シートベルトのボルト

シートベルトが付いている所の内張りを外すにはシートベルトの肩側ネジを外さなければなりません。
以前、クオーターガラスを外す時に、この作業をやりました。

14のメガネレンチをボルトに掛け緩めようと力を入れ、１周位したその時・・・「ポロ」っとネジが取れました。
ナントΣ(ﾟдﾟ;) …ネジはしっかりと締められておらず、１周分ただ咬み込んでいただけ(≧σ≦)
非常に恐ろしい事態です。

この車に乗ってから15・6年になるけど自分自身、ここのネジはいじった覚えはありません。
しかし…思い当たる事はあります…

今まで、昼間の有料サーキットや深夜の無料サーキットで何回か板金レベルのクラッシュをしてますが、それはすべて、4点式シートベルトをしていた為に人体への影響は無し。
しかし、公道は純正の3点シートベルトを装着。もし、公道で事故でもしていたら、車は勿論、自分も入院またはご臨終だったでしょう。

あー恐ろしい(￣Д￣；；


さて、ネジをしっかり締めようとしますが、ネジの先端の山が潰れているのでメス側に入って行きません。
スペアのネジが無いので潰れた元のネジをダイスで修正する事に。。。
あれ…Ｍ10？Ｍ12？P1.5？P1.25？おかしいぞ・・・o(ﾟ◇ﾟo）ﾎｴ?

ノギス＆ピッチゲージで計測
11㎜？でも微妙に大きい？P1.25？でもちょい細目？

シートベルトのアンカーボルトの規格を調べると特殊な事が判明。

こんな規格のネジは聞いたことが無く修正は断念。いつも部品を買っているＤラーへ。
ついでに、ブロペラシャフトのネジとか注文。
部品検索を終えた店員が
「ＡＥ86のぺラシャのネジは代替部品で出ますが、ＡＥ86のベルトのアンカーボルトは部品で出てきませんでした。」

店員にネジの規格の話しをし、ＡＥ86のネジじゃなくて他の車でも良いことを告げても店員は一歩も譲らず。
アンカーボルトの件は諦めて店を出ました(/□≦､)

「さて困った…山が潰れている所を切断するか…」などと考えていた時に思いついたのが
解体屋さん(ﾟ∇^*)

解体屋さんには単刀直入に
「このネジが欲しいので、どの車種のでも良いから１本下さい。」
と潰れた元ネジを見せて言ったら、解体屋さんが
「車は何ですか・・・？」と
「ハチロクです。」と正直に答えると
「ハチロクは無いねー。」と笑いながら答える解体屋さん。
だから、何の車種でもいいって最初に言ったじゃん。ハチロクなんて無いのは知っている。むしろ、有ったほうが奇跡的。

結局、シートベルトのアンカーボルトの規格を説明し解体中の車（ワゴンＲ）から１本頂きました。
・・・結構知らない人多いんだね。プロの人でも・・・。

家に戻り、もらって来たネジをハチロクへ。締め付けトルクは440㎏-㎝。
これで命を守る安全なシートベルトになりました。

さて、その規格とは・・・
7/16-20 UNF（ユニファイの細目）
外径　11.112㎜
P 1.27(参考）

全ての車両のシートベルトはこの規格のネジを採用しているみたいです。
4点式のシートベルトを付けるアイボルトの値段が高い理由が今頃になって分かったような気がします。