innovative mounts REPLACEMENT REAR MOUNT  

エンジンマウントですが、部品的にはホンダではトルクロッド、他ではピッチングストッパーとか、エンジンロールストッパーなどと呼称されています。

場所はエンジン下部とサブフレームを連結する形で取り付けされており、エンジンが慣性で動くことで、トルクが逃げるのを抑制する働きがあるようです。

純正では、取り付け部の周辺にあるゴムに隙間があり、これによってサブフレームに伝達される不快な振動を吸収していると思われます。

この車と、もう付き合いも長いので、マウント交換を検討していた段階で色々と調べた限りでは以下のメーカーのものがありました。

·ジェイズレーシング…純正マウントの隙間を埋めたものと思われる強化品
·HASPORT…切削アルミにブッシュを圧入したもの
·innovative mounts…粉体塗装スチールにブッシュを圧入したもの

また、未確認ですが海外ではレイルのGE8やGK5のマウントがZF1と共用である旨の記載がある為、クスコのものも使えると思われます。

上記の内、強化マウントやレイル、クスコのものはルームミラーが振動で使えないが効果は高い。HASPORTやinnovative mountsは用途に応じてブッシュの硬度が選択出来るとのことで、快適性との両立が考えられているとのことでした。しかしながら、現在は円安の為にトルクロッド単体でも中々の価格になる為、海外品の個人輸入を躊躇っていましたが、運良くオークションで未使用長期在庫の国内発送品を見つけました。

長くなりましたが、エンジン始動直後のアイドル回転数が高い時や停車状態でエアコンの動いている間、停車状態から1300回転位までの間は若干の振動を感じますが、ルームミラーが振動で見えなくなる等には程遠いです。

それよりもスロットルを開けてから実際に車が動き始めるまでの微妙なタイムラグの減少、エンジンブレーキ時の振動の減少、シフトチェンジの際のダイレクト感と繋がりの大幅改善など
スポーツ走行にてきめんな効果があります。純正は万人受けさせる為に快適性を高めて、これらをスポイルさせていることがよく理解出来ました。

取り付けに関してはDIYでやりましたが、トルクロッド単体であればジャッキアップ出来る環境が前提ですが簡単に交換出来ます。私はサイドマウントとミッションマウントも新調したのでかなりの時間を要しましたが…

調べた限りでは、国内の強化品や海外ではinnovative mountsのみ、サイドマウントとミッションマウントも設定がありましたが、純正のサイドマウントは、液封されていたりで走行性能と快適性を両立させる為の工夫が感じられるのと、ミッションマウントと併せて金属フレームで作られているので交換の必要性を感じませんでした(トルクロッドは強化樹脂フレーム)

快適性を重視する場合は選択する必要が無いと思われますが、サーキット走行をしない私の様なユーザーでも十分に効果を感じられるのでお勧めします。