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2018年06月07日

お金を支払うことの目的の変化からみる現代のステレオタイプ化

お金を支払うことの目的の変化からみる現代のステレオタイプ化

こんばんは。フレンチトーストピクニックも無事終わり、輪島オートモビルミーティングも終わり、ひと段落ですね。トップの写真は友人にとってもらったものです。
私はテスト期間に入りつつあり、ストレスフルな毎日です。 ただ、やっとしたかった勉強のステージに入ることができている実感があり、やりがいは今まで以上になって来ました。



さて、今日の記事は、一週間くらい前に、あるみん友さんの記事を読んで、よく考えささられたことがありまして、そのことについてです。


現在、旧車ブームというものが舞起こっているといっても良いと思います。 確かに今、見直してみれば、例えばジウジアーロの小型車がいたり、なんとも言えず個性的な車が沢山あったように思います。







各メーカー毎にも全然デザインが違う上に、例えばシトロエンはどう考えても採算上よく無いであろうハイドロを幅広い車種に採用したりしていました。
また、ビートルや2CVなどは数十年、外観の変化なく生産され続けて来ました。


しかし今、どうでしょう? 数年おきのマイナーチェンジ、もはやフロントマスクを隠されたら、どこの車かわかったものではありません。 私の物体認識能力が低いのを前提とさせて頂きますが、正直いって、フロントマスクを隠されたら、ドイツの御三家に至っては、どれがどれかわかりません。



戻りましょう。何故、今旧車ブームがここに来て起こっているのでしょう? 注目すべきことは、若者の参入だと思います。
お知り合いにも、シトロエンのBX、それも初期のボビンメーターのモデルに乗っている20代前半の方がおられたりしますし、旧車系のイベントに、数年前は見なかったような年代の方が沢山来ています。



何故かを考えるためには、逆に何が今のものに物足らないのかを考えるべきです。
私は、消費者にとっての優先事項が変わったことだと思います。
昔の車が個性や独自の採算に合わないような技術を出していたのは、それを買う消費者がいたからです。
今、仮にこの車は段差を登ったりするときにも車が水平に保たれるんです、とか、この車は特殊なガラスの造形を用いた車であります、とかいう理由で高価な車が出て、割高だったときにどれだけの人が買うでしょうか?
少なくとも、数十年前、シトロエンは他のフランス車から比べると高級車と言わざるを得ない値段でしたが、ハイドロの車を、会社がやっていけるくらいには売っていました。




コストカット、燃費重視、空力は最高の値を、無駄なパーツは省いて沢山人と荷物が乗れるように、エンジンはダウンサイズで減税狙い。。。。
各メーカーがこんなことをしていては、できるものがに通うのは当然でしょう。しかし、これは消費者の求めたものを作っただけです。それでは、その消費者の求めるものは、何故こうも変わってしまったのでしょうか?




その答えとして、高い技術=高い値段というような発想が浸透してしまったからのように思います。高い馬力の車は高い、自動運転が付いている車は高い、などと。。。
それでは何故、所謂旧車が現役だった頃は所謂変な車、が売れたのか。


おそらくですが、車をはじめとした物を買うとき、消費者はその物がある生活を想像し、購入したからでしょう。
2CVを見ていて非常に強く感じました。この車と過ごす毎日は、小さくておおきい、自由な、ビジーになってしまった世間からの脱却なんだろうと。
アルファスパイダーを買うときにも想像しました。この車を買うと、毎日どんな疲れた日、嫌なことがあった日にも、この美しくてちょっと間抜けなボディが迎えてくれ、心地よいサウンド、晴れていたら屋根だって開けられちゃう、と。決して、新車時から、理にかなった車ではなかっただろうけれど。


きっと、今、車を買う人が失ったのはそういう視点です。この車を買うと、いくら浮く、こうやって買うと、5年後の値落ち率が低い、この車は周りからお金持ちだと思ってもらえる。。。
その車をもつことで、どう自分の生活が楽しいものになるのか、いつもその車を見られて、運転もできたら、通勤が楽ではないかも知れないけれ退屈ではなくなるんじゃないかな?なんて視点を持っている人は少ないと思います。




それでは、そうなってしまった理由です。端的にいって、余裕がなさすぎることに尽きると思います。
経済状況を見ても、高齢化により、国に払うべき金額を見ると絶望、帰ってくるかもわからない年金に月数万円取られてしまったりと、のこったお金はとてもとても楽しい車に乗るような余裕はない、という話はよく聞く話です。

そんな毎日に、嫌気がさしてしまった人が、旧車やスローライフに走っている、という部分もあるのかな、と思います。


長々と書いて恐縮ですが、あと1つだけ。

もう1つは、技術の限界の無さです。もはや今世紀の終わりには、AIが作った車をAIが走らせた方が、交通は円滑になるでしょう。
もうパワーなどといった際限のないものには目を向けず、私たちはいったい何故車を愛するのか、考えてみます。



シンプルに、楽しいからでしょう。楽しいのは、もちろん運転もそうですが、もっと大きく言うと、やはりそれがある生活が楽しいからではないでしょうか。愛車をいじる、愛車を全開までは走らせることが好きな人も多いです。
しかし他の多くの人の中には、その車がある生活が大好きだと言う人もいるように思います。そういった人の中で、個性たっぷりの旧車は魅力的でしょうね。この、限りない争いからのリタイア、にも旧車フリークの増加に対する回答が見つけられるように思います。



私ははっきり言って、何故割高なFiat500やカクタスがあんなに売れるのか理解できませんでした。買おうとしていた我が家は相当変な家なんだろうなくらいに…しかし、あれらの車は、旧車にいってもおかしくない人が、新車で刺さる、数少ない車たちだからなのだと思います。


とりとめなく書きましたが、なんとなく、消費の移り変わりと個性、そして旧車フリークの増加についてでした。
読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/06/08 00:14:28

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この記事へのコメント

2018年6月8日 19:42
コメント失礼いたします。
大変共感できる内容です。
ひと口に旧車と言っても今では年代も非常に幅広くなりますね。
916GTV&スパイダーでも、今や旧車と言えるような感さえります。

クルマはひと昔前より、はるかに二極化が進んだと思います。
若い人が旧車に関心を持つようになったのは、その二極化に割り込んだような印象を持っています。
偶然にも当方の周囲でも二人の若者がそれぞれ916スパイダー、147の1.6TSを「初めてのマイカー」として購入しました。
当初は驚きましたが、確実にそういう層はいるのですね。

現代のクルマが没個性化、そしてご指摘のように機能や経済性、安全性、そして環境への配慮にシフトしたのは、当方は紛れもなくメーカーの戦略だと考えています。
そして多くの人がクルマに楽しみを求めなくなった・・・。安くて安全で経済的で便利で運転はラクチンで・・・クルマに求められるものそういうものでしょう。そのことと、メーカーの戦略が見事にシンクロしたのではないでしょうか。

しかし当方は特段自動車メーカーに対して敵意も持っていませんし、失望もしていません。
それよりも、今後「今のクルマにないものを求める人たち」がどういうムーブメントをもたらすのか、ちょっと楽しみな気持ちも持っています。もちろん自分もその一人ですので、お金と体力が続く限り、クルマ趣味を満喫していこうと思っております。

長々と失礼いたしました。
コメントへの返答
2018年6月9日 1:20
こんばんは。コメント、ありがとうございます。

そうですね、今や初代ヴィッツや、32Zなど、私たちの世代でさえこないだまでたくさんいたのに、という車たちが旧車扱いなので、本当にヴィンテージという車とネオクラシック、そして更に新しい世代の3つに分けられそうに思います。


確かに、メーカー側の動きなのかもしれませんね!!
2極化、というのは、効率重視の派と、楽しいこと重視の派と、のことで正しいでしょうかね??
現代の人々の嗜好、そして昔に比べて娯楽の幅がうんと広がった、恐らくそれはインターネットやゲーム機類の進化によるものでしょうが、これらか昔の娯楽であった車に取って代わったのかもしれませんね!

私も、なんとか自動車メーカーに、車をまだ娯楽と考えられる人間が少なからずいるんだ、ということを伝えられるような1人でありたいと思います。
国産車メーカーからも、70年代風のカスタムキットが純正オプションで出たり、S660、NDのRFでは、タルガトップが復活したりしました。
これらは、少なからずユーザーの影響なのかもしれませんね!!


それにしても、奥様とアルファ三昧、本当に楽しそうで、羨ましく思います(^ ^)
コメントいただきまして、ありがとうございますm(_ _)m またよろしくお願い致します。
2018年6月8日 22:18
旧車を選ぶ若者、結構ですね。
個性的な車が造られ、愛を注がれ数十年を経て、ラインオフされた時に生まれていなかった若者の琴線に響く。

きっとそれは、感性のなせる技かと。
その若者たちは、メインストリームのピノキオ感より、時を経たモノに価値を感じているのかもしれません。
そして、いつの時代にも感性と行動力のある若者はそこそこいてる。
個人的には、社会が滞っている時のほうがそんな活力を感じます。
落ち着いて振り返ると、バブル期にはロードスターの様な面白いクルマが生まれましたが、同時に数百倍つまらない車が売れていました。
それが資本経済的消費かと思います。

そして、儲け車の1%で良いから、感性を育むクルマを残せないかと思います。
コメントへの返答
2018年6月9日 1:29
こんばんは、コメント、ありがとうございますm(_ _)m

そうですね、感性が若い、感受性の高さというのは本当に刺さるものを見分けるのに必須ですから、若者の感性が尖ったもの、に向くのはある意味自然な流れかもしれませんね!!
もしかしたら、ムーブメントを起こせる力、というのは守るものの少なさによるのかもしれないな、と思いました。
我々は、特に私は学生ですが、まだ家族もおらず、家で守られた日々を送らせて頂いています。そんな生きている中で自分の肩にのしかかる物が少ない時期にこそ、本当に自分の好きなもの、必要だと思うものを手に入れたり、求めたりすることができる、これも若さ故の良さなのかな、と思います。

そうですね、上にコメントをくださった、Hataさんもおっしゃってましたが、少し楽しい車たちに嗜好を持つ人が少なからずいるんだな、と我々がメーカーに伝えることで、感性に響くような車を残してくれるよう願います!!


ペペロンさんのスパイダーは私の車と同じ色ですね!! 私のは、塗装がボロボロになっているので元の色から大分落ちていると思いますが、少しパールの入った、日の当たり具合で色が変わる、この頃のアルファロメオらしい色で最近大変気に入っています(^ ^)

コメントしていただきありがとうございます!!また、よろしくお願いしますm(_ _)m
2018年6月9日 7:27
緑の入った地味派手色。
青は伊国のナショナルカラーです。

僕のアズールはE-916型として9月末に登録されていました。
同型はロッソが圧倒的に多く、
つまりアズールは売れ残りの不人気色かと。

先日、このアズールに「車体に合った良い色」との意見がありました。

もちろん、僕もこの青が大好きです。日本の代理店が望まない色も出荷してくれたメーカーに感謝します(笑)

人気あるものと、魅力あるもの。
大人の都合と、人の感性。

旧車が良いのは、ローエンドのシンプルな車がよくできていた。
過去から学べない人に、新しいことなんか出来ない、と誰かが言ってましたよ(笑)
コメントへの返答
2018年6月11日 8:40
おはようございます。コメント、ありがとうございます!

イタリアのナショナルカラーが青でしたか、情けないことに存じ上げていませんでした(⌒-⌒; ) 私の色も、パールが入っているからだと思っていましたが、緑がかって見えることがあり、ついつい、特に夕方はいろんな角度から見たりしてしまいます。
赤は確かにアルファロメオの色、という感じですね。もしかしたら青なら少し安い、とかあったのかもしれませんね(笑)

この後に出てくるヌヴォラブルーにしろ、ゾエイエローにしろ、非常にこの頃のアルファロメオは車体がよりよく見えるような色にこだわっていたように思います。今のスパイダーの色も、そのコンセプトの中の1つだと確信しています(^ ^)

ローエンドのシンプルな車たちは、壊れても比較的推測がつきやすく、パーツの修理や交換で、基本的には治る、という点が、コンピューターだらけで壊れると多額の修理費が請求される現在の車より、意外と長持ちすることに繋がるのかもしれませんね。

良い出来、というのは、ハイエンドな技術の結晶というよりは、こうした、長かに渡るパートナーとしての一台に、ちょうど良く仕上がっているからなのかもしれないな、と思います(^ ^)
過去から学ぶ、といえば、近頃、過去の車たちへの畏敬の念を込めて車作りをするメーカーと、最新だけに囚われるメーカーとで、大きく経営状況が違うように思いますね〜…
実は過去に学ぶことは、大会社たちにも非常に重要な視点なのかもしれませんね!

プロフィール

「バランスの良い二台体制です http://cvw.jp/b/1175871/44182134/
何シテル?   07/15 00:00
古い車が大好きな20代半ばです。 特にイタリアンなクラシックを好みます。

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