終戦の日に思う

あらかじめ申しておきますが、今回はNO　JOKEです。


13日に広島平和公園内にある、

平和資料館へ行ってきました。

実を言えば、ここに最初に訪れたのは、

平成１１年の秋頃・・・私が35歳のトキです。

関西圏の小学校（公立校）では6年生の修学旅行で

見学コースにもれなく含まれていますが、

私の頃は伊勢志摩が標準コースでしたので、

恥ずかしながら、ここに訪れ、

原子爆弾の驚異を目の当たりにしたことはありませんでした。

それから、13年ぶりの再訪です。


前回の時もそうでしたが、売店を過ぎた展示スペース

「伸ちゃんの三輪車」「禎子の折り鶴」を見ると

涙がこぼれそうになりました。

なぜ人間はこうも無慈悲なことを平気で行えるのか

これを見ても、より多くの日本人を救うために

正当な行動をした、と言えるのか

この子達に何の罪があるのか

月並みな言い方ですが、やはり争いごとはいけません。

戦争は憎しみしか生みません。


しかしながら、人類は核兵器を手にしてしまいました。

現代史を見る限り、これを手放すことは残念ながらできないでしょう。

核放棄をうたった日本も平和利用と称して、発電事業に利用してきましたが、

昨年の3.11福島原子力発電所の惨事で証明されたように、絶対神話ではなくなりました。

それでも、この国は原子力＝核を手放そうとはしません。

なぜなら、この国の産業が必要としている電気量は再利用可能エネルギーでは賄えないからです。

我々が昭和３０年～40年代のころの生活に戻れば別でしょう。

家庭で電化製品といえば、テレビ・ラジオ・冷蔵庫・照明・洗濯機くらい

お風呂はガス釜、シャワーは無しエアコンは当然ありません。

マイカーを持っている家庭は、３～４軒に１軒くらいでしょうか、

街にはコンビニも存在せず、19時を過ぎれば商店街は営業終了

少なくとも、私にはそんな生活は考えられません。


最近の風潮として、原子力を語ることはタブー視されています。

原発賛成など言おうものなら袋叩きにされ、即抹殺です。

私が怖いと感じるのは、この風潮です。

なぜ、多様な意見を幅広く取り上げようとしないのか？

なぜ、自分たちと違う意見を議論さえぜずに排除するのか？

中学校のいじめ問題にも共通しますが、

自分と違うというだけで、なぜ無慈悲は行動を平気で行えるのでしょうか？

より多くの人が暴力や理不尽な行動へはしることなしに、

議論を重ね、より良い方向へ向かうことはできないのでしょうか。

あの福島原発の事故原因はどこにあったのか？

どうすれば再発しないのか、また現在も残っている核をどう扱うのか

どういった手順で廃炉にするのか、あるいはしないのか

こんな行動を提案することはできないのでしょうか

今のメディア報道を見ると呆れるよりも、悲しくなってきます。

同時にこんな報道で、お前ら国民は満足するんだろう？

などと言わんばかりの態度が想像できて、怒りすら感じます。


誤解ないように申し添えておきますが、

原発に対して、私は賛成でも反対でもありません。

ただ、現状では再稼働して当面必要な電力は確保し、

数十年といった長いスパンで廃炉すべきだと考えます。

急激な方向転換は必ず反動が起き、人の血が多く流れます。

これは歴史が証明しています。


平和資料館を再訪し、こんなことを考えていました。