LLC交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
交換時の走行距離:約97500km
以前に水温計を取り付ける際にラジエターから抜けた分を市販品のLLCで補充したため新旧のLLC混在のまま3年近く乗ってきたので,ほぼ全量を交換したいと思い交換することにしました.
まず交換を始める前にエンジンが冷え切っている事を確認しましょう.水温が高い状態でラジエターキャップを開けると,煮沸した熱湯が噴き出てきて大変危険です.
ラジエターからLLCを抜きます.助手席側のバンパー下にラジエタードレンコックがあるので,+ドライバーで回して緩めるとLLCが出てきます.(この時ラジエターキャップは締めた状態にしておいたほうがいいと思います.キャップを外すと内部の負圧が大気圧になり圧力がかかり一気に排出されます.)
2
LLCの排出が終わればドレンコックをしっかり締めて,エア抜き用に加工したPETボトルをラジエターキャップに挿します.(自分の場合はビニールテープでキャップ口径に合うようにPETボトルの口をグルグル巻きにし,差し込んでからさらに外周をビニールテープで巻きました.それでも最後の方は少量漏れてしまいました.)
フラッシングしない場合はこの時点でLLC原液をいれて,地域に合わせて水入れて希釈します.今回はヒーターコア部の古いLLCを排出したいので,水を入れます.
3
エンジンをかけてヒータの温度を「Hi」にし内気循環させてアイドリングさせます.
サーモスタットが開弁する温度(約84℃)になるまで時折アクセルで煽ります.(2000~3000rpmぐらい)空ぶかしはあまり車には良くないみたいです.
サーモスタットが開弁しはじめると水温計の温度が急激に上昇します.
こうする事でヒーターコアに溜まっているLLCが循環してラジエター側に流れてくるので古いLLCも排出できるかと思います.後は,エンジンを止めてまたドレンから排出する工程の繰り返しです.色の薄いLLCが出てくると思います.ただ,拘りすぎるとキリがないので3回ほど行ってフラッシングは終了しました.
ヒーターホースの位置がわかれば,それを外して排出すると確実だと思いますが,ヒーターホースの位置はわかりませんでした.
4
フラッシング終わったらリザーバータンクを洗浄します.2個所の締結部分を外します.
1個所は爪で引っかかっています.手で動かすととれます.もう1個所はボルトで10mmのソケットで外しました.写真の前方方向にずらすと取り出せます.
取り出したらLLCを捨てて,水で汚れを落としてあげます.
5
洗ったリザーバータンクをセットし,原液を約35%に希釈したLLCをFullまで入れておきます.ラジエターからも同じ濃度のLLCを入れます.最初は原液を入れて,それから水を入れました.
最後の工程のエア抜きに入ります.写真はバイスグリップでリザーバータンクとラジエター間のゴムホースを締めています.エア抜き時に負圧でリザーバータンクから吸わせないためですが,別に必要ない事だと思います.
エンジンをかけて30分ぐらいアイドリングさせます.するとぼこぼこと気泡が出てきて内部のエア溜まりが抜けてきます.これをしっかり行わないと冷却能力が著しく下がりオーバーヒートします.(以前に水温が115℃まで上昇した事がありました.)サーモスタットが開弁すると気泡の出てくる量が多くなると思います.ある程度気泡が出てこなくなったらエア抜きは終了です.キャップを元通りに締めれば交換完了です.
※ソニカはエアの抜けが非常に悪いです.バイスグリップのロックを解除してリザーバータンクをつなぐと瞬時にラジエターの方にLLCが流れていきました.
6
後は,同濃度のLLCを多めに作り,時折ボンネット開けてリザーバータンクの容量をチェックし減っていたらFullラインまで補充します.
今回使用した工具
1.スタッビドライバー(ドレンの緩め・締めに使用.)
2.ゴム手袋
3.10mmソケット+エクステンション75mm
4.バイスグリップ(あまり必要ないかもしれません.強くロックするとゴムホースを破損するので注意が必要です.)
5.エア抜き用PETボトル+ビニルテープ(最後のエア抜きする段階で既に熱変形してました.専用の工具を買った方がいいと思います.)
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク