F30 トーイン測定

夏用フロントタイヤは、左右共にアウトサイドショルダーの片減りが強く困りものですが、web情報やみん友の多くに同様のご意見が多く見られ、車の仕様と諦めるところでした。
しかしここに来てトーイン過大の疑いとの情報をいただき、簡易的に測ってみました。

要は左右タイヤを車の真上から見た時の前方後方の傾きを、タイヤ間の距離で測れば良いのです。上の図の3箇所の長さを測ればトーインの状態を確認できます。

色々な簡易測定法がある中、コンベックスで左右タイヤの縦溝位置を前方と後方で比較測定する方法で測定します。特別な道具が不要で思い立てばすぐに測れます。
タイヤ前後の測定位置は、地面から同じ高さであるのと、コンベックスが中弛みしない様、長さ2メートルの板を重ねた位置で測ります。この時の前後の距離も測ります。大凡500ミリでした。

一方のタイヤ縦溝にコンベックスを引っ掛けて、他方のタイヤの溝迄の長さを測ります。息子に指で押さえてもらいました。

前方は1638ミリでした。

同様に後方を測ると1646ミリでした。
この結果、タイヤ前後500ミリの長さで8ミリのトーインであることがわかります。
これを角度に換算して、基準値と比較します。

測定結果を纏めると図の通りで、前方が8ミリ狭くトーインであることがわかります。この量が適正かどうかを計算で確認します。
設計上はタイヤ面の角度と思いますが、外径位置での前後差で見た方が具体的でわかり易いです。

計算した結果は次のとおりで、トーイン過大であることが判明しました。
アークサインとかスマホの関数電卓でも出てくるんですね。ぐぐって使い方を勉強してしまいました。

トータルトーイン

角度の場合
　簡易実測換算値:55分
　(基準値:18±12分)

タイヤ外径位置左右ピッチの場合
　簡易実測換算値:10.5ミリ
　(基準値:3.44ミリ)

規格値の3倍もトーインが過大と、とんでもない結果であることが判明しました。この結果からアウトサイドの片減りの原因は明白です。もっと早く気づくべきでした。

夏タイヤ付け替えの際にトーインを修正してみます。

みん友さんのコメント情報に感謝です。

この方法は割と簡単に測れるので、片減りでお困りの方にオススメです。

Fシリーズの多くの方が片減りで困っていると言うことは、トーインが過大側にズレ易いクルマということでしょうか。輪止めに当ててトーアウトにズレるなら予想出来ますけどね。
謎。