タイトル画は、https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/07455/
から引用
日立アステモの従来のEPSギアは中心部が鋼材で、周囲の歯車部分がPA66樹脂だった。
今回のギアは、歯車部分をDSMが供給する植物由来のPA410樹脂「EcoPaXX」に変えた。トウゴマを重合原料とした70%植物由来の樹脂
オランダRoyal DSMの植物由来ポリアミド(PA)樹脂が、日立Astemo(アステモ)のEPS(電動パワーステアリング)のギア(ウオームホイール:減速歯車)に採用された。
2022年11月15日
石油由来PA樹脂製のギアに比べて部品としての強度が向上し、小型軽量化できたことが採用の決め手
DSMの植物由来PA樹脂「EcoPaXX B-MB PA410(以下、新製品)」は、トウゴマから抽出した「ひまし油」由来の成分(セパシン酸)と、石油由来の成分(ジアミノブタン:DAB)が原料
従来の PA66 ナイロンと PA410の比較
ここまでは、化学者としての 38-30 の興味の記録
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先日、ディーラーで代車として借りた試乗車の ZR-V e:HEV の Z FFモデル
走行距離は13,000kmを超えていた
妻車と操作は一緒のはずなのだが、運転しづらい
具体的には、
直線道路で、ほんの少し「指0.5~1本分」ほどの修正舵を入れようとした時、
いつもの操舵力で回そうとすると、ステアリングが固着していて回らない
もう少し強い力で回すと突然切れ込む
結果、
直線路でフラツキ、意図したラインを維持できない:危険な運転
と感じた
同乗者から「運転が下手になった」と言われた例も有るらしい
そんな感じ
これが、世に言う「ハンドルカクカク」(Sticky Steering) の事なんだろう
有名どころは、
MAZDA CX-60
Honda では、CIVIC FL
などだが、ZR-V でも症状が出たようだ
日立Astemo製の EPS(電動パワーステアリングシステム)が共通原因らしい
ステアリングを切ると引っ掛かりがあって,それを乗り越えると一気に切れる,いわゆるヒステリシスがある状態
日本のFLシビックでも発生が増えつつある
ディーラーで,気のせいとされたり,ホイール・タイヤ交換やサスペンション交換によるものとされて,放置されることが多い
事故発生13件
ステアリングが引っかかって切れずに路外逸脱したもの11件,ステアリングが切れすぎて過剰修正したもの2件の事故が報告されています
ディーラーでも現象確認頂けたので、原因と思われるギアボックスをASSY交換
もちろん無償対応
日立Astemo製DPA-EPS
ハンドルをほとんど動かさないような直線を走行中に、車線維持の為ハンドルを微調整します。 その時ハンドルを左右に(1〜3cm)くらい動かそうとすると、ハンドルに引っ掛かりを感じます。何かにくっついたみたいに動かず、少し力を入れるとカクっと動きます。その為、うまく車線維持できず、大袈裟ですが左右にふらふらしている感じになります。
妻も、代車ZR-V を運転した
「ハンドルおかしいから気を付けて」
と言っても、帰って来て
「何も気になる所は無かった」
とのこと(笑)
つまり、世の中には (Sticky Steering) の症状が出ていても、気が付かずに乗り回している人がいる可能性が高い
事実、代車のZR-Vを借りた人々は、それまで誰一人として異常をディーラーにレポートしていないわけだから・・・
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この問題に関係あるかもしれないリコール 2024/1/18
CX-60 電動パワーステアリングギヤボックスにおいて、ギヤ同士の噛み合わせ荷重設定が不適切なため、噛み合い部に塗布したグリースが押し出され、摺動抵抗が増加する。そのため、ステアリングを操作するときの操作力が増大するおそれがある。
これで、ようやく冒頭に、
EcoPaXX B-MB PA410 が登場した事の、説明が付く(笑)
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Posted at
2024/06/18 12:18:48