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AZ-1は“アルトワークス”のパワートレインを一部流用するも、外装を簡単に
取り外せる“スケルトンモノコック”という特殊なフレームを採用した、非常に贅沢な
構造を持っていた。
また、その外装も“FRP”を多用した軽量な構造であった。エンジンは、“スズキ製の
F6A ターボ“をミッドシップに搭載。 前後重量配分44:56(2名乗車時)
クルマのすべての挙動が“ステアリングを握る”自分の手のうちにあるという実感。
走りの楽しさは、結局そこに行きつく。なぜ、“リアミッドシップ”なのか?
なぜ、“スケルトンモノコック+プラスチックアウタパネル”なのか?
なぜ、“ガルウイング”なのか? AZ-1の2シーターキャビンに収まり、
タイトコーナーを二つ三つクリアしてみれば、その謎は、たちどころに解ける。
そして、クルマを操ることがいかに楽しいものかを、教えてくれるクルマに違いない。
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最高出力 64PS/6500rpm
最高トルク 8.7kg-mを発生させ、非常に良好な運動性能を誇った。
さらに、超ショートホイールベースであるうえ、ステアリングの“ロックトゥロック”が
わずか2.2回転であることから、“レーシングカート”のような機敏な操作性を備え持つ。
いいことばかりではない、もし“AZ-1”の購入を考えている人がいたとしたら、
次の事を頭に入れてから決めた方がいい。(自分自身もオーナーだからこそ注意点を
言っておきたい。)足回り(特にリアサスペンション)の設計上コーナーリング中のアライメント
変化が極めて大きい構造仕様であり、重心高なども重なり“操作ミスでスピン・横転”を
起こしやすい“乗り手を選ぶクルマ”である。
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“ガルウイング”は構造上、横転するとドアが開くことが出来ない為、“AZ-1”に
とって横転しやすいという事は非常に“致命的な弱点”である。
また、“極度のリア荷重なため”フロントタイヤの接地圧が足りず、“直進安定性の不備”を
指摘する声もあったことも事実だ。
そのことを、聞いても“AZ-1に乗ってみたい”と思うなら乗ればいいと思う。
とかいいながら、自分も“AZ-1オーナー”の一人であり、全てにおいて満足の行く
“レベルのクルマ”に間違いない!!
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1992年10月 いよいよ“AZ-1”が発売された。
キャッチフレーズは、「未体験ハンドリングマシン」
そのパワーユニットは、“スズキ製3気筒DOHCのインタークーラー付きターボエンジン”で、
“アルトワークス”や“カプチーノ”と同型となる“F6A”だ。
これに組み合わされるトランスミッションは、“5速マニュアルのみ”の設定で、
こちらも“スズキ製”。オーディオやアルミホイール、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)は
オプションであり、快適機能として標準装備されるのは
“マニュアルエアコン”だけというほど“スパルタン”な仕様であった。
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用意されたボディカラーは、“クラシックレッド”と“サイベリアブルー”で、どちらも
下半分が“べネシアングレーメタリック”となるツートンカラー。
内装色は黒を基調に、ボディ色が“クラシックレッド”の場合はシートに「赤」を、
“サイベリアブルー”では、「青」を配合した。これがいわゆる標準車である。
ちなみに、標準車で“149万8000円。
ABS付きで、“157万8000円。
予定月間販売目標は”800台“だったが、一回もその目標を“クリアした月”はなかった。
今日はここまで!! 明日は(“タイプL”と“マツダスピードバージョンⅠ”)の
話をしたいと思います。
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オートザム AZ-1編 (E-PG6SA) マツダ 名車列伝 エピソード3
を終わります。 間違えがあったらごめんなさい。
では、昼食をとって仕事に戻ります♪
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Posted at
2012/08/24 12:13:38