心光寺跡（姫路市）

心光寺は、山号は實貞山、浄土宗の寺院です。
前身は佐土村（別所町佐土）の真言宗梨原寺で、御着城主小寺氏の菩提寺でした。
しかし、政隆・則職が一向宗を. 信奉したことと、熱心な浄土宗信者であった職隆夫人明石氏（官兵衛の母）の死去を契機として、職隆が梨原寺を浄土宗寺院に改宗・改築し黒田家の菩提寺としました。心光寺縁起（姫路考略記）には「本尊阿弥陀仏、貳尺八寸立像、聖徳太子之作也。牛堂山国分寺塔中（塔頭）之本尊と伝へ」とあります。
心光寺はその後職隆に随従して佐土村から姫路に移され、慶長13（1608）年池田輝政の町割りの際に坂田町（姫路市中央保健センターのある場所）へ移されました。
しかし、昭和初期に国道２号線が境内を貫通し戦後の復興事業により寺地が減少したため平成2（1990）年11月、北平野台町に移りました。
姫路市中央保健センターに石碑が建っています。

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.2.3
住所: 〒670-0931 兵庫県姫路市坂田町3