パワステベーンポンプ交換 古くなるとフルード漏れは避けられません。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
パワステベーンポンプのベアリング音が目立つようになったのでポンプを交換してみました。(古くなると軸受けからフルードが漏れる場合も多く、本体部分にフルードが染みていたら漏れていると考えた方がいいようです。)
写真は取り外したベーンポンプと、先日取り替え用にとOリング、ベアリング、オイルシールを交換しておいた中古のポンプ(下)及び新しいガスケットです。
手順として次のとおり進めました。
1 ジャッキで前輪を浮かす。
2 ポンプリザーバーからパワステオイルを抜く。
3 リターンホースを抜きそれにホースを接続して延長しペットボトルに導く。
4 ハンドルを右に切りエンジンを数秒かけてすぐに切り残りのフルードを排出させる。
5 ハンドルを左に切りエンジンを数秒かけてすぐに切りフルードを排出させる。バッテリーのマイナスを外す。
6 Vリブドベルトをゆるめ(14ミリのレンチをかけて左前輪側に引きながら)ポンプのプーリーからベルトを外す。(この時、ベルトが落ちないようベーンポンププーリーの辺りを左斜め上に引っ張って固定しておくと後再びベルトを掛けるときに楽です。)
7 オイル漏れ養生をしてプレッシャーユニオンボルトを外す。(伸縮式の首振りラチェットがあると便利です。)
8 ポンプ固定ボルト2本を外しポンプを外す。
9 交換用のポンプを取り付けボルトで固定する。
10 プレッシャーユニオンボルトで、新しいガスケットを入れてプレッシャーチューブを締結する。
11 リターンホースを取り付ける。
12 交換用ポンプのプーリーにVリブドベルトをかける。(Vリブドベルトはエンジンアンダーカバー№1を外して下から掛ける方が遥かに楽です。)
13 リザーバーにパワステフルードを口まで注ぐ。
14 ゆっくりハンドルのロックトゥーロックを数回繰り返す。フルードが減ったら補充する。
15 前輪を下ろす。オイル養生用の布等の巻き込み可能性がないことを確認する。バッテリーのマイナスを接続する。
16 エンジンをかけて数分放置する。
17 1000回転以下でハンドルのロック2~3秒保持トゥーロック2~3秒保持を数回繰り返す。フルードが減ったら補充する。
18 リザーバーの口から覗きフルードの泡立ちや白濁がないことを点検する。(数個の泡がくるくると回っているような状態が適正)
19 エンジンを停止する。
20 フルードのレベルを点検する。
2
リザーバーからフルードを抜き出しているところです。200CC程度だったと思います。
3
リターンホースを延長してペットボトルに誘導し、エンジンを数秒かけて残りのフルードを排出させているところです。
4
やり方が悪かったのか、残り分が完全には抜けないようです。(全量800CC、リザーバーから200CC程度、エンジンをかけて200~300CC程度。)
完璧を期すためには、プレッシャーチューブの下部を切り離してそこからフルードを排出させるか、組み上がった後に何度もリザーバータンクのフルードを入れ替える必要があるものと思えました。
(組み上げ後、外出の度にリザーバーからフルードを抜きクールレベルのアッパーまで新フルードを入れることを5回行いました。(エア抜き必要なし。)5回目には抜き取ったフルードもかなりきれいになっているような気がしましたが・・。)
5
フルードの新旧比較です。
フルードは、仕方なく純正品を購入したので、オートマフルードのような赤い色はついていませんでした。オートマフルードでも良かったような・・・。
組み上げてからエア抜きをし、リザーバータンク内のフルードをその後1回交換したので、使用済みフルードの量が600CC以上になっています。
6
ポンプ取り替え後の写真です。時間に余裕があったので、リザーバーを磨き、プーリーに金色で塗装をしてみました。
ポンプのベアリングを交換したので、作業後、確かに音は静かになりました。また、ハンドルも何となく少し軽くなったような気がしますが、何より、フルードが新しくなったという安心感と自己満足感があります。
かかった費用は、中古のポンプ約2500円、ガスケットセットとベアリングで約3000円、純正パワステフルード4リットル缶約4000円の合計約1万円でした。
現在付いているポンプのベアリングとガスケットを交換し、フルードも社外品1リットルを購入することにすれば、4000円程度で作業が可能と思います。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク