青春時代をゲーセンで過ごした私は、あの頃まさかゲームセンターと言うモノが市場原理によって淘汰されるなんて夢にも思っていませんでした。
東京から京都に引っ越して十数年、気が付いたら身の回りからソレはほとんど無くなり、当たり前だった日常はいつしか伝説と変わってしまっていました・・・。
私にはごく稀に「レトロゲーム期」と言うのが訪れて、古いゲームが無性にやりたくなったりします。
そんな訳で、最近twitterでちらほら噂に聞く、愛知県は西尾市にある「天野ゲーム博物館」と言う所にぶらりと言ってみる事にしました。
車で行くとなんとなく「旅行」ってカンジになってしまいますがバイクだと「ぶらり」と気軽なカンジになりますしね。
場所はココ。口で説明するのは難しいですが、伊勢湾岸道と新東名高速のつなぎ目辺りと言えば伝わりやすいかな?
車で東京へ行く際などは、なんとなく通り過ぎる程度の場所ですが、バイクとなれば立派な目的地へと変わります。
お出かけ前にバロンでオイル交換。
ついでに空気圧やらなんやらの調整もして貰って、バイクのコンディションについての憂いを断っておきます。
コースは針TRSを拠点として、名阪から亀山経由で伊勢湾岸道・・・と言う道程。
前々から伊勢湾岸道はバイクで走る際、風を懸念してましたが、この日はそんなに影響もなく、まっすぐな道を気持ちよく走れました。
そして豊明ICを降りて23号線をずんずんと南下すると・・・
着きました。ネットの画像で見たモノが目の前にそのままの姿であるのはちょっと不思議な感覚。
店の外壁にはお札の様に、店主のリビドーがあふれ出ています。
駐車場を懸念してましたが、店主に聞いたらバイク程度なら店の前に置いておいたら良いとの事なのでこれで心もとなく遊べます。
そして肝心な店内の様子は言うと・・・
お約束のグラディウスシリーズが勢ぞろい。
もちろんナンバリングタイトルだけじゃなく、沙羅曼蛇、ライフフォース、パロディウスだ!も置いてありました。
整備中のハングオン・・・
これだけでは無く、店内の2割ぐらいはモニター不調やらなんやらで不稼働なモノでした。
その整備中で放置状態が、いかにも80年代ゲーセン雰囲気を助長してていいカンジなのです。
子連れ狼!ウチにあるエミュレーターは音が出ないのでコレは貴重です。
そして「あったあったぞベラボーマン!」ってワケで、大本命のベラボーマンもちゃんとベラボースイッチ完備で稼働してました。
・・・が、どうも調子が出ず14面までしかいけませんでした。
ゾルタンってあんなに強かったか??
そんな訳で80年代~90年代初頭のゲームがあふれるこのゲーセンでしたが実は店内には秘密があり、今まで紹介した場所は
「天野スポーツのゲームコーナー」と言うスペースで、その奥に実は選ばれた人しか入れないクローズドスペース
「天野ゲーム博物館」があるのです。
コレが店内にあるカードキーで入出を管理されたクローズドスペース。
簡単なアンケートと言うカタチの入室テストを受け、店主に認められると入れると言う場所です。
テスト内容は行ってのお楽しみなので書きませんが、私は当然
カードキーをゲット。
晴れてゲーム博物館への入室を許されました。
東京では行くとこ行けばプレイできる初代ダライアス。
他にもアルカノイドや初代バーチャファイターなど、どちらかと言うと「壊れると困る物」が収容されてると言うのがこの博物館のイメージ。
そして・・・
「スピードレース」!!
昔々、河口湖の剣道合宿所の民宿のロビーに置いてあったゲーム!
親にジュースを買いに行くと言ってゲットした100円でプレイしたのが懐かしい・・・
・・・と、いろいろな思いを胸にゲーム没頭してたらお昼すぎに着いたハズが19:00を回っていました。
この時間からまた伊勢湾岸道を通って京都に帰るのはサスガに面倒くさいので西尾市近辺で宿泊する事に。
1泊3,000円のビジネスホテルはありがたいモノです。
次の日ですが、来た道をそのまま帰るのも味気ないので、渥美半島の先っぽ伊良子からフェリーに乗って鳥羽まで行く事にしました。
バイクでフェリーに乗るのって、ばくおん!!7巻読んだ時からやってみたかったんですよね~
車と違ってバイクはフェリー内で縛りプレイを受けます。
そして帰路についたワケですが、鳥羽に来たならココ!
伊勢にある模型カフェ・ガイアさんに寄らない手はありません。
ここのモモ肉一枚まるまる使った鶏鶏カレーが絶品なんですよね。
その後は165~伊賀コリドールロード~名阪を通って発進拠点となった針に戻って一休み。
バイクが多くてなぜか「帰って来た」って言う気になれる不思議な場所です。
その後京都のウチまでとことこ帰りましたが、今回の「ぶらり」の総走行距離は・・・・
約450km!
・・・・車の移動を思うと全く大した事無いですが、気温も相まってバイクだとそれなりの疲労感。たっぷりスポーツでもしたかのような気分になってその日はぐっすり休みましたとさ。