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イイね!
2006年03月22日

9回目@安全運転

「雨の運転」


 雨の中で安全に車を運転するには、少なくとも2つのことに注意を払う必要があると思います。それは 、①視認性 ②タイヤのグリップ、です。どちらも雨の中を走るとき、直接安全に関わってくる問題です。

① 視認性の問題
 雨の運転ではご存知のように視認性が悪くなります。実際に降る雨そのものと、ウィンドウに付着する雨滴の両方によって晴天時より視認性はかなり悪化します。
 
 物理的な問題として、良いワイパーの装着は必須です。古くなってワイパーゴムが劣化した状態では拭き残しが出来、かえって見にくくなったりして危険です。また、ウィンドウ自体が綺麗であることももちろん必要です。こびり付いた埃、虫の体液、油膜、シリコン皮膜など、ウィンドウを見にくくする原因はいろいろありますが、これらは雨の日でなくとも常に取り除いておきたいですね。特に雨の夜間、油膜、シリコン皮膜などは、対向車のライトや街の灯りを反射してとても危険です。ガラスクリーナーなどで普段からしっかり除去しておきましょう。

 ウィンドウウォッシャー液は日頃の点検時に必ず確認し、常に十分入っているようにすることも大切です。ディーラーへ点検に出した際など、サービスで入れてくれることもよくありますね。うちのディーラーはいつもやってくれますよ。( <(_ _)> いつもありがとうございます>名古屋スバルDラー)
 当然ですが、前だけでなくサイドウィンドウやリアウィンドウ、ミラーも綺麗にしておきましょう。

 余談ですが、走行中に雨滴を風圧で飛ばすという「撥水コート」なるものが普及していますが、私は使っていません。理由は次の通り。
 40km/h以上出さないと水滴が飛ばないとのこと、街中の運転では信号停止もありますし、40km/h以下で走る場合も多いでしょう。高速道路を走る予定でもICまでは街乗りな訳ですし、40km/h以上をいつも保ってることは出来ません。その間、雨滴をウィンドウに付けたまま運転することになるのです。また、例え雨滴が風圧で飛ばされる速度域でも、常に雨滴が上方に動いているので、視線の注意がそちらに向いて、前方に対する注意力がそれだけ削がれます。人間の注意はどうしても近くで動く物に捕らわれやすいからです。少なくとも私個人はそうです。「慣れだ」という意見もあるでしょうが・・・・。

 もっとも最近は撥水ワイパーなるものも売っていて、ワイパーを動かしてもOKということなので、これはこれで慣れてしまえば好いのかも知れません。

 もうひとつの理由は、夜間走行で、まるでシリコン皮膜をわざと付けたようにギラギラ乱反射することです。雨の夜間ならいっそう見にくくなります。個人的にはこれが決定的に嫌ですね。
 これらの理由でフロントウィンドウには絶対に塗布しません。もちろんワイパーも撥水用のものは絶対に買いません。普通のワイパーの替えゴムをこまめに交換しています。それで必要十分だと思います。この方が維持費も安いですし・・・・。

 ただしワイパーがないサイドやリアウィンドウ、ドアミラーなどには塗っています。塗った方が水滴が細かくなって視認性が良くなるからです。

 視認性に関してもう1点。自分がよく見ることはもちろん大切ですが、相手からもよく見られることも大切なことです。他車に早く自分の存在を発見して貰うため、ライトを点けることは良い手段です。
 最近タクシーやトラックがよくやっていますね。あれはよいことだと思います。早めにライトの点灯を、とういうことは本家でもお話しさせて頂いていますが、同じ趣旨で、雨の日は出来るだけライトを点灯して走行されることをお勧めします。
<
 ちなみに私は雨の日は大概ヘッドライトを点灯して運転しています。もちろん自分が見やすくするためではなく、他車に早めに発見してもらい、早く自車の存在を知って貰うためです。車先進国のヨーロッパでは当たり前の行為だそうですよ。

② タイヤのグリップ
 濡れた路面ではどれだけグリップが落ちるのでしょう?

 タイヤはグリップ力が大きいほどスキッド(スリップ)も少なく、ブレーキも良く効きます。最近のタイヤは各タイヤメーカーの企業努力で大幅にその性能を増しています。
 しかし雨の中を時速100km/hで走ると、最近のハイグリップなタイヤでも晴天時のおよそ半分ほどになってしまうそうです。ましてや摩耗してトレッドパターンのなくなったタイヤではもっと大幅にグリップダウンしてしまうでしょう。ですから最低でも山のなくなったタイヤで濡れた路面を走ることは避けなければなりません。なにしろ車は葉書4枚分の面積で路面に接地しているのですから。

 タイヤが路面をグリップするためにはトレッドパターンにある溝やサイピング(カット)で水を掻き出さなければならず、時速100km/hでは、穏やかな雨でも1秒間に5リットルもの水を掻き出さなければならないのです。このスピードでは、トレッドパターンはたった150分の1秒しか路面と接することが出来ません。この驚くべき短い時間内にトレッドパターンは自身が路面と接地するのに必要な水を掻き出して路面をグリップしなければなりません。

 更にスピードが増すと、掻き出すべき水は多くなるのに、それに使える時間は短くなってしまいます。そうして限界を超え、路面をグリップ出来なくなったとき起こるのがハイドロプレーニング現象です。
 ハイドロプレーニングに陥るとタイヤが水を排除できなくなり、水の上に乗り上げてその上を滑り始めます。こうなってしまうとステアリングも利かず、加速も出来ず、ブレーキも利きません。水は潤滑油の役目をして完全にグリップを失います。これがどんなに危険なことであるか想像に難くないと思います。ちなみにハイドロプレーニングに陥った車はどんな運転のうまいプロドライバーでもコントロールは難しくなります。

 また、高速道路などで、轍が出来ている箇所では注意が必要です。片輪だけが水の溜まった轍に入ってしまって、急に片方だけグリップを失い、急激に進路が変わったり、ステアリングホイールを取られたりします。結果最悪事故る、ということになってしまいます。

 もちろんこれらは最悪の場合ですが、あながちないとは言えない現象です。そうでなくても雨の道路は滑りやすくなることは間違いありません。ですから雨の日の運転上の対策はスピードを控える、これしかありません。また、装備の上ではキチンと山のあるタイヤを装着することですね。
 そしてもしこれらの状況に陥ってしまった場合、反射的に過剰なステアリング操作やブレーキングをしがちですが、慌てず落ち着いて車の動きを感じて適切な操作をすることが要求されます。なかなか難しいですが・・・・。

 これを読んで下さってる皆さんも、雨の日には十分注意して運転して下さいね。
ブログ一覧 | 安全運転 | クルマ
Posted at 2006/03/23 00:47:25

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