欧州でのモーターショーの話題は欧州車贔屓の僕にとってのお楽しみのひとつ。
もちろんヴァーチャルにはなりますが、あれこれ物色しては未来のパートナーをイメージする、恰好の楽しみなんです。
今秋、僕を楽しませてくれるのは2年振りに開催されるパリが舞台。
個人的には地元メーカーの気合あるプレゼンテーションを期待しちゃいます。
いま世界中ではなんだかとってもSUVブームですよね。
既に発表のアウディQ2、アルファロメオステルビオ、プジョー3008を筆頭に、セアトやシュコダなどもSUV&クロスオーバー系の新型車をデビューさせています。
日本でもいよいよ発売のジュークイーター、トヨタC-HRも加えて、特にクロスオーバーコンパクトのジャンルはさらに盛り上がりそうですね。
(C-HRは先日横浜で偶然カタログ撮影に出会いましたが、なかなかカッコよかった)
そんな、個人的に普段はノーマークのカテゴリーも、モーターショーなら注目してしまうのですが、今回のパリでもやっぱりわんどら的気になるクルマは”明日買えそうな”コンパクトなクルマたち。
今回もこのポリシーは曲げずにチェックしたクルマをピックアップしてみます。
まずはSUVの話題からスタートしたところでこちらははずせない、BMW X2。
Xシリーズのフルライン完結編になるのでしょうか、まだコンセプトモデルとは言え、躍動感あってカッコいいデザインですね。
量産版は2018年デビューを予定とのことで、次期1シリーズのスタイリングのヒントでもありそうな気もします。
次にピックアップするのが、オペルアンペラe。
リーフのライバルにあたる電気自動車も、第2世代へと進化しました。
過去に欧州カーオブザイヤーを獲得した、シボレーボルトと共通ボディの同名モデルは確かセダンモデルだったのですが、今回はハッチバックとなっての登場です。
欧州での代替エネルギー車の普及は目覚ましいようで、ディーゼルの終焉と共に電気自動車の伸びは著しいよう。
北欧の国などはインフラの充実と共に、登録車数もグングン伸びているようで、テスラばかりではなく、欧州向けのコンパクトな電気自動車も放ってはおけません。
ちなみに今回のモーターショーにはルノーのコンパクト電気自動車”Zoe"のフェイスリフトモデルも出展されています。
さて、お次はCセグハッチバックの2車種を。
まずはホンダシビックです。
春のジュネーブショーでの発表に次いでの出展は、いよいよ市販車が登場しました。
これはカッコいい!
今回はタイプRもお披露目となったとのことで、またまたニュルブルクリンクを舞台にした、メガーヌ&レオンとのFFレコード争いが熱くなりそうですね。
間もなく日本導入もされるシビック。
もはやCセグメントとは言えない車格の北米向けセダン含めて、どのモデルが導入されるのかは情報不足なのですが、いずれのモデルも導入が楽しみな1台です。
続けてのCセグハッチはヒュンダイi30です。
ヒュンダイのニューモデルはなかなか日本ではニュースとして聞こえてこないのですが、本当はもうちょっと注目されてもいいのでは?と思えるものがあります。
今回のi30は、これまで欧州ではスモールカーしか評価されなかったヒュンダイのC/Dセグメント拡販の鍵を握っているような気がします。
まさかのゴルフやアストラ、メガーヌ、フォーカス、308などの”Cセグメジャー”メンバーには及ばずとも、レオンやティーポ(フィアットの新型)、C4、オーリス、パルサーなどの”次代メジャー”とは肩を並べることができるか、欧州の人々にどう評価されて成長するのか注目です。
それにしても新しいヒュンダイのファミリーフェイスとされるフロント周りのデザイン意匠は、何かに似ているような…。
一方同じ韓国車の中でも、欧州で既に一定の支持を得ているのがこちらのキアが放つBセグコンパクトカー、リオです。
今回はこのリオもフルモデルチェンジを果たし、パリに登場しています。
現行モデルは東南アジアや北アフリカ、南米などの新興国でなかなかの人気がある上、欧州ではイタリアやオランダ、東欧などの小型車志向の国々では評価を得ているクルマだけに、今回の新型は期待値も高いのかと思います。
デザインも前述のi30よりブランドの個性があって良いのではないでしょうか。
さて、今回のパリで気になったクルマはこれでおしまい。
何だか折角のパリなのに、アジアメーカーのピックアップばかりになっちゃいました…。
フランスメーカーだって新型出展はたくさんあるのですが、クロスオーバー化したC3(以前のブログにてピックアップ済)、SUV化した5008、本格トレイル風になったコレオスなどのSUVばかりで、コンパクトカー志向の僕には触手も動かないものばかり。
さらには出展が予測されていた、BMW5シリーズ、ルノークリオ、セアトイビサ、オペルインシグニアなどのお披露目もなく、お楽しみは来年春のジュネーブまでのお預けとなった感があります。
ということで今回最大のお気に入りは、やはり前回のブログにてピックアップした、日産マイクラに尽きるのかもしれません。
うん、やはり間違いない!