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K.Muraのブログ一覧

2012年03月17日 イイね!

スピーカーから見たデッドニングについて-3-

スピーカーから見たデッドニングについて-3-写真は、リアに装着されていたスピーカーです。
前から見るとそんなに違和感が無いですが・・・
裏側から見ると、コストダウンのためとはいえ、
本当に寂しくなりますね。
まず、第一にフレームがプラスチックの樹脂製で
どう見ても硬性が不足する感じがします。
次に音の源であるスピーカーのマグネットがあまり
にも、ちぃさいと言うか、貧弱な気がします。
大きさで音が決まるわけでは無いですが、どう見て
も安っぽく感じます。

わたしの場合は、納車後、約一週間で外して社外品の別のスピーカーに交換して
しまいました。ですから・・・このスピーカーについては余り印象が良くないのですが、
小音量で聴くときはそこそこ成っていたと思いますが、音量を上げてくると、
マグネットがちぃさいためか、振動板の制動力が追いついていない感じで、
ボワンボワンした低音がしていました。
ココで言う制動力というのは、音を生み出す振動板を、動かしたいときに動かして
止めたいときに寸分の狂いもなく止めるための力です。
小音量の時の振動板の振幅はちぃさいので動き出して、直ぐ止めるのは容易ですが、
低音用のウファーなどの場合は、振動板の口径も大きく重くなってくるので、
大振幅になってくると慣性力が働いて動いているモノを急停止するのが難しくなって
きます。純正と同じ口径のスピーカーであっても社外品のスピーカーが軒並み大きな
口径の重いマグネットを使って振動板を駆動するのはこの辺の、駆動力に余裕を持って
対応するためだと思われます。また、フレームも明らかに頑丈に作られていますよね・・・
純正では低音はそこそこ鳴っているのですが、全く締まりのない音というのは、
この辺の構造的なところが原因の気がします・・・(^^;)

ところで、この純正スピーカーに拘って音を良くして聞いている方を時々見かけますが、
先のデッドニングを行っていくと、純正スピーカーでもある程度のレベルまでクオリティ
を引き上げることが出来るみたいですね。
オーディオのことを知り抜いた玄人の方とお見受けします。
オーディオは、タダ単にお金をかけさえすればいい音が得られるわけでは、
無いという事で、本当に拘れば奥が深いと思いますね。

デッドニングで、サービスホールを塞ぎ、ドアの内部に吸音材を仕込むことで、
スピーカーの振動板に適度な負荷をかけて駆動することで、性能を引き出すわけです。
この適度な負荷というのが、今回のキーワードです。

先ほど純正のスピーカーは、マグネットがちぃさく制動力が不足すると書きましたが、
これは、スカスカの穴の開いた箱の中で鳴らした場合は、振動板を動かして・止めて
と言うことをするのは、純粋にスピーカーの駆動装置だけの仕事になってしまいます。
その際に、振動板の動きを正に、動かしたいときに動かして、止めたいときにピタッと
止めることが出来るのかという事です・・・。
純正の場合は、大音量を入力すると、途端に破綻した感じになりますよね・・・
でも、デッドニングをするとドア内の空間が適度な密閉状態に近くなって、スピーカー
の振動板の動きを適度に押さえる働きをしてくれます。

ココで、またまた、たとえ話ですが、前回の注射器のたとえで、完全に内部の空気を
密閉してしまうと、振動板の動きを妨げるのですが、細い穴を通じて空気が自在に出入り
出来るようにしておくと、早く大きな振幅で強く振動板が動いたときは空気がバネとして
働き足りない制動力を補い、また止まる時も適度な空気バネとして働きます。
つまりは、エアーダンパーの機能ですね。
純粋に入力として正しい動きをしているかというと、少し微妙ですが、動きすぎ、
また動きなさ過ぎを補って、歪むことが減るとも考えられるので、良い方に考えると、
音質は元より向上と言えると思います。

と言うわけで、純正スピーカーの弱点を補うことが出来れば、デッドニングだけでも
音質アップも十分可能という事だと思います。

また逆に、高いスピーカーを取りつけただけで、ドアにデッドニングがされていない
場合はスピーカーが本来持って居るポテンシャルの全てを発揮できていないことにも
なります。スピーカーの質も大事ですが、音を鳴らすには入れ物で有るエンクロージャ
の出来も音質に大きく関わって来ることを知って欲しいと思います。

私も、まだまだオーディオ関係はこれから徐々に弄っていきたいと思っていますが、
ローコストで質の高い音を目指してみたいと思います。
Posted at 2012/03/17 12:37:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車関係 | クルマ
2012年03月17日 イイね!

スピーカーから見たデッドニングについて-2-

スピーカーから見たデッドニングについて-2-写真は、プリウスのフロントドアに付いていた
スピーカーです。見ての通りスピーカーの
振動板であるコーンは、裏側からも丸見えです。
つまりはスピーカーの振動板は前だけでなく後ろ
側にも音を放射するのがおわかり頂けると思います。

スピーカーにとって理想的な環境は、振動板で発生
した正相の音と裏側の逆相の音が全く混じらず干渉
せずに音を放射することが出来れば、コレが一番
理想的と成ると思うのですが・・・

コレを実現するにはスピーカーを固定する板の大きさが無限大で、なおかつ後ろの
容積も無限大と言うのがある意味理想的だと思うのですが、現実問題として、
こんな環境はまずあり得ません。
現実的な解決方法として、考え出されたのが、箱を作って後ろ側の音を閉じ込めて
しまおうという考え方です。
スピーカーを固定している板を、バッフルボードと言いますが・・・
このバッフルボードをコンパクトにするために閉じた箱形に仕上げたものが
エンクロージャです。

では、後ろから発生する音が邪魔なら、スピーカーの後部を覆ってしまって完全に
密閉してしまったら良さそうなモノですが・・・そうするとまた、別な問題が浮上
します。完全に囲ってしまうと、今度は振動板が動くときに動きを妨げます。
たとえば、こんなモノをイメージしてほしいのですが、注射器の針の部分を外して、
中に空気を閉じ込めた状態を想像してみてください。
注射器の針の部分が外れている状態では、注射器のピストンを動かしても、
抵抗は発生しませんが、針の部分を何かで塞いで空気の流通を妨げるとピストンを
押し込もうと動かそうとすると、圧縮されてて反動が生じます。
また引っ張ろうとすると、今度は負圧が生じてコレも動きを妨げる力が発生します。
この例えで、ピストンが振動板、注射器の中の空気がエンクロージャの中の空気、
注射器のシリンダーにあたるのがエンクロージャの容器になります。
つまり大きなストロークで振動板を動かすと、ある程度大きな内部容積が無いと、
振動板の動きの妨げをするわけです。この妨げる動きは本来電気信号によって生じた
音楽の信号とはまったく関係無い力で、入力した音から見ると、スピーカーの振動板
の動きの邪魔をしているわけで、すなわち歪みを生じさせて居ること成ると思います。
また、かといって、自由に空気が動ける状態だと折角閉じ込めた内部の逆相の音が前
に回り込んで聞こえてしまいます。これも困りますよね・・・

だいたい、今までの説明で、なぜドアのサービスホールを埋める必要があるか、
またドアの内部になぜ吸音材を貼るのか、何となく理解してもらえたら幸いです。
Posted at 2012/03/17 11:20:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車関係 | クルマ
2012年03月17日 イイね!

スピーカーから見たデッドニングについて

スピーカーから見たデッドニングについて車の中で、いい音を楽しむために、皆さん
デッドニングをしていますが、
なぜデッドニングすると音がよくなるか
という事を、自分なりの解釈で解説して
みたいと思います。
適当なことを適当に書いているだけです
ので、いろいろと、間違っていることも有
るかと思いますがご容赦の程を・・・


まずスピーカですが、スピーカーは音を出すために振動板に直結した、
ボイスコイルというモノに音声信号を流します。
このボイスコイルは、強力な磁石を置いた中に置かれていて、
加えられた音声信号に応じて、磁石から反発作用を受けて出たり
引っ込んだりという機械的な動きをします。
この機械的な動きが振動板の動きとなって、振動板の前にある空気を
押し出して音波を発生させるわけです。
ココで注意して欲しいのは、振動板を境にして、手前側にある空気は、
振動板が手前側に押し出された時に発生した音で正相ですが、
同時に振動板の裏側にある空気は、振動板が引っ込んだことにより発生
した音で、逆相です。
この正相と逆相の音を同時に聞くとどうなるかというと、音は打ち消し
有って、エネルギーはゼロになります。
もっとも音波として発生した向きが180度違う音を同時に聴くことは、
原理的にあり得ないのですが、車の場合は、ドアの内部で跳ね返って
反射してきた音として、いろいろと悪さをする音となってしまいます。
実際にこの逆相の音は、音楽を聴く上では、邪魔者以外の何者でもあり
ません。

車のドアに付けられたスピーカーを例に説明すると、正相の音はスピーカ
の正面で発生して耳に直接届きますが、裏側で発生した音もドア内部で
反響して一部は、表側に出てこようとします。
この裏側の音と表側の音が混じると、音のエネルギーが打ち消し合って、
干渉して音としてのエネルギーが減少します。
また、裏側から発生した音は、ドア内部で反響した音でもあるので、
少しズレを伴っているわけです。早い話が正相の音と逆相の音が混じって
しまうと音が減るだけでなく濁ってしまうと言うわけです。

一般的には、家庭で音楽を聴く場合は、スピーカーというとだいたいは、
木の箱に入っていてその表面にスピーカーの振動板があり、それ以外の面は
閉じられた密閉した箱に成っていると思います。
この密閉した箱をエンクロージャーと呼ぶのですが・・・
スピーカーの製品としては、駆動装置と専用の箱がセットで売られて居る
のが一般的ですが・・・、こと車の場合は、スピーカーというと、駆動装置
のみを指して、木の箱にあたるエンクロージャーが、ドア本体という事に
成りますよね・・・

そこで、話の本題に戻るのですが・・・
このデッドニングですが、音響的には不完全な箱(ドア)を理想的な箱に仕立て上げる
のがデッドニングの本来の目的だと思います。

長くなってきましたので、今日はこの辺で・・・(^^)/たぶん続きます。




Posted at 2012/03/17 02:51:23 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車関係 | クルマ

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「[整備] #C-HRハイブリッド 備忘録 その13 フットイルミ用LED追加施工 http://minkara.carview.co.jp/userid/1078184/car/2424484/4452881/note.aspx
何シテル?   10/01 23:44
Muraです。よろしくお願いします。 赤プリから、この度C-HRに乗り換えました。 と・・・言う訳でブログのタイトルも 「なぜか赤ぷり」から変更しました。...
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