妙法寺(長浜市)
羽柴秀勝(石松丸)の菩提寺・妙法寺
2012年10月14日
妙法寺は、山号は長尾山、日蓮宗の寺院です。
羽柴秀吉の命により、浅井氏の小谷城下より移転しました。天正4(1576)年10月14日、秀吉の長男羽柴秀勝(石松丸)が亡くなり、この寺に葬られたと言われています。
秀吉の長男秀勝は、母は側室南殿、幼名は石松丸と伝わり、竹生島奉加帳(宝厳寺所蔵)に名が残っています。また、誕生祝いに秀吉から町民に配られた砂金を基に長浜曳山祭りが始まったと言われています。
寺には童子像が伝来していましたが、昭和27(1952)年に焼失しました。また、旧境内地の東奥(現在は飛び地)の鞘堂に墓石が安置されていましたが、平成14(2002)年に本堂前に移転しました。
平成15(2003)年度、長浜市教育委員会は市制60周年記念事業として、墓石移転後の墓地等の学術調査を行いました。その結果、墓石が安置されていた場所から約2.5m南で、塚墓が発見され、形状から安土桃山時代の大名一族の墓であることがわかりました。また、墓石も彩色を施された題目式笠塔婆であることがわかりました。その成果を受け、塚墓と墓石は平成16(2004)年に長浜市指定文化財となりました。
この学術調査により、長浜城主時代、秀吉の長男に相当する人物が実在したことが確認されました。
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H24.9.16
住所: 滋賀県長浜市大宮町2-9
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