起きよ、もう眠らせない
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
MX61マーク2、アップ早々に数多くの“いいね”、まことにありがとうございます。
路上復帰への道のり、いよいよ立ち上げます。
早く起こして(ナンバー取得の意)やらねば!
さてこの車、入手時はエンジン不動とのことでした。
実際に引き取りに行き、前オーナーさんがセルを回すも、「ボフッ」くらいは言うものの、確かにエンジンがかかる気配は無し。
「整備士さんに、インジェクターの詰まりかエアフロと言われた」
とのことでした。
前者なら、恐らくこの当時なら“低”抵抗なので、選択肢は限られますが新品もあり、またリフレッシュという手もあるので、然程の心配は無し。
しかし、後者であれば・・・例え金を積んでも(嫌な言い方・・・)、そもそも部品がありません。
そちらでないことを祈りつつ・・・
私の強力な後ろ楯、いつもの車屋さんや同志達のご協力もいただきながら、一つ一つ検証していきました。
燃料ポンプを直結にして、絶えず燃料を送りながらクランキング・・・だめ。
パーツクリーナーを直接インマニに吹き込みながらクランキング・・・だめ。
プラグを見る、濡れている、ガソリンの匂い、燃料は来ている、そのプラグは・・・
コードを繋ぎ、アースしながらクランキング・・・白い火花飛ぶ。
「あっ、いまクランキングの時、コイル辺りから火花飛んでましたよ!?」
リークかっ!?
「これ絶縁テープ、巻いてみな」
漏れ箇所に巻き付け、再度クランキング・・・
・・・
リークはなくなるも、やはりかかる気配は無し・・・
「うーん、ボツボツとは鳴ってるから、かかりそうなんだけどなぁ?」
むむむ・・・
・・・エアフロ・・・?
この日は時間切れ、お開きに。
点火くさいんだけどなぁ・・・
この頃の点火は、かなり機械的で、ECUとはほとんど別体になっているので、エアフロは燃料だけだと思うのですが・・・
・・・
「あ、この型のプラグ、旧タイプですね、ウチたくさん余っているんで、あげますよ」
ははーっ、ありがたき幸せ!!
というわけで後日、とりあえず基本中の基本とて、プラグを交換してみます。
外して改めて、よくよく観察してみると、ずいぶん磨り減っている、ギャップも広い・・・
でも、一応白い火花は飛んでいたしなぁ・・・
交換(配管やO2センサー線が、交換を大いに邪魔します・・・)の後、セルを回すと・・・
グルゥグルゥグルゥボゥンボウボボボボボ・・・
あ、かかった。
火か!!
『白い』火花では、弱かったようです。
いや~~~~~~~・・・・・・
ニヤケながら、エンジンをまじまじと観察すると・・・
吸気管からタービンに入る箇所が、もはや過給機を付けた意味がないほど絞っています。
パワーつけたかったの?
カッコつけたかったの?
エンジン載せ換えを、彼と議論して楽しもうと思います。
2
エンジンはかかった、これで〝走る〟は、概ね解決とします。
あとは〝曲がる〟と〝止まる〟です。
現状確認に戻ります。
まずは目に見えやすい〝止まる〟ですが・・・
こりゃ酷い・・・
マスターはシリンダーもブースターも怪しいものです。
漏れたブレーキフルードが、バルクヘッドを伝い、フレームへ。
ラックアンドピニオンであれば、簡単に補修できる位置ですが、そこに鎮座するギヤボックス(パワステ付き)。
60系と70系の、最も大きな差が、ここにあります。
・・・いったんギヤボックスをずらして、この辺りの錆び腐食も除去を目指します。
3
さて、ブレーキですが、これについては我に策あり!
実行あるのみ、とっとと外します。
室内側、マスターバックの取り付け部には、フルード漏れは無さそうです。
これだけでも、上出来です。
4
おっと、フルードも抜いておかねば。
4輪ディスクが、とても嬉しい!
まずはリアから抜きます。
フルード自体には、変な汚れや錆びなどは出てきませんでした。
これだけでも、上出来です。
続いてフロントから抜きま・・・
・・・
何このバネ・・・
カットしすぎだろおぉぉぉ!?
要・バネ交換です(もともと低過ぎたので、そのつもりでしたが)。
5
ブレーキ配管が、よくまとまっていると言うべきなのか、ヘタに複雑にしていると言うべきか・・・
後者ですね、ここもいずれ作り直します。
あー、もう錆び錆びだし~・・・
室内側のナットを外して・・・
6
あー、もう錆び錆び錆びだし~・・・
マスターバックを外すと、先ほどのギヤボックス下の錆びに、多少手が届くようになりました。
この機に真鍮ブラシでサラッと取り除き、この度メイン薬剤となりつつあるメタルレディを吹きまくってやれ!
7
そしてまた後日、部品共販にて調達します、マスターバックのガスケットです。
61マーク2のガスケットが下番30020、これと、近いと思われる車種に絞って数種類注文すると・・・
サイズ・・・というより、取り付け部の穴ピッチが合致するものが・・・ありました!
下番30030、代表車種・・・アルテッツァ!
110系マーク2!
150系、170系クラウン!
超メジャー車種だ!
さ、ヤフオクヤフオク。
で、入手しました、アルテッツァのマスターバックです。
はい、双方マスターバックに、双方ガスケット、確かに合致しました~
8
そして現場にて。
61マーク2マスターバックに装着できたガスケットを、アルテッツァマスターバックに装着して、マーク2に装着・・・はい、着きました!
マスターシリンダーが付く辺りのクリアランスも十分あります。
アルテッツァマスターバックは、横水平2穴のシリンダーが使用できます、選択肢は豊富です。
これでマスターバック、シリンダーは、高年式へのアップデートが完成・・・
むむっ!
・・・室内側のロッド長が長過ぎる・・・だと?
この場合は・・・
そのロッドにタップをかけて、ネジ部を伸ばして、クレビス(ブレーキペダルと接続する、コの字金具)を奥まで締め込めるようにするか・・・
他の車種(110系マーク2や、クラウン)の物を物色するか・・・?
悩み多くも、面白くなってきました!
※意見には個人差があります。
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