持っててよかった　シールキット

午前中に右リアを完了させ、左リアに着手。

ブレーキキャリパーをチェックしたところ、案の定スライドピンのブーツに損傷があり、交換することになりました。
2本のピンとブーツを外し、軽く清掃。
シリコングリスを内部に塗りブーツ取り付け。

ピンが入った状態では、ブーツをはめることが困難なので、押し込む側にブーツをかぶせブーツをはめて込んでから押し込みました。


細いほうはブーツのはめ込みは簡単です。このシールキットでは、下側のピンに巻き付けるプラスチックシートはクリアランスがなく入れることができませんでした。
（エリショ製シールキット）

ピストンを押し戻す際、汎用ピストン戻しツールが適合しなかったため。。。

古典的な方法でﾈｼﾞﾈｼﾞせざるを得ませんでした。
(本来の工具の使用法ではありません）

左右キャリパとも若干ピストン側の減りが多いものの、左右均等に減っていたことから、ピストンの固着等はないものと判断し、スライドピンのメンテのみ行い、ピストンのオーバーホールは行いませんでした。
－－－
このシールキットにはすべてのシールが入っているため、オーバーホールは可能です。しかし完全なオーバーホールはなかなか面倒なようです。
特にストップボルトが鬼門で、下手をすると中でストップボルトが折れてしまうことがあるようです。

サービスマニュアルでは、ピンのオーバーホールのみを行い、キャリパーの動作が悪い場合は交換となっています。・・・フロントキャリパのオーバーホールも指定工場でと書いてありますが・・(TT)
－－－－

パッドを組み付け、新品のロータを取り付けた後キャリパー組み付け。

パーキングブレーキのワイヤを戻し、ワイヤの張り調整。

余分な遊びが無くなり、少し張り合わせたところが76mmでした。（というか、車体下からだと測りにくいんですが・・）

ハブナットはトルクレンチか210kNの物なので＠10kN（長さがが50cmなので２０kg分）は山勘で絞めました。

予定外の作業が入ったものの、気合を入れて作業を行い、何とか組み立ては完了しました。


－－－－－
足回りはドライブシャフトとトーコントロールリンク以外は概ね新品になりましたが、一件懸案事項が出てしまいました。

左リアロアウィッシュボーンの後ろ側ピボット部に変形あり。
５～6ミリ程度の長穴状態。形状から外側から押された感じ。
過去の事故の痕跡と思われます。

正規の位置になるよう補強用のワッシャを入れて、ずれないよう強めに締めましたが、通常の走行はともかく、何らかの衝撃を受けた場合、ずれてしまう可能性があります。

ピボット部の鉄板によれもあるようなので、リアサブフレームを交換または補強の板を溶接し穴をあけ直す等の処置が必要です。
全交換か部分溶接かはともかく、解体パーツでサブフレームを探してみようかな・・・さすがに溶接は手に余るので、板金屋さんに相談かなぁ・・・うーむ。
－－－

明日はフルードを入れて、アライメントを調整して試走まで行けそうです。

（これで7月の車検もバッチリ・・・かも？）