TMEを長年乗ってますが、つくづく「リアブレーキはきちんと仕事しているのか?」と感じます。
一般的にブレーキバランスは安全性重視で「フロントが少し先にロック(ABS作動)」となるよう設計しているようですが、
「リア重量がGSRより数十kg軽量なRSでも、同じブレンボ仕様の設定がある」
「足回り強化によりブレーキング時の荷重移動が減り、リア荷重があまり減少していない」
「高速安定性向上のため、リアウィングを1段傾け、リアのダウンフォースを効かせている」
以上により、フルブレーキング時(フロントロックによるABS作動時)であってもリアタイヤはかなり
余裕があるはずと思い、リアブレーキを少しだけ強化してみることにしました。
<検証内容>
(現状)前後プロジェクトμの「TYPE HC-CS」⇒(今回)リアを同社「TYPE HC+」に変更
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<メーカ解説>
「HC+」は「HC-CS」と比べると
「鳴き」「ダスト量」「コントロール性」「ローター攻撃性」が1ランク悪化する代わりに
「初期制動」「制動力」が1ランク向上する製品。
フロント:HC-CS
温度域 50〜800℃
摩擦係数 0.41〜0.50μ
リア:HC+
温度域 0~800℃
摩擦係数 0.43~0.58μ
摩擦係数的にもほんの若干の強化レベルなので安心です。
http://project-mu.co.jp/ja/products/pad_hccs.html
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<装着後インプレ>
・従来のブレーキ踏力で制動力UPを体感
・従来のABS作動での踏力ではABSは作動しなくなった(最大制動力UPを体感)
・ブレーキング時の車体の動き(ノーズダイブ感)が若干納まってきた
・コーナーリング時のフロントタイヤの手ごたえが少し衰えにくくなった(かな?)
・信号停車の際の軽いブレーキタッチで大きなキーキー音が鳴るようになりましたが、
プロジェクトμのブレーキパッドシム(PS-R206)を使用し改善しています(2022年2月)
これは、同じ制動力でもフロントタイヤへの負担が相対的に軽くなった証拠であることから、
フロントタイヤの熱ダレ防止にも多少は貢献し、本当に良いチューニングだと感じました。
【注意】この程度のプチ強化なら問題ないかと思いますが、調子に乗って強化しすぎると、
リアタイヤによるABS作動となり、最大制動力低下・最悪スピン等起こる恐れもあるようです。
リアブレーキを強化する場合は自己責任でお願いします。
Posted at 2014/09/17 00:36:34 | |
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