杉の大杉(大豊町)
国の特別天然記念物・杉の大杉
2017年11月08日
杉の大杉は、樹齢三千年以上とも言われ、二株が根元で合着しています。
南の杉は、根まわリ20m、根と幹の境界部17m、樹高60mです。北の杉は、根まわリ16.5m、根と幹の境界部13.5m、樹高56mです。
国の天然記念物に大正13(1924)年11月12日指定され、新法によリ昭和27(1952)年3月29日に国の特別天然記念物に指定されています。
昭和29(1954)年9月26日の台風9号、昭和45(1970)年8月21日の台風10号と2回に亘リ、大枝折損の被害を受ける。
延喜12(912)年、杉本太郎なる者が、この巨木のもとに「貴船大明神と共に祇園牛頭大王」の尊像を錆祀したと言う伝説もあります。今を去る千年以前、既に大木であったことが語られています。
昭和38(1963)年3月発刊された高知県文化財保護委員会の『特別史跡名勝天然記念物図録』第96に杉の大杉のことが次の通り採録されています。
「長岡郡大豊町杉というところにある八坂神社の境内に二株の大スギが立っているが、南側にあるものを南大スギ、北側にあるものを北大スギといい、両株はたがいに根元でつながっている。南大杉は北大杉よりも大きく、幹はふつうの杉のように円柱状をなさず、南側の半面が三ケ所で板状の大きな突角をなしている。南大杉・北大杉とも主幹は高く位置して壮観を呈している。」と銘記されています。
昭和22(1947)年、公演旅行中に交通事故に遭い、大豊町で療養していた美空ひばりは、八坂神社に参拝して杉の大スギに「日本一の歌手にしてください」と願いをかけました。そして14歳のときに当時世話になった人々へのお礼を兼ねて大豊町を再訪し、このスギに参拝しています。その縁によって、大豊町はひばり没後の平成5(1993)年に「大杉の苑」を整備して、遺影碑と歌碑を建立しました。
開園時間
4~9月 8:00~18:00
10~3月 8:30~17:00
入園料 200円
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H29.9.17
住所: 高知県長岡郡大豊町杉794
関連リンク
地図
関連情報