従順な馬。 - 360モデナ

マイカー

従順な馬。

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フェラーリ / 360モデナ
LHD(MT_3.6) (1999年)
- レビュー日：2022年7月1日
- 乗車人数：２人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 5

デザイン：5
走行性能：5
乗り心地：5
積載性：1
燃費：1
価格：5

満足している点: f430からの乗り換え。
6MTはカキンカキンと気持ちよく入り、少しアクセルを開けてやれば官能的な音に痺れる。

デザインに関して言えば、「美しい」の一言に限る。
やたら車高を下げたり、意味のない羽根をつけたりするのはこの車にとっては失礼なこと。ホイールすら変えたくない。

6MTだと色々自分で出来そう。
不満な点: 車内のベタベタはイタリア車あるあるだが、もう一つのあるあるでプラスチックが脆い。
完全冷暖房管理の愛車でも二、三箇所折れている。
まぁ、それも味と言えば味なんですけどね。
総評: この車は手放さない。
既に元オーナーより「やっぱりお金返すから車返して」callがかかっている…

中古車だと普通逆のパターンだと思うが、免許返上まで所有するつもり。
ガソリンが地球から無くなっても、飾っておく。

デザイン: 5; 実際の目線から見ると、ヘッドライトは精悍にも、優しくも見える。そして全体的なフェイスは怒っているようにも、笑っているようにも見える。
フロントフェンダーの盛り上がりからの、リアダクトまでの繋がりが本当に素晴らしく、そしてミラーが自己主張し過ぎていない結果、乱されていない。

全てのラインが一貫して意味を持たされており、素晴らしくバランスが取れている。どこから見ても同じような美しさを滲み出している。

内装に関しては、外観の若干の古臭さ、というより古い車である事を伺わせる何か、を否定しない作りとなっている。細かい所だとシガーポケットの蓋やドアノブが金属製であったり、時計がシンプルなデジタルであったり。これから購入する人はマニュアルにこだわる事をお薦めする。何気にシフトゲートから伸びた球体のシフトノブがまとまりの中心になっている。
走行性能: 5; 回転数が上がるとともにバルブが開いて高音になるが、おそらく排気抵抗の問題なのか高音になった瞬間にエンジンが表情を変える。

この車に関してじゃじゃ馬、という表現は少し違うと思う。
言葉が難しいのだが、
「若い頃付き合っていた金のかかる気難しい美女」
レストランで向かい合って座っていると目尻が溶けそうなほど美しいし見惚れてしまうのだが、何かの拍子にいきなり喧嘩になりヴィトンのバッグでシリを小突かれワーワー言われる、そんな感じ。
しかし、扱いが難しくも、時折見せる表情に完全に心奪われる、そんな魔性の女性。

何というか、この車は本当に女性的だな。
乗り心地: 5; 乗り心地？
積載性: 1; 口紅とコンパクトは積める。
燃費: 1; 経済性を求めるお方には、この車は振り返らないと思う。そんな位の車ではない。
価格: 5; 金がかかるのも面白い。