日光サーキット１～３コーナ

僕が初めて走ったサーキットは日光サーキットです。
今までに３０回くらい走りましたが、何度走っても攻めがいのある大好きなコースです。

さて、そんな日光サーキットの攻略で悩ましいのが１～３コーナです。
そもそも１コーナはコーナとして考えるべきなのか？
１コーナと２コーナの間は加速した方がいいのか？
小回りした方がいいのか？

いろいろ悩ましいです。

悩んだときは、人の走り方を見てパクる。
これに限ります。

かつては日光最速戦とか、今ならディレッツァチャレンジなどが日光であるときにパクりのネタを求めて観戦に行きました。

すると、速い人達に共通の走り方があります。
１、１コーナはツッコミ重視
２、１コーナ～２コーナは減速しつづけている
３、２コーナは３コーナのクリップを外さなければ、どこを通ってもよさそう

この走り方をしてみると確かに走りやすいのですが、まだモヤモヤします。
そこでいつもの作図をします。


最大横Ｇを１．１５としたときの最低速度は下表のようになります。


Ｓ２０００の場合、１コーナ手前の最高速度は約１１０ｋｍ／ｈ前後です。
ところが、１コーナの最低速度は１０３ｋｍ／ｈ。
さらに、２コーナの最低速度は５５ｋｍ／ｈで、１コーナ～２コーナまでは６０ｍしかありません。
１１０ｋｍ／ｈから５５ｋｍ／ｈへ減速するために必要な距離は、減速Ｇを０．８とすると、５０ｍくらい必要です。
実際には１コーナから２コーナまでは曲がりながら減速をしなくてはならないので、６０ｍ以上の減速距離が必要です。

従って、１コーナは１コーナを曲がるために減速をしなくても、２コーナを曲がるための減速をすると、そのまま曲がれてしまいます。
つまり、１コーナはコーナのようでコーナではないのです。

わかりやすく言うと、２コーナというヘアピンに向かって曲がりながら減速する。という状態です。
やっぱりわかりにくいの絵にしました。


例えば、もっと１コーナ手前の最高速が高い場合も、低い場合も、こういうヘアピンを走る場合は２コーナを曲がれるように減速を開始するだけなので、悩むことはありません。
とにかく２コーナという入り口が曲がっているヘアピンコーナを最も速く走れるように走るのが最速の走り方だというのが僕の結論で、日光を速く走る人達もそういう走り方をしているようです。