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2006年04月07日 イイね!

今更ながら、シートベルト

今更ながら、シートベルト
「シートベルト」


 昔からあって一番メジャーで一番効果があるパッシヴセイフティの装置と言えばシートベルトでしょう。

 昔は2点式だったり、伸び縮みしないただのベルトだったりしましたが、今では安全性の高いシートベルトがどの車にも備え付けられています。今のようなELR式の3点式シートベルト(※注)が当たり前になったのはそんなに前のことではありません。20年ほど前には道路交通法でシートベルトの着用が義務づけられました。また、道路運送車両の保安基準22条の3で、ELR付の3点式シートベルトが必ず車に備え付けなくてはならない装備になりました。

 そんな現在でも、シートベルトをしていたら助かったであろう事故というのは枚挙にいとまがないほどあるそうです。逆に言えば、信じられないことに未だシートベルトを着用する習慣のない方が結構お見えのようです。まぁ自己責任の世界ですのでつべこべ言いません。死にたきゃ勝手に死ね、ってことですな。

 そんなアンビリーバボーな方々は放っておいて、私たちはシートベルトは正しく装着しましょう。正しく装着しないとかえって危険だったり、余計な怪我をしてしまうケースもあります。折角着用するなら、最大の効果を引き出すように正しく着用しなければ損ですね。

正しいシートベルトの着用
 まず、当たり前ですが留金具を確実にカチャっというまで差し込みましょう。ちゃんと突っ込んだつもりでも意外と最後まで填っていないことがあります。ご注意を。

 腰のベルトの位置はよく言われるように、腰骨に掛けましょう。乗っているうちに腹の方に上がってきてしまうケースもありますから、ときどき注意してやると好いでしょう。肩のベルトは必ず肩の中央に掛けましょう。首や腕にかかると効果が少ないばかりか、逆に大きな怪我をする畏れがあります。今の車はアジャスタブル・ベルトアンカー(ピラーの所にある)が装備されている場合が多いですから、座席に座る人の体格に応じて、肩の中央にベルトが掛かるように位置を上下して調整して下さい。

 彼の元F1パイロット中島 悟氏は、お子さんを車に乗せるとき、ベルトが正しい位置に来るまで成長してからしか助手席に座らせなかったそうです。小さいお子さんだとアジャスタブル・ベルトアンカーを一番下にして座らせても首に掛かってしまいますからね。そういう場合は後席に座らせるのも親として当然の義務ではないでしょうか? また、最近チャイルドシートの装着も義務づけられました。しかしこれもキチンと装着しないと効果がないばかりでなく、かえって危ない、という話を聞きます。そしてキチンと装着されてる方は少ないというんですから困りますね。

シートベルトの作用
 ELR付3点式シートベルトには幾つかの働きがあります。
 通常の運転時には、シートベルトを着用したままでも上体は前にも横にも動かせますし、腰部も或る程度は動かせます。通常時のシートベルトは、身体の動きに合わせて伸び縮みしてくれるからです。しかし一旦事故が起こったときはどうなるのか? 不幸にも経験のお有りの方はご存じでしょう。

 まず、シートベルト・プリテンショナーは、衝突時にシートベルトを瞬時に巻き取り、上体の前方移動を素早く抑えてシートベルトの効果を高める装置です。プリテンショナーが衝突時に素早く乗員を拘束し、シートに乗員を固定、保護します。
 シートベルト・フォース(ロード)リミッターは、衝突時にシートベルトの拘束力を一定レベルに保ちながらシートベルトを少しづつ緩め、乗員の胸部に加わる衝撃を緩和する装置です。
 衝突の際にまずシートベルト・プリテンショナーが作動し、その後シートベルト・フォース(ロード)リミッターが作動します。

4点式以上のシートベルトの問題
 ここにおいでのお客様の中には、サーキット走行等スポーツ走行のため、4点式シートベルトを装着している方も多いでしょう。ところで、純正の3点式シートベルトは残してありますか?

 写真はうちのインプレッサですが、4点式シートベルトを取り付けてありますが、標準の3点式シートベルトも残してあります(黄色丸部分)。これがないと車検に通りませんし、公道で4点式を着用して運転していては道路交通法違反になってしまいます。その根拠となるのは前述の道路運送車両の保安基準22条の3です。特に3項5号が直接この問題に関わってくると思いますので、お暇な方はクリックして読んでみてください。これから4点式以上のシートベルトを取り付けようと思っている方はこの点にご注意下さい。

 うちのインプレッサには2インチ幅のごく一般的な安物のサベルト・クラブマンBが装着されていて、主にミニサーキットで使用しますが、スパルコのフルバケットシートとの相乗効果で、ドラポジは無問題ですね。



※注:ELR付3点式シートベルト
普段は体の動きにあわせて伸縮し、ベルトを急激に引き出した時や、強い衝撃を受けたとき自動的にロックし、身体が前傾するのを防ぐシートベルト。通常車に標準装備されているお馴染みの物で、一般にシートベルトと言えばこれを差します。

Posted at 2006/04/08 01:58:32 | コメント(5) | トラックバック(0) | 安全運転 | クルマ
2006年04月04日 イイね!

ネタ無しにつき@ドラポジ論

ネタ無しにつき@ドラポジ論
「ドライビングポジション」


 安全に楽しく車を運転するための実際の操作はどうやるのがよいのか?所謂ドラテク、ってやつですね。これまでの経験や学んだことを元に、機会があるごとに思うところを書いてみたいと思いますが、まず操作する前に座る位置が大事です。これが決まらずには的確な運転操作は望めませんね。プロドライバーが車のセッティングで一番にやること、それがシートの位置決めだそうですよ。

 運転の姿勢、一般にドラポジ、ドライビングポジションと言われてますが、自分は今でも毎回運転する度に気になって、2度3度合わせ直すこともしばしばです。とても大切な基本中の基本だと思います。たかが座る位置ですが、結構馬鹿に出来ないと思います。シートに位置がたった1ノッチ違うだけで操作フィーリングが違ってしっくり来ない、ってことは実際シロウトの自分でもありますね。一流ドライバーはやはりドラポジにはとてもシビアだと聞きます。

 巷に溢れるドラテク本には必ず最初の方に来る項目ですね。どれも間違ってないと思います。実際自分も何種類ものドラテク本を参考にさせて貰いました。しかしどれにも共通して言えることは、『良い運転をするには、リラックスして操作がしやすいこと』 という点では絶対に一致しています。考えてみれば当たり前のことですが、安全な運転にとって、これはとても大切なことだと思います。
 例えば、リラックスしていなければ、長時間の運転では、疲労から集中力を欠きますし、操作しにくい姿勢では危険なのは言うまでもないでしょう。

 ドラテク本には、腕の位置がどうの、足はペダルを踏んだときどうの、とか何とかかんとか・・・いろいろ書いてありますが、要はその人にとって一番運転しやすいと感じる姿勢が一番運転しやすいと言うことでしょう。元F1ドライバーの中島 悟氏が同趣旨のことを言っていたのを読んだことがあります。

 一流ドライバーの中でも好みによってドラポジは変わるようです。例えばドリキンこと土屋圭一選手の場合、ステアリングに非常に近い位置を好むとのことで、あるレース車両のシートの位置決めをしていたところ、土屋選手がOKを出した位置ではバックミラー(ルームミラー)が頭の後ろへ行ってしまう、という笑い話のような事もあったそうです。かと思えば、元F1ドライバーの中野信治選手の場合は、逆にステアリングに遠い位置を好み、出来るだけ寝そべった方が運転しやすいと言います。両者の違いは土屋選手がハコ育ち、中野選手はカートからフォーミュラーで育った、というそれまでの環境に依るようですが面白いですね。

 このように一流と言われるプロドライバーでもこれだけ違うわけですから、一般のドライバーでも当然好みの違い、体格の違いなどによる適正な運転姿勢は違ってくるわけです。
 では何を基準に自分に合ったドラポジを見つけるか?何でも基本はあるわけで、そのガイドラインを示してみたいと思います。

 まず基準にすべきは、ステアリングホイールとペダルだと思います。1個のハンドルと3つまたは2つのペダル、シフトノブ、サイドブレーキ、以上がドライバーが操作出来る全てです。中でも一番操作する頻度の高いハンドルとペダルを基準にするのは当然でしょう。

 具体的にはハンドルを9時15分または10時10分で持ったとき、腕に余裕があること。また、ペダルはクラッチペダルをいっぱいまで踏み込んだときに膝に余裕があること、です。
 左1の写真は一応適正と思われるドラポジを取ったところ(のつもり)。ステアリングを握ったとき腕に適度の余裕があり、膝にも純分な余裕がある。これで2の写真のようにハンドルを回し込んでいって最大に腕が伸びたとき、肘に少し余裕があるのが良いと言うことです。このとき肩が浮いてはいけません。また3の写真のようにペダルを奥いっぱいまで踏み込んだときも膝に余裕があった方が好いでしょう。何事も余裕は大切。

 4の写真は近すぎる例。幾ら肘、膝に余裕があった方が好いと言っても、これでは窮屈で肘が膝に当たってしまいます。当然スムースな運転操作は望めません。また、逆に5の写真のように遠すぎても不味いでしょう。腕、足に全く余裕がなく、これまた的確な操作はしにくいでしょう。フォーミュラードライバーの真似をして、一頃流行った所謂ストレートハンドルってやつですね。それは勘違いって事です。彼らはあれでも極端に狭いコックピットという条件の中で最大限に余裕のあるドラポジを取っているのです。

 色んな好み、色んな体型の方がみえますから、一概にこれが良いとは決して言いませんが、巷で基本とされてるのはこういったポジションと言われています。実際の調整はシートバックの起こし具合や、シートレールのスライド、チルト機構が付いている車はステアリングの位置で合わせて下さい。その際、注意すべきは必ず背中、肩、腰、尻はシートに密着 させることです。これは車からのインフォメーションを得る上でも非常に大切なことです。実際運転している際、車からの情報の多くはステアリングと、背中から腰、尻にかけての部分から得るものが多いのです。ちょっと思い返せば心当たりがあるはずです。

 ただし写真の例はMYインプレッサですので、シートがフルバケットです。背中のシートバックは当然動かせません。シートを替える予定の方は、何度も実際座ってみて、心地よいか、自分の体型に合っているか、などしっかり確認されてから購入するのをお勧めします。通販などで買うとちょっと怖いですね。

 また市販車ではどうしてもステアリングに合わせるとペダルが遠くなるとか、逆の場合も出てくるでしょう。その場合どちらを優先させるか?自分的にはステアリングを優先させます。ペダルかステアリングか、と言ったらステアリングの方が操作している時間は長いはず。てか、ステアリングは常に操作していますから。これには賛否両論あろうかと思います。
 自分に関して言えば、どちらかと言えば土屋選手流で、ハンドルに近い方が好きですね。実際今のインプレッサでは、シートをスパルコのフルバケットPro2000、ハンドルをOMPのコルシカというディープコーンのものに交換してあるせいもあって、ハンドルが近くに来ています。シートバックがいじれないのでその分ちょっとペダルが遠いかな?と言う感じになっていますが(短足?)、慣れもあるのでしょう、支障は感じていません。それどころかハンドルが近くなって随分運転しやすくなったと感じます。あと、あまりローポジションは好みません。視界が悪くなるような気がします。特に街乗りでは死角が増え、危険だと感じます。

 繰り返しになりますが、要は基本を守った上で、自分が自分の車で最も心地よく運転出来、且つ正確に操作出来る姿勢を作るのが一番だと思います。お暇なときにでも、じっくり時間を掛けて自分にぴったりのドライビングポジションを探してみるとよいと思います。
Posted at 2006/04/04 23:27:01 | コメント(6) | トラックバック(0) | 安全運転 | クルマ
2006年03月30日 イイね!

近頃思うこと@安全運転

近頃思うこと@安全運転まだまだ運転の下手なたぬです。こんばんは。

最近、通勤時に思うこと、それは、下手なσ( ̄- ̄)より更に下手なヤツの多いこと。
まず、やつら、「予測」が非常に不正確で悪い。

以前、「予測」について書きましたが、最近は、更に一歩進めて、周りの車に如何に自分の車の意図を「予測させるか」、について考えるようになりまいた。

自分が正確に予測するのは当たり前で、更に、周りに自分の車の動きを出来るだけ正確に「予測させる」、これの重要性に気が付いてきました。

具体例を2、3あげますと、まず自車の存在を周りに意識させること。そして、相手に自車の動きをも予測させる。
このために実行してるのが、① 昼間点灯であったり、② 方向指示器の出し方だったり、③ ブレーキランプの点灯のさせ方、④車線変更などの仕方、などです。

① 昼間点灯
これはご存じのように、自車の存在を知らしめるために有効な手段。歩行者に対しても有効です。

② 方向指示器は出来るだけ早めに(と言っても、早すぎて誤解を招くような出し方はNGですね)出すこと。
そうすれば、特に顕著なのは内側をすり抜けようとする単車などは外側に回ります。そのため、巻き込み事故の確率はグッと減りますね。

③ 以前は、ブレーキパッドが勿体ないので、街乗りではエンジンブレーキで減速、ブレーキを踏む=ブレーキランプを点灯させるのは、止まる直前でした。
この運転ならパッドは減りませんが、ぼんやりさんがカマ掘る確率が増えるでしょう。
ですから、現在は早めにブレーキランプは点灯させるようになりました。
・・ただし、最後までほとんど制動には使ってませんが・・・

結局エンブレ+最後にフットペダルで停まる、ってことをしてましたが、考えを改めました。
後の相手にこちらの意図、及び自分の運転、前の車の状況などを知らせるにも有効でしょう。

④ 車線変更などは、出来るだけゆっくり行います。
何しろ、「急」の付く操作はサーキットでも公道でもNGでしょ?
ゆっくり動けば、周りの車に予測させる時間を与えれるのみならず、周りの車に対処する時間を与えて上げられます。


以上、簡単に思いついたまま、幾つか例を挙げてみましたが、まだまだ出来ることはいっぱいあるはずです。


自分の正確な予測ともに、相手に正確に自車の動きを予測させる、この二つが揃えば、事故(貰い事故も含めて)はかなり減るのではないでしょうか?


今日は、ちとマジモードで攻めてみました。
Posted at 2006/03/31 00:19:39 | コメント(6) | トラックバック(0) | 安全運転 | 日記
2006年03月22日 イイね!

9回目@安全運転

「雨の運転」


 雨の中で安全に車を運転するには、少なくとも2つのことに注意を払う必要があると思います。それは 、①視認性 ②タイヤのグリップ、です。どちらも雨の中を走るとき、直接安全に関わってくる問題です。

① 視認性の問題
 雨の運転ではご存知のように視認性が悪くなります。実際に降る雨そのものと、ウィンドウに付着する雨滴の両方によって晴天時より視認性はかなり悪化します。
 
 物理的な問題として、良いワイパーの装着は必須です。古くなってワイパーゴムが劣化した状態では拭き残しが出来、かえって見にくくなったりして危険です。また、ウィンドウ自体が綺麗であることももちろん必要です。こびり付いた埃、虫の体液、油膜、シリコン皮膜など、ウィンドウを見にくくする原因はいろいろありますが、これらは雨の日でなくとも常に取り除いておきたいですね。特に雨の夜間、油膜、シリコン皮膜などは、対向車のライトや街の灯りを反射してとても危険です。ガラスクリーナーなどで普段からしっかり除去しておきましょう。

 ウィンドウウォッシャー液は日頃の点検時に必ず確認し、常に十分入っているようにすることも大切です。ディーラーへ点検に出した際など、サービスで入れてくれることもよくありますね。うちのディーラーはいつもやってくれますよ。( <(_ _)> いつもありがとうございます>名古屋スバルDラー)
 当然ですが、前だけでなくサイドウィンドウやリアウィンドウ、ミラーも綺麗にしておきましょう。

 余談ですが、走行中に雨滴を風圧で飛ばすという「撥水コート」なるものが普及していますが、私は使っていません。理由は次の通り。
 40km/h以上出さないと水滴が飛ばないとのこと、街中の運転では信号停止もありますし、40km/h以下で走る場合も多いでしょう。高速道路を走る予定でもICまでは街乗りな訳ですし、40km/h以上をいつも保ってることは出来ません。その間、雨滴をウィンドウに付けたまま運転することになるのです。また、例え雨滴が風圧で飛ばされる速度域でも、常に雨滴が上方に動いているので、視線の注意がそちらに向いて、前方に対する注意力がそれだけ削がれます。人間の注意はどうしても近くで動く物に捕らわれやすいからです。少なくとも私個人はそうです。「慣れだ」という意見もあるでしょうが・・・・。

 もっとも最近は撥水ワイパーなるものも売っていて、ワイパーを動かしてもOKということなので、これはこれで慣れてしまえば好いのかも知れません。

 もうひとつの理由は、夜間走行で、まるでシリコン皮膜をわざと付けたようにギラギラ乱反射することです。雨の夜間ならいっそう見にくくなります。個人的にはこれが決定的に嫌ですね。
 これらの理由でフロントウィンドウには絶対に塗布しません。もちろんワイパーも撥水用のものは絶対に買いません。普通のワイパーの替えゴムをこまめに交換しています。それで必要十分だと思います。この方が維持費も安いですし・・・・。

 ただしワイパーがないサイドやリアウィンドウ、ドアミラーなどには塗っています。塗った方が水滴が細かくなって視認性が良くなるからです。

 視認性に関してもう1点。自分がよく見ることはもちろん大切ですが、相手からもよく見られることも大切なことです。他車に早く自分の存在を発見して貰うため、ライトを点けることは良い手段です。
 最近タクシーやトラックがよくやっていますね。あれはよいことだと思います。早めにライトの点灯を、とういうことは本家でもお話しさせて頂いていますが、同じ趣旨で、雨の日は出来るだけライトを点灯して走行されることをお勧めします。
<
 ちなみに私は雨の日は大概ヘッドライトを点灯して運転しています。もちろん自分が見やすくするためではなく、他車に早めに発見してもらい、早く自車の存在を知って貰うためです。車先進国のヨーロッパでは当たり前の行為だそうですよ。

② タイヤのグリップ
 濡れた路面ではどれだけグリップが落ちるのでしょう?

 タイヤはグリップ力が大きいほどスキッド(スリップ)も少なく、ブレーキも良く効きます。最近のタイヤは各タイヤメーカーの企業努力で大幅にその性能を増しています。
 しかし雨の中を時速100km/hで走ると、最近のハイグリップなタイヤでも晴天時のおよそ半分ほどになってしまうそうです。ましてや摩耗してトレッドパターンのなくなったタイヤではもっと大幅にグリップダウンしてしまうでしょう。ですから最低でも山のなくなったタイヤで濡れた路面を走ることは避けなければなりません。なにしろ車は葉書4枚分の面積で路面に接地しているのですから。

 タイヤが路面をグリップするためにはトレッドパターンにある溝やサイピング(カット)で水を掻き出さなければならず、時速100km/hでは、穏やかな雨でも1秒間に5リットルもの水を掻き出さなければならないのです。このスピードでは、トレッドパターンはたった150分の1秒しか路面と接することが出来ません。この驚くべき短い時間内にトレッドパターンは自身が路面と接地するのに必要な水を掻き出して路面をグリップしなければなりません。

 更にスピードが増すと、掻き出すべき水は多くなるのに、それに使える時間は短くなってしまいます。そうして限界を超え、路面をグリップ出来なくなったとき起こるのがハイドロプレーニング現象です。
 ハイドロプレーニングに陥るとタイヤが水を排除できなくなり、水の上に乗り上げてその上を滑り始めます。こうなってしまうとステアリングも利かず、加速も出来ず、ブレーキも利きません。水は潤滑油の役目をして完全にグリップを失います。これがどんなに危険なことであるか想像に難くないと思います。ちなみにハイドロプレーニングに陥った車はどんな運転のうまいプロドライバーでもコントロールは難しくなります。

 また、高速道路などで、轍が出来ている箇所では注意が必要です。片輪だけが水の溜まった轍に入ってしまって、急に片方だけグリップを失い、急激に進路が変わったり、ステアリングホイールを取られたりします。結果最悪事故る、ということになってしまいます。

 もちろんこれらは最悪の場合ですが、あながちないとは言えない現象です。そうでなくても雨の道路は滑りやすくなることは間違いありません。ですから雨の日の運転上の対策はスピードを控える、これしかありません。また、装備の上ではキチンと山のあるタイヤを装着することですね。
 そしてもしこれらの状況に陥ってしまった場合、反射的に過剰なステアリング操作やブレーキングをしがちですが、慌てず落ち着いて車の動きを感じて適切な操作をすることが要求されます。なかなか難しいですが・・・・。

 これを読んで下さってる皆さんも、雨の日には十分注意して運転して下さいね。
Posted at 2006/03/23 00:47:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 安全運転 | クルマ
2006年03月21日 イイね!

8回目@安全運転

8回目@安全運転
「速度」


 予め言っておきますが、ここで法定速度を守りましょう、などと言うつもりは更々ありません。
 速度と聞いて、誰でも早過ぎる速度は危険だ、と思っているでしょう。それは当たり前ですね。誰も暴走や無茶苦茶なスピードで走ることが正しいなんて思う人はいません(そう信じています)。そちらの方はK察の方々にお任せして、ここではその逆の遅い速度のことも含めて、言い替えれば、速度というもの全般について、適正で安全な速度とは何か、ということを主に追い越しを例にとって考えてみたいと思います。

 追い越しをする場合、遅い速度ではかえって危険になることをご存知でしょうか?それを説明するのは簡単です。もし、55kmで走行中の車が50kmで走行している車を追い越そうとしたら、反対車線に出てから元の車線に戻るまでに25秒掛かります。多くの一般的な2車線の道路では、追い越しに掛かるこの時間中、危険に晒されている訳です。ところが、80km/hにまで加速すれば危険に晒される時間はたったの4~5秒になります。

 この例だけでもいつでもゆっくり走れば安全だ、と考えているドライバーが安全なドライバーと言えないことがお解り頂けるでしょう。つまり、いつでもゆっくり走っているドライバーは悪いドライバーと考えても大きな間違いではありません。そんなドライバーの大部分は、自分の能力の低さを自覚ぜず、考え違いをしていることを知らないのだと思います。
 だから彼らは、後から高速で近づいてくる車の速度や、その速度で必要になる停止距離を適切に把握出来ず、道路上の危険な存在になっているのに気が付いていないのです。

 例えば、まあ、こんな人は少ないかも知れませんが、私は制限速度を守っている、だから私を追い越すのは違法だ、とばかりに車線の真ん中に陣取って追い越しをさせまいとする遅いドライバーがたまにいます。彼はそうしていることで自分の周囲に危険が広がっていることに気が付いていないようです。追い越される自分の車も、追い越す車のドライバーの判断ミスや能力の低さによって起こされる事故に巻き込まれるかも知れないことを理解していないのでしょう。
 山間部の一本道でこれをやられたら、交通量が多ければ、その馬鹿を先頭に延々車の列が出来ます。後続車の中で、じれて数台を一気に抜こうと無理をするドライバーが出てきたりします。そして対向車に気が付いて慌てて無理矢理列の半ばに割り込むこともありますね。無論、他人の運転が良くないことにイライラして無理な追い越しを掛けるドライバーももちろん悪いドライバーと言えますが、一番悪いのは先頭の考え違いの車でしょう。そうは思いませんか?仮に交通量が少なくても遅い速度で走ることは、後に続いてくる車が次々と追い越したがるので、危険を作り出していると言えるのです。

 道路は一人のためにあるのではありません。そうやって遅く走っていることは道路を独占していることと同じなのです。誰に道路を独占出来る権利があるのでしょうか。こういった状況に合わせない遅いドライバーは、私に言わせれば安全運転義務違反でしょっ引いて欲しいくらいです。

 また、車線が複数ある道路、例えば高速道路でも遅い速度で平気で追い越し車線に出てくる車もしばしば見かけます。まるで自覚がないですね。彼らはその状況に合っていない遅い速度が、自分の命ばかりか他人の命をも危険に晒していることにまるで気が付いていないのです。速度を出しさえしなければ安全だ、と勘違いしているドライバーは結構多いように思います。
 高速自動車道では最低速度制限がありますね。通常60km/h以下で走ってはいけないはずですが、もし、60km/hや70km/hが自信を持って運転出来る限界速度だ、と感じる人がいるなら、もちろんその人は高速道路に乗るべきではありませんね。また、車自体に問題があって、それ以上速度を出せないようなら、その車は高速道路を走る基本的性能を欠いているので、もちろん高速道路に乗ってはいけないのは言うまでもありません。

 高速道路は皆がちゃんと使えばとても安全な道路なのですが、悪いドライバーが一人いると途端に非常に危険な道路になってしまいます。速度が高いだけに結果が重大になりがちですから。

 ちなみに、いつも遅いドライバーが悪いドライバーだと言いましたが、もちろん悪いドライバーが全部遅いということはありません。状況をわきまえずに無茶苦茶な速度で走り回るドライバーの多くは、その速度で自分の車を完全にコントロールする能力を持っていないんじゃないでしょうか。そんなドライバーは論外ですね。こんな悪いドライバーの中で事故りもせずに生き残れるのは相当に運の良い人でしょう。そこで人生の運をほとんど使い果たしているかも・・・?

 要するに良いドライバーとは、自分の能力をよく理解して、置かれている状況に相応しい速度を自分で決めることの出来る人、それが常に実行できる人のことです。そういった良いドライバーは、起こるかも知れない危険を先読みして無事にやり過ごすことも出来るでしょう。良いドライバーは、自分が危険な状況に巻き込まれるかも知れないので、他人の迷惑になるような行動や速度は取らないものです。

 自分と自分の愛車をよく知り、常に状況に応じた速度で安全に走行出来るようになりたいものですね。
Posted at 2006/03/22 01:19:52 | コメント(4) | トラックバック(0) | 安全運転 | クルマ

プロフィール

ノーマルの(?)青いインプレッサGC8に乗ってALTを暴走する名古屋在住の愛犬家で虚弱体質の大人しく控えめな性格の安全運転なブルース・ギタリストです。よろしく♪...
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