初代ZE1型インサイトのラジエーターキャップをボタン付きに
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
全塗装と車検合格、ショックアブソーバーもオーダーで作っていただいた。
いよいよ本格的に乗り始めるのを機に、ラジエーターキャップも念のために新品に交換。
せっかくなので、プッシュボタン付きにします。
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冷却水は、熱くなると膨張しようとするんだけど、エンジン内の閉鎖された水路の中を循環しているから、逃げ場がなくて圧が上がる。
だけど圧が高くなり過ぎるとエンジンが壊れちゃうから、一定の圧になったら(ラジエーターキャップ内の)バネが負けて、リザーブタンクにあふれ出てくる。
エンジンを止めて十分に冷えると、今度は閉鎖されたエンジン内の水路が負圧になって、リザーブタンク内の冷却水を吸う。
つまり、リザーブタンクの液面は、エンジンが温まると上がって、エンジンが冷えると下がる。
……というのは、ラジエーターキャップ(内部のバネ)が正しく生きている間だけ。
経年劣化でダメになったまま放置していると、特にこれからの夏場は、オーバーヒートしやすくなる。
一時的なオーバーヒートで済めばいいけど、運転中に水温計の変化を見落とすと、深刻なオーバーヒートになってエンジンがお亡くなりになってしまう。
エンジン交換の見積もり額を出してもらうまでもなく、その時点で廃車になってしまうケースが多いみたい。
(どんなにお金がかかっても、いつまでもこの仔に乗り続けたい!修理してください!と言うのは、世間的にはかなり少数みたいで、そういう人達のことを「変態」と言うみたい)
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そんなわけで、ラジエーターキャップは消耗品。
ダメになる前に、まだ使える状態のうちに新品に交換しておいたほうがいい。
冬に買ってきて、半年ぐらい。
交換歴とか整備歴などのヒストリー不明なので、夏を迎える前に交換しておくことにしました。
2
ボンネットを開けて、ラジエーターキャップを開けてみたら、たっぷりと入ってます。
量は大丈夫。
だけど……
なんだか、色が薄くないですか?
3
ペーパータオルに吸わせてみたら、やっぱり薄い。
冷却水は、ただの色水じゃない。
ウォーターポンプの潤滑とか、閉鎖された水路の中の洗浄とか、錆止めとか。
それから、100℃で沸騰しちゃわないように、沸点を上げる役目もある。
冷却効率だけなら真水のほうが、とも言うけどね。
冷却効率と沸点とのバランスを、自動車メーカーが日々、巨額の研究開発費を投じて出した結論として、濃度が指定されてるわけで。
冷却水の濃度っていうと、マイナス何℃まで凍結しないように、というところばかり語られがちだけど。
凍結しない夏場も、濃度は大事だと思うんだよなぁ。
4
ただ、この仔のエンジンは、間もなく交換予定。
ヤフオクで落札した解体エンジンを、実は師匠のところに預けてありまして。
その解体エンジンのオーバーホールが完了次第、載せ換えるつもり。
エンジンを降ろす時には、もちろん、冷却水は全部抜いちゃうわけで。
なので、今回はラジエーターキャップだけ(ボタン付きの)新品に交換して、終了です。
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ちなみに……
PIAAのSPACというシリーズだと、初代ZE1型インサイト選択肢は4つ。
バネが負けて冷却水がリザーブタンクにあふれ出てくる時の圧の、低圧タイプが「SV55」で、高圧タイプが「SV56」で。
(高圧のほうが沸点は上がるけど、経年劣化したゴム製ホースのほうが先に負けちゃう「可能性」はある)
そして、プッシュボタン付きは、それぞれの品番に「S」が付く。
(エア抜きが不十分だったり、ヘッドガスケットが抜けてしまって大量にエアーが発生し続ける時、ボタンを押すだけでエア抜きができる)
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私は「SV56S」、つまり高圧タイプのプッシュボタン付きにしました。
ホンダの純正品にこだわる人もいるかもだから、部品番号もメモっておくね。
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【部品番号】
19045-PAA-A01 キャップCOMP, ラジエター
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