リアハブベアリング打ち替え
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
リアのハブにガタが出たのでリアハブのベアリングを打ち替えました。
FFのK12系マーチのリアハブベアリングはドラムに圧入されているので大概ディーラーではドラムごと新品交換するそうです。
ドラムごと新しいのに交換する方が乱暴な言い方をすると外して付けるだけで済むので楽なんですが私は地球環境を第一に考えているとてもエコで善良な市民なので、今回は程度の良い中古ドラムを買って新品のベアリングに打ち替えました。
今付いてるドラムのベアリングだけ打ち替えても良かったんですが、なんせ総走行距離20万キロを超えたので流石にドラムの磨耗もそれなりにあるだろうと思い、程度の良い中古ドラムが安く出てたのでドラムも変えました。
今回は部品の調達の関係でベアリング打ち替えの作業しかしていないので、ドラム脱着の手順は後日気が向けばアップします。
ということで画像のようにドラムが外れた状態から作業スタート。
2
まず、ベアリングは圧入されているのでまず抜ける事は無いと思いますが、万が一抜けた場合の保険として付いているのであろうスナップリングを外します。
マイナスドライバーを2本使い、上手い事こじって外します。
コツを掴めば数秒で外せますが、まあまあ硬くて難しいです。
コツとしては1本でスナップリングのどちらかの端を内側にしなるように煽り、もう一本をスナップリングとドラムの間に入れて上にズラしていく感じです。半分くらい行ったところでスナップリングの弾力でスナップリングがブッ飛ぶので注意。
あと、あまりにも細いドライバーだと無理ですが、先端が薄めなマイナスドライバーを使った方が先端を潜り込ませて煽りやすいです。
最初は上手く外れなくてウンチイライラしますがコツを掴めば簡単です。
そしてスナップリングが外れたら、気休め程度にしかならない気がしますが、ちょっとでも抜けやすくなるようにとラスペネやCRCなどの浸透潤滑剤をベアリングとドラムの間に吹いて浸透させておきました。
3
あとは何らかの方法でドラムからベアリングを押し出して抜くワケですが、ベアリングプーラーや油圧のプレス機など持っていないのでとりあえずホームセンターを物色。
ベアリングに爪を引っ掛けるタイプの安いベアリングプーラーはベアリングのインナーレースの形状的に上手く行く気がしないし、チャックで固定して引っこ抜くタイプのベアリングプーラーは高いし、簡易的な油圧プレスを作ろうかと思いましたが、まあ大儀なので、結局原始的にハンマーでブッ叩く方向でホームセンターを物色。
ガス管コーナーで素晴らしい物を見つけました。
太い管と細い管を繋ぐ配管部品で、太い方の外径が43mmの細い方が30mmくらいなので均等にベアリングを押し出すにはかなり理想的な形状。
塩ビ管みたいな色をしていますがそれは塗装でモノは鉄製です。
しかもかなり肉厚で強度も十分ありそう。即買いです。200円ちょいでした。
素晴らしい形状かつリーズナブルで完璧です。
コレをベアリングのブッシングツールとして使うにあたって邪魔な突起があったので削り取っておきました。
4
こんな感じでセットして、あとは全力でブッ叩いてベアリングを叩き出します。
直接地面に置いてやったりするとドラムが壊れるのでブロック等に置き画像のようにベアリングが入っているセンターをかわして、ドラムと当たる部分には当て木をしておきました。
ちなみにミスってハブボルトを叩くと抜けて余計な作業が増えるので注意。
ドラム本体も大した強い物じゃないので直接ハンマーでいらんとこをフルパワーでブッ叩くと簡単に割れます。
とはいえかなり本気で叩かないとベアリングはビクともしないので、1発1発慎重に狙いを定めて嫌いな奴を思い浮かべながら全力で叩きます。
左に置いてある普通のサイズのハンマーより右のデカいハンマーの方が叩きやすく効率が良いです。
5
ベアリングが抜けていくにつれ、ベアリングとドラムが接触している面積が減るので抜けやすくなります。
それと同時にブッシングツールも奥に入って行き叩きにくくなるので、画像のようにもう一本ハンマーを当てて当て木代わりにして上から同じように叩きます。
叩きにくかったら最初からハンマーを2つ使って叩いた方が安全かもしれません。
6
古いベアリングが抜けたらドラムを清掃して、新しいベアリングを圧入します。
圧入時には画像のように抜いた古いベアリングをブッシングツールにして叩きます。
この時にベアリングのアウターレース(外側のハウジング)を叩くようにします。
インナーレースを叩くと新品のベアリングに余計な衝撃が加わる上に全然入っていきません。
アウターレースを叩く時は1箇所を叩き続けるのではなく、4点ほど対角線で叩いて行くと効率良く真っ直ぐ入ります。
ベアリング圧入は抜く時程パワーは要らないので普通のサイズのハンマーで、より慎重に焦らず真っ直ぐ叩き込みます。
7
定位置までベアリングが入ると奥に当たるのでハンマーで叩く音が変わります。
無駄に叩き過ぎるとベアリングによろしくないので、その辺まで来たらどこまで入ったかちょいちょい様子を見ながらやった方が良いです。
画像は打ち込み終わったドラム表側から。
ピッタリ収まってます。
8
ドラム裏から。
スナップリングが収まる溝とツライチになっています。
ここまで来たら後は新しいスナップリングを入れてベアリング打ち替え完了です。
スナップリングは一応再使用不可部品らしいです。
大した高い物でもないのでハブのロックナットその他諸々と一緒に日産大好き変態赤Z乗りに発注したので届き次第取り付けようと思います。
今回やった方法は最も手軽な方法ですが、極めて乱暴なやり方なのでオススメはしません。
当たり前ですが出来るなら極力プレス機や専用工具を使用した方が良いです。
そして作業は自己責任でお願いします。
作業時間は左右ベアリング打ち替え作業のみの時間です。
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