F30 エアコンブロア点検清掃
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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E46のエアコンはフィルター>ブロア>エバポレータでしたが、Fシリのエアコンはブロア>フィルター>エバポレータになり、ブロアが常に汚れる環境に晒されています。
走行距離94239キロになりましたので、一度調べてみることにしました。
E46に比べるとF30のエアコンブロアは簡単に外せます。
まずエアコンフィルター同様に先ずグローブボックス奥のアンダーカバーを外します。
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アンダーカバーの内壁の吸音材の汚れが気になります。
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汚れている部分の真上はブロアモーターです。
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したからブロアモーターを見上げるとこんな感じ。
矢印の所に穴が空いてそこから汚れが落ちてくるようです。
ブロアモーターは青丸3ヶ所のビスを外せば取り出せそう。
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ブロアモーターを外す手順として
写真中央のモーター配線コネクタを外す。
トルクスT20ビス3本外すとぽろっと外れます。
奥のビスは床との隙間が狭いので、ドライバーが入らず板ラチェット+エクステンションで外しました。
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外れました。予想通りブロアフィンが真っ白に汚れていますが、堆積して風量に影響が出るほどでありませんでした。
しかし綺麗にしたいですね。
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モーターに配線クリップが挿してあるので、ラジペンで摘んで外します。
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完全に取り外したブロアモーターユニットです。
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ブロアファンを洗うため、水に弱そうなコントロールユニットを外します。T20ビス2本と配線コネクタを外すと取り外せます。
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さて、ブロアフィンをどうやって洗浄するか。
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クルマ洗剤を立水洗のシンクに貯めてつけ置きしてみました。
フィンが浸かり、モーターは濡れないギリギリの液面を狙います。
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つけ置きの合間にフィルターを外して掃除します。2022年4月30日と記載されていますから、ほぼ2年が経過したところ。あまり汚れてはいませんでしたので、軽くエアブローして戻しました。
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フィルターカバー側面に穴が空いて白いドレン配管が繋いであるのが気になります。
こんなところでも結露するか、外気から水滴が入るのか?
それにしても、カバー表面のカルマン渦の様な迷路の様な溝が気になります。
デザインの遊びなのか技術的な意図があるのか、ご存知の方教えてください。
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つけ置きしたブロアフィンを色々なブラシで掃除します。
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その後シンクの洗剤を抜いて水道水を溜めて濯ぎ洗いします。
ブロアのフィン迄で、それを超えるとモーターに水が入り、乾燥が厄介になるので注意しながら濯ぎます。
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振るって水滴を飛ばして天日干し。
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まあ、白い埃は大半消えました。
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次にモーターカバーを外します。いくつかの爪を外せば取れます。
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モーターカバー内部は銅粉末の汚れが堆積して、カバー底に四角い穴が空いていて、そこから銅粉末スラッジが排泄されています。それがアンダーカバーの汚れの原因です。
さて、どうやって掃除するか。
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銅粉末の原因はモーターブラシの摩擦摩耗粉です。銅焼結のブラシとローターの摩擦で粉が発生しています。
細いマイナスドライバーとペーパータオルで掻き出し、ある程度まで掃除します。
モーター用接点グリースがあれば塗布しますが、持ち合わせはありません。
下手に汎用グリースを塗ると不動の原因になるので避けます。
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そもそもこの銅粉末が潤滑作用があるので、粉末の発生は正常なのでしょう。しかしカバーに穴を開けて汚物を撒き散らす設計には感心しません。
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掻き出した銅粉末カスです。
後は逆の手順で組み付けるだけです。
回転ブラシを掃除した際にローターとの隙間に銅粉末が噛み込み、組み付けた際に導通不良でモーターが不動になりますから、組み付ける前に必ずローターを充分空回ししておいてください。
経験者の助言です。(笑)
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参考まで、インドのネットのひろいもん。F30右ハンドルのエアコンユニット全体像。右の丸い穴がブロアフィンが外されたブロアケースで、左の四つの四角が上部と前面の吹き出し口です。それぞれに電動シャッターが付いて閉じています。
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手前が車両前方になりますが、カバーを外すと横長のエバポレータが露出し、扇状のフィルターカバーの挿入窓もお目見えします。
コレでエバポレータの洗浄手順を妄想しています。
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