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クルマレビュー - 5シリーズ セダン
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BMW / 5シリーズ セダン
523d xドライブ Mスポーツ 40th アニバーサリーエディション_RHD_4WD(AT_2.0) (2021年) -
- レビュー日:2022年11月6日
- 乗車人数:1人
- 使用目的:通勤通学
おすすめ度: 5
- デザイン:5
- 走行性能:3
- 乗り心地:5
- 積載性:3
- 燃費:5
- 価格:2
- 満足している点
-
●流麗なスポーツセダンのスタイリング
クルマのお手本のような佇まいです。時代が変わり、セダンももう絶滅危惧種かも・・。
●伝統と先進性を兼ね備えたデザイン
フロントフェイスは、最近の新型車のようにびっくりするような顔ではなく、それでいて新しい、安心して見られるデザインです。
●しなやかでピシッとした足回り
「COXボディダンパー」を効果倍増で装着したかのような足回りです。試乗した時点で、あまりに進化に驚愕しました。LCIで標準装備となったアダプティブMサスペンションの効用だと思います。
●車内の静粛性
前期型も相当静かでしたが、更に輪をかけて静かです。車内の空気が全く振動していないような感じがします。上記のアダプティブMサスペンションの効用に関連していると思います。
●燃費
面白味の無いエンジンですが、この燃費は一度慣れるとやめられません・・・。
●センスの良いインターフェース
よく整理されていて、見た目もカッコイイです。
●上位シリーズにも引けを取らない内装
LCIでガルバニックスイッチが標準装備され、7シリーズにも遜色ないレベルに近づきました。落ち着きや上品さという面では、8シリーズ以上のものを持っていると思います。
●実用性抜群のヘッドアップディスプレイ
表示領域が広く、ナビや規制情報等も表示されます。ナビをセットした際も、わかりやすく表示されるため、もはや音声案内すら不要です。
●十分満足できるレベルの標準HiFiオーディオ
マニアから見れば鼻で笑うレベルですが、設定次第で十分良い音が出ます。少なくともこのセグメントまでの「標準オーディオ」としては、私はこれ以上のものを見たことがありません。
- 不満な点
-
●低速時のギクシャク感(かなり改善)
多分回生ブレーキが悪さをしています。走りに悪影響を及ぼすような回生ブレーキなど不要であると考えます。そもそもdに回生ブレーキが必要とは思えません。
●アイドリングストップ
要りません。エンジンオンでデフォルトでアイドリングストップオンというのも、いい加減何とかして欲しいところです。コーディング必須です。
●走行モード切替
そろそろ、自信を持って薦められるワンモードを提案して欲しいです。今回、アダプティブモードがワンモード走行に近い位置付けになっています。ただし、これもエンジンオンでコンフォートがデフォルトになってしまっています。コーディング必須です。
●ドアパネル付近のキシミ音(かなり改善)
前期型と比べ走行中の振動が少ないので、改善したように感じるだけだと思います。ドアパネル、ウインドウ周辺、明らかに建付けが悪いです。
●ドアを閉めた時の音が安っぽい
「バスッ」と閉まってくれません。「ガチャン」というBセグメント車並みに安い音がします。上記のドアパネルの建付けの悪さと大いに関連していると思います。
●昼間、大半の状況でメーターが暗い
昼間は輝度の手動調整ができません(夜間はできるのに・・)。センサーによる自動調整は感度も反応も極めて鈍いです。
●昼間、アンビエントライトが暗い
最大輝度でも、昼間は点灯しているかどうか分かりません。もっと明るくして欲しいです。どうやら「夜の間接照明」ぐらいのイメージしか無いようです。薄暗いライトはかえって安っぽさを醸し出してしまうので、設定で調整できる余地を残しておいて欲しいです。
●必須と思われる装備がオプション
ソフトクローズドア、ベンチレーションシート、ナッパレザーシート、レーザーライト用のヘッドライトのブルー加飾、4ゾーンエアコン用の液晶パネル等。車格を考えれば標準装備でよいと思います。安い見た目・装備の車両ばかりが市場に溢れる状況はいかがなものかと思います。
●特別感に欠けるiDrive、ライブコクピット
機能も見た目も最高に気に入っていますが、下は1シリーズのボトムグレードまで共用というのが多少引っ掛かります。1を買うときは多大なメリットになるのですが、5や7の立場から見れば、車格相応の付加価値が欲しいところです。性格が悪くてスミマセン・・。
- 総評
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G30前期型に長期乗っていて感じていたごくごく細かな不満が、ほぼ解消されています。
デザインやスペック等、数字に表せる部分だけでなく、感覚的な部分もしっかり煮詰めているのがよく分かりました。
BMWというメーカーの生真面目さを垣間見た気がします。
値段がなかなか落ちなかったり、次期型がすぐに発表されたりと、後期型ならではの悩みも確かにありますが、相当な長期間所有し、乗り潰すつもりであるなら、やはり熟成の進んだ後期型を薦めます。
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