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安藤二七美の"ホンダ Z" [ホンダ Z]

整備手帳

作業日:2023年5月16日

ホンダPA1型Zのステアリングギアボックス交換その3(5ヶ所をゆるめてフリーに)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
2002年の生産完了から、早くも20年以上。
今となってはすっかり有名な、お約束の1つ「ステアリングギアボックス」(ラック&ピニオン)のガタ。
酷くなると車検も通らない。
これのリビルト品がヤフオクに出ていたので、落札してDIYで交換してみることにしましたの最後、その3。
===
その1 タイロッドエンド
その2 スペアタイヤホルダー
その3(今回)
===
スペアタイヤホルダーを取り外したら、いよいよ本番。
ステアリングギアボックス本体は、ボンネット内の車体のところにボルト2本ずつ2ヶ所で合計4本。
それから車内、ハンドルの中心の軸がずっと下にいったところ、ブレーキペダルの上のところで1ヵ所。
合計5ヶ所で固定されています。
なので、まずはボンネット内の4本の場所を確かめて、CRC556よりも強力な浸透潤滑剤、ラスペネを吹きつける。
そして、5分か10分、待つ。
===
あれ?
あれれ?
六角形のボルトでもナットでもないぞ?
何だこりゃ?
こんなの、どうやってゆるめるの??
……と思った、甘いですよ。
スタバのホワイトモカ、略してホワモカよりも甘いですよ。
よぉく見てごらん。
そして、考えてごらん。
2
通常の六角形のボルトが、下から来ているだけ。
14mmのソケットで、インパクトでダダダダッを4回で瞬殺です。
3
下からのボルト4本をゆるめて抜いたら、ボンネット内は完全にフリーになりました。
4
続いては、車内。
ハンドルの中心部から下りていくシャフトの、付け根の部分。
内装を留めている普通のプラスチック製クリップを抜いて、プラスチック製のカバーを外す。
5
どこだよ?と思ったかもだけど、ブレーキペダルの上のほう。
身体が大きい人や、お腹がつっかえて苦しい人は、運転席のシートを取り外しちゃったほうがラクかも。
(シートなんて、ボルト4本で固定されてるだけだし)
6
内装を留めている普通のプラスチック製クリップを壊さず、キレイに抜き取れば、再使用できます。
経年劣化でだいぶ硬くなっちゃっていたら、新品が手に入る今のうちに、という考え方もあるけどね。
7
カバーを取り外すと、ハンドル中心部から下りていく軸の部分と、ステアリングギアボックスとの、接合部が現れる。
10mmの電動インパクトで、ここも瞬殺です。
8
ボンネット上の、下からの固定ボルト4本を抜いた。
車内の、ハンドル中心部からのシャフトからも外して、フリーにした。
これで、ステアリングギアボックスは完全にフリーになったので、あとは下に引き抜くだけ。
……と思ったけど、下側のスペースが足りない。
9
ここで、14mmメガネの、くびれ版の登場です。
「くびれ」とか、言い方は色々あるみたいだけど、工具としての正式名称としては「オフセット」になるみたい。
ストレートではなく、45度のオフセット。
10
ステアリングギアボックスの下にある、邪魔な大きな物体。
フロントデフを固定しているボルトを、ゆるめて抜きます。
(湿ってるのは、ここにもラスペネを吹いたから)
11
フロントデフをフリーにしてやったら、5cmぐらい下がりました。
これで、すぐ上にあるステアリングギアボックスも、5cmぐらい下に下げられる。
これだけ広がれば、十分です。
12
車内のハンドルのシャフトから引っこ抜いて、下に引っこ抜いたの図。
完全にフリーになったステアリングギアボックスが、フロントデフの上に載っかってるだけの状態。
あとは、この仔を上から出すだけ。
13
右からでも左からでも、どっちでもいいと思うかもだけど、そうじゃない。
よく見てみると、逆T字の左右にのびているタイロッドは、左右で不等長。
ステアリングギアボックス本体は運転席のすぐ下にあるから、右側(運転席側)は短くて、左側(助手席側)は長い。
なので、左側(助手席側)への長いタイロッドを、左へ、左へ。
ステアリングギアボックス本体を、ボンネット上のぎりぎりまで左に寄せる。
……と、右側(運転席側)への短いタイロッドの先端を、上に引き上げることができます。
14
ほら、やっと出てきたよ。
15
というわけで、新しいステアリングギアボックスは、逆の手順。
左側(助手席側)への長いタイロッドを先に入れて、左へ、左へ。
右側(運転席側)への短いタイロッドの先端がすっかり中に入るまで、がんばる。
16
右側(運転席側)への短いタイロッドの先端をうまいこと収めたら、今度は右へ、右へ。
ステアリングギアボックス本体を正しい位置まで持ってきたら、先端部を車内に入れる。
あとは、ここまでの逆の手順。
車内側から固定して、ボンネット内の4本のボルトで固定したら、でき上がり。
===
ずっとずっと、いつまでも大切に乗り続けたいと思ったら、絶対に避けては通れない、ホンダPA1型Zの「お約束」の1つ、ステアリングギアボックス。
DIYで交換できちゃいました。
これでもう、いつでも何回でもDIYで交換できるようになったけど……
多分、次は20年後?

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