ウォーターライン圧漏れ(ヒーターホース交換)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
何故か一般道の5分程の軽い渋滞程度で水温が警戒領域近くに上がり出す。走り出すと適温にすぐ戻る、気温は24℃と高くない。ウォーターラインの「圧漏れ」か、冷却水の「不足」の典型的な症状だ。ラジエターキャップから始まって各部を点検する。冷却水は減っていない、ラジエターとヒーターユニットをつなぐジョイント部分のホースの根元が触るとシットリと湿っている。耳を近づけると小さく「ジー」といっている。ここだ。先月の高速大渋滞でもヒートしかかり(この時は気温28℃)ヒーター全開で対処し、これしきでおかしいなとは思いましたが、兆候があったわけですね。
2
ホースクランプをはずしたところ。ほつれた先端部のメッシュがわずかに黄緑色に染まった痕跡が残っている。(発症から1週間後の撮影なのでやや乾いていますが)9年前にヒーターユニットOHした際に交換したホースでした。交換時にすでに推定25年以上経過の新古品でしたが今日まで立派に働いてくれました。
3
カッターナイフで差し込み口を切開してはずし、こぼれる冷却水を回収する。冷却水も3年経過で交換時期ですが、すぐ乗りたいのであとで濾して再使用する・・・
4
ヒータユニットパイプの口径は12.7mm。コスモスポーツのヒーターホースは4分割ホース構成ですが、うちこの部分のホースだけがパーツリストにも載っていない物なのである。現存車のこの部分は、全て他車ホースか汎用ホースが流用されているのが実情です。
5
これはサムコの汎用ホース(エルボウ135度内径13mm)。ホース角度はバッチリ。(コスモスポーツの工場出荷時もこの様な「くの字」型ホースであった)、機能はともかくコスモのエンジンルームに、ここだけこの仕様、青色はちょっと抵抗があります。メッシュカバーで覆って、フラット塗装をする予定でストックしておいたのですが・・・すぐ乗りたい今回は使用パスしました。(予備用としてのサムコのレトロ仕様改造は別途ご報告します)
6
ストックの中から内径12.7mm、昭和時代のホースを引っ張りだす。何用か車種不明ですが見事なスネークS字状です、予備にはこれを使おうと持っていたものです。もうひとつのホースは内径15mmでボツとなったハコスカ用。いい角度してるのですが内径が大きすぎ、「ハコスカ」ならぬ「スカスカ」なのです。
7
あてがって使えるカーブ探し、カットするところを見極めます。これだけきついRの部分は自然状態でRが合う形のホースを使うのがベストです。直線ホースを使用して強引に折り曲げ、折り曲げてつぶれたしまったところにホースフランプをもう一丁かまして水路確保させる「荒業」もありますが、耐久性が著しく落ちます。それはあくまで出先での非常用です。
8
取り替えたホース。やはりゴム表層メッシュ仕様は昭和っぽくいいですね。エア抜きして回復しました。まるで以前のホースと全く同じものに見えますが流用元は違います。(いずれジャンク発掘で何用か車種不明でした)。既存車が皆このようなU字型ホースを使っているので形状で違和感を感じませんが、ほんとうはエルボウ135度「くの字」形状ホースがオリジナルです。
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