8月25、26日を使って富士山に登ってきました。もう3週間も過ぎてしまいました。
1週間前に埼玉の実家を往復し、ちょっとへとへと気味で、仕事も鬼のように片付けて、24日土曜日は一日爆睡し、夜中に出発。オイル交換したかったけど、する間もなく、またもやスイフトちゃんでゴー。
ほんとうは止めようかと思っていたけど、息子の「行く」という一言で、まあこんな機会もめったにないからと、1か月前から準備し、ちょっと走りこんだりしたのだけど、絶対高山病になると思っていました(^_^;)
24時ごろ草津SAを出発し、2度休んで新東名、新富士ICを降りて5時過ぎ。最初のファミマであれっ(゜o゜)アダロマブルーのジャージで
アフロの素敵な方が、カブでやってきていました。
山の説明を受け、非常食に「おしゃぶりこんぶ」などをいただきました。買い物とトイレが長くて済みませんでした┏○ペコ カッコいいターンを決めて、カブは走っていきました。ありがとうございました(^^♪
富士山スカイラインを登り、水ケ塚駐車場に6時に車を置いて朝食と休憩。8時にシャトルバスにのって、富士宮登山口9時出発。六合目までは、いや~楽しかった。ルンルンでした。
森林限界に来ていましたが、お花はいっぱい。ヤマトリカブト、イタドリ、コケモモ、イワオウギ、オダマキ、オンタデなど、まだまだ楽しめました。
しょっぱいものがおいしいと聞いて、ブルボンのプチを2本、おせんべい、その他その他、おやつはいっぱい持って行きました(^^) 聞いていた通り、袋がパンパンに膨らんで、おかげでプチは最後まで形を保っていました(^_^;)
その後7合目までが急激にオエッ。
大砂走りを登り、宝永山登頂、プリンスルートを登るのですが、固~いそばぼうろのアリジゴクのような道が続きました。足を取られてなかなか登れません。
あれが山頂ですか~?と聞くと、いつも見えないところです、という回答…
しんどいよ~。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
おやつを食べるひと時、お水を飲む小休止が天国のようでした。息子がダッシュしていった時も、心配だったけどみんなが平気だというし、大丈夫かと思い、自分の下がってきたテンションを上げようとiPhonに入れてきた音楽を聴き始めました。
3曲目でそういえばそうやって並べたスローな曲が始まった途端、オエッ。
すぐ止めて、携帯酸素を吸いました(^_^;)
ゆっくり、ゆっくり牛歩のような歩みで宝永山に12時に登頂し、さらに空気が薄くなる八合目までがまたしんどかった。
あれっ?六合目に登ったのにまた六合目かいっ!!ズガビ━━Σ(ll゚艸゚ll)━━━ン!!というまるで人生のような道標…。富士山にはいろんな六合目、7合目、8合目…があるんですね。
息子の様子がだんだんおかしくなってきました。歩みが遅くなり、ふらふらし始め、顔が真っ蒼にΣ(`艸´;) 最初のダッシュのつけが徐々に回ってきていたようで、高山病になっていました。なんとか、16時ごろ、8合目の山小屋に到着してから我慢していた頭痛を訴え、食べ放題のカレーをちょっと食べ、文字通り、死んだように寝てしまいました。顔色を見て、通りかかる人がみな、「高山病ですか?」心配してくれました。18時ごろ、私も一応は布団に入りました。
どうやら若い方が高山病になりやすいようですね。いや、私も気持ち悪かったんですよ、はい。というか、私はまるで体力不足でした。日頃の疲れも抜けておらず、良く高山病にならなかったと思います。
夜は震えながら月と星を眺めました。でかい押入れのような山小屋は満員で、夜中はだんだん寒くなくなって、真っ暗闇でのどの渇きや悪夢に悶えました。富士山にはお化け、でませんか。いないわけないと思うのですが(^_^;)
寝るときは、灯りと水分、貴重品くらいはきちんとまとめていたつもりが、疲労と息子が心配なのとで、油断していました。寝たような、寝なかったような、そんな一夜でした。
朝5時。ご来光は、山小屋から(^^♪
中央で白抜きになっているのは河口湖です。何しろお天気は良かったのでした。
さて、息子ですが、朝になってもオエッ。
酸素の薄いところで寝ると、ますます酸素の摂取量が減るので、寝ている間に高山病にかかることもあるそうで、寝れば良くなるというものではないそうですね。朝食を食べながらオエ~ッ。わたしもちょっとオエッと来てましたが、こりゃ登頂はあきらめるか、と思って息子に説明すると、真っ蒼な泣きそうな顔で、首を横に激しく振りました(T_T)
え~Σ(゚д゚;)ムリだよ~と思いつつ、かわいそうになっていたところ、メンバーの方がリーダーに相談に行ってくれて、他のしんどいメンバーと、お鉢めぐりをしないコースで時間制限を付けて行く、ということになりました。6時半出発。
3000メートルを超すと、もう、飛行機から撮った写真のようです。向こうに横たわるのが伊豆半島。地図の通りの形です。だいぶ昔の事、ほとんど車で登ったのだけど、めったにない仕事で北インドの3000メートルを超す山に泊まり、中国国境の山々を眺めました。高い山並みの中にいたので見えるのは、刻々と変わる山の顏でした。富士山はぽつんと高い山だから、こんな絶景が拝めるのですね。登ってやっとこの山の特徴と素晴らしさが分かりました。
息子は途中から私より元気になってすいすい登り始めました。なーんだ。朝、酸素を吸わせて、ちゃんと呼吸をするように心がけてくれるようになって、気分も良くなったようでした。親の言うことを聞けっつーの。
でも、こんな道が、一体いつまで続くのよ。・゚・(ノД`)・゚・。
がんばらない。でもあきらめない。この言葉に何度も背中を押され、9合目まで到着したら、御殿場ルートは10合目はすぐでした。9時登頂。
でも、背後に見える剣が峰には時間切れで行ってこられませんでした。
息子もずいぶん迷惑をかけましたが、歩みの遅い私も、自分の事でかなりいっぱいいっぱいで、息子をフォローできず、うんと年上のメンバーのみなさんにとてもお世話になりました。経験は年齢です。でも体力は年齢じゃありません。このことを良く理解しました。
14時には富士宮口5合目まで下山しました。降りるときは一気でした。これがまたしんどい(T_T) 急な岩場を下りるのは筋力勝負で、コケにコケましたが、最後に油断して大きくコケました(>_<)
下山後は本栖湖に一泊して帰ったのですが、その晩から筋肉痛キタ━━━(゚∀゚)━━━!! 翌朝回復を早めようと、朝に本栖湖をママチャリで一周したら、ますます激痛が…(^_^;)
そのうえ、すごいむくみがキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
どうやら、かなり水分不足だったようです。翌朝は飲んでないのに顔がむくんで、1週間近く、足がパンパンでした。脱水症状になると、こんなんなっちゃうとは。たくさん飲んでいたつもりですが、回復して山頂までにがぶがぶ飲み始めた息子にあげたりして、残量が心配で自分は控えてしまっていました。
下山後、息子は言うことを全然聞かないのが、ちょっと治りました。ちょっと成長したかな。
帰りもスイフトちゃんでゴー(^^) 良く走って燃費もリッター21キロ。まだ洗車してあげていませんが、また車のおかげで良い思い出ができました。