20160321 トンネルを知れば

山陽自動車道の八本松トンネルで、また火災を伴う事故が起きてしまった。
もちろん、運送会社の問題もあろうが、トンネルの施設の問題もあったと思う。
実は１５００ｍ未満のトンネルは、色々な意味で危険をはらんでいるのだ。

一番大きなものは排気装置の有無。
これはトンネルの長さと、通行料によって設置の有無が決まるのだが、１５００ｍ以下のトンネルだと、よほど通行料が無いと排気装置が設置されないのだ。
単純に排煙装置、換気装置があるだけでは火災時に逆効果なのだが、最近の特にジェットファンは、トンネル内の状況によってファンの制御を行ってトンネル内の気流を調整できるのだ。
これが有るのと無いとでは、火災時の煙の流れが異なってくるのだ。

特にジェットファンの制御は実に細かくされている。
クルマの通行量や、気温、状況によって、ファンの回転数、正転逆転を行い、トンネル内の気流を制御。
火災時には火災時、消火時、鎮火時の状況に合わせて、ファンを制御してトンネル内の煙の最適化しているのだ。

最新のトンネル内の設備の設置基準は、トンネル長さと通行量によってランク付けされている。
「AA」ランクから「D」ランクに分けられ、ランクによってトンネル内の設備が決まるのだ。

トンネル長さと、通行量によって、ランク付けされ、それによってトンネル内の設備がこの表の様に決められれるのだ。