姫路城外堀石垣石材展示（姫路市）

江戸時代、姫路城は三重の堀を巡らせ、外堀は広大な城下町を取り囲んでいました。
外堀は総延長5.23kmにおよびましたが、大半は埋め立てられ、大蔵前公園西側や外堀川などに痕跡がみられるのみです。
南東地域では神屋町や朝日町などで外堀石垣が発掘調査により確認されました。
石垣は凝灰岩の割石を使用し、傾斜60度前後と城内のものより緩やかな箇所が多いです。上部は土塁でしたが、削平され失われています。

アクリエひめじでは敷地内に発掘調査で出土された外堀石垣の石材を8箇所に分けて展示しています。外堀に延接した位置に建っており、この近くまで城下町が広がっていたことが分かります。
すぐ横にある石は、実際に外堀に使われていたもので、「矢穴」と呼ばれる石を割るための楔形の穴の痕跡が見られます。

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.2.3
住所: 兵庫県姫路市北条４４８−１２