最後の？20世紀的ホットハッチ - ルーテシアルノー・スポール

マイカー

最後の？20世紀的ホットハッチ

金山
ルノー / ルーテシアルノー・スポール
不明 (2009年)
- レビュー日：2023年6月2日
- 乗車人数：４人
- 使用目的：通勤通学

おすすめ度： 5

デザイン：4
走行性能：5
乗り心地：3
積載性：3
燃費：3
価格：3

満足している点: ①つきの良いNAエンジン(パワーも十分)
②ハンドリング
③フロントが対向4ポッドでがっつり効くブレーキ。キャリパー交換不要！
④シートが程良くサポートもありつつ座り心地良し。全然腰痛くならない
⑤剛性も10年以上経過した車とは思えない
⑥ギアオイル交換したところ、個人的には十分納得のいくシフトフィール(それなりにコンコン入る)
⑦わりと維持は楽な方(個人的な体感ですが国産のスポーツカーと大して変わらないと思います)
⑧もう、脚回りが良い。良いとしかいいようがない！
不満な点: ①社外品の選択肢が無いに等しいので、モディファイ好きな方には物足りないと思う
②上記と重複するが、PCD108のためホイールがほぼ無い
③知らない人がほとんど笑　そのため良くヴィッツ・デミオに間違われる。しかし、それに慣れてくると快感になってくる(←重症)
④ルーテシアに限りませんが、輸入車の宿命として部品が国内在庫無い場合はそれなりの時間かかる点。10年以上経過した車両なので、ボチボチ部品も出てこなくなって来てまして～とはディーラー談です。
総評: 追突事故で廃車になったため、想い出として綴ります笑　真面目に言うと誰か一人でもこの車をことを知って欲しく。

2リッターの高回転型NAエンジンをコンパクトカーに押し込み、一クラス上のメガーヌのフロントサスをこれまたオバフェン付けて押し込み。そしてブレンボの対向4ポットを標準装備するなど走りにかけたコスト・工夫を考えると新車当時300万はバーゲンプライスだと思う車です。

発売時にライバルたちはダウンサイジングターボを軒並み採用する中、ルノー謹製F4Rを搭載し貴重なリッター100馬力越えのNAエンジンなどなど、この車を乗っていて感じたのは20世紀的価値観で造られた最後の車ではないかな？と思いました。大きな声では言えませんが、昔乗っていたS15よりも楽しい気がする！　まぁこの辺は個人個人の会う合う合わないかなと思いますが。

それなりに武道派ですが家族4人乗れるし、休日は子供2人乗せてお出かけもしていましたし、シートと高速安定性がすこぶる良いため長距離移動も非常に楽でGTカー的な要素もあるよな～と思います。

ただけっこうクロスレシオなため6速 120キロ巡航 3000回転以上なので、音で疲れるという方もいらっしゃるかもしれません。

私が車を１台だけにしろ！と言われたのならば、本気でルーテシア3RSは最良の選択といまでも思います。そのくらい満足度の高いホットハッチで、高騰している車両を購入するよりもはるかに現実的な選択じゃないかな～と。

日本のワインディングを駆け抜けるならば車両のサイズと車重も相まって、本当に丁度良い塩梅。ギリギリルノースポールがディエップ生産だった頃の車だとか、欧州ホットハッチでベストハンドリングカーと評価されたなど背景もバッチリある車です。

このページにたどり着いた方には120％オススメします。

デザイン: 4; デザインは気にしない！笑　真横から見るとカモノハシみたいだなといつも思ってました。私は真正面から見るのが一番好きなアングルでした。
走行性能: 5; 文句なし。山間部のコーナーをリズム良く切り取っていくと、車の出来が良いので上手くなった気がしてきます笑

タコメーターの右側を維持して駆け抜けていると、エンジンサウンド、排気音と車両の挙動がシンクロして行くような感覚に陥り、一言で言うとチョー気持ち良い！ゾーンになります(語彙力よ…)
乗り心地: 3; そこそこ悪い。スポーツカーを乗り継いできた方にも硬いね、と言われたので低速時の突き上げはけっこうあります。
積載性: 3; 元がコンパクトハッチなので優秀
燃費: 3; 通年でリッター10キロ前後。けっこう回しても燃費が悪化しないのは良いところ。逆に高速を100キロ巡航しても意外なほど伸びない。
価格: 3; 内容を考えれば安いと思う。ただ下取りは気にしたら負け！笑　将来貴重なNAホットハッチとして再評価されることを祈りましょう。
故障経験: ブレーキワイヤーのブーツが破けていて交換。右のドラシャブーツ交換。

上記2点が予定外の交換で、けっこう頑丈だと思います。