにトランクを室内から開けるレバーがないのでその代わりです。唯一のレバーもスムージング化でなくなったので。
このボタンを押すとトランクが開くようになりました。
お次はマフラーの加工です。
Vバンドで固定していましたが車高が低すぎて擦って壊してしまうから1本ものにして欲しいとのこと。
Vバンド部の溶接はサクッと終わりましたが、前に作った桜の竹ヤリもVバンドから取り付けなので変更が必要です。
まずは切って差し込み式に変更します。固定はディフューザーと同じくレインフォースの固定ボルトと共締めでフレームから生やします。
牽引フックからもロッドを生やせるように加工すれば
ボルト4本で脱着出来るようになりました。
全ての作業が終わるのに1ヶ月近く掛かりましたがなんとか形になりました。
だいぶ印象が変わりましたね。
イカチー↑