2014年02月21日
こんにちは、普段ブログを書かない私ですが、非常に危険を
感じましたので、注意換気したいと思います。
タイトル通りハイブリッド車に関してです。
実例で私の働いている会社に入庫した不具合例をあげてご説明したいと思います。
1台の30プリウスが入庫しました。
ハイブリッドシステム警告灯が点灯し、走行出来ないとのことでした。
早速積載車にて引き取りに行ったのですが、これがまたとんでもないローダウン車。
通常の手順では積載出来ないので非常に時間がかかりました。
早速ピットに入れて診断機を繋げると、やはりハイブリッドシステムに異常がありフェイルセーフがかかっているようでした。
取り敢えず指事書にしたがって外観から破損がないか点検していきます。
ハイブリッド車には非常に高電圧を発生するニッケル水素バッテリーが搭載されています。
1セル単位では1.2vほどですが多数直列に繋げることで約205vの高電圧になりそれをエンジンルーム内のインバーターで交流に変換しモータージェネレーターを動かしています。
ボンネットを開けるとわかるのですが、これらの高圧線はオレンジ色のコルゲートチューブにて保護されユーザー、メカニックに一目で高圧とわかるようにされています。
そう、コルゲートチューブの中には通常の自動車では考えられない高電圧がながれているのです。
実はこのケーブル、車体の下廻りにも配線されているのです!
しかも下廻りという劣悪な環境にも関わらず、コルゲートチューブのみで保護されています。
そう、入庫したプリウスは過度なローダウンにより、下廻りを通るパワーケーブルを損傷していたのです。
諸事情により画像は載せられませんが、突き出た轍などで引っ掻けたような傷があり、そこから漏電もしくはショートをおこしフェイルセーフがかかったと言うわけです。
200vの電圧が人体、機械に与える影響は絶大で、人ならば簡単に死にます。機械なら簡単に燃えます。
通常使用でユーザーに高電圧が流れることは何重もの保護機能によりほぼゼロですが、このようなローダウン車では想定外なので、絶対ないとは言い切れません。
ハイブリッド乗りの方、保安基準以下にローダウンするリスク
ご存知でしょうか?
実際入庫した車両も車両火災寸前でした。
私もローダウンした車大好きです。乗ってます。
ただ皆さんへ注意喚起したいだけです。
よろしくお願いいたします。
Posted at 2014/02/21 15:43:11 | |
トラックバック(0) | クルマ