LLC交換とサーモスタット交換②/②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
サーモスタットはソケット内にパッキンでハマっているので、引っ張って分離させます。
2
純正品は弁開温度84度です。
3
新品のサーモスタットをはめ込みます。
サーモスタットはよく見ると、一部にジグルバルブという空気を抜く小さい穴が開いていますが、この穴をソケット側の印の位置に来るようにはめ込みます。
4
サーモスタットを元の位置に付けますが、狭くてうまく入らない場合は、アッパーホースとヒーターホースを外してスペースを作ります。
5
サーモスタットを付けたら、各ホースをはめ込んでバンドで固定します。
サーモスタット固定の際は、ソケットネジの締め過ぎ(オーバートルク)に十分注意してください。
イグニッションコイルと同じ長い細ネジなので、整備経験の無い人がラチェットで締めた場合、締め過ぎによってネジを折ってしまう可能性があります。
※重要※
ネジを1本でも折ってしまうと自走不能になります。
トルク管理は慎重に行ってください※
それからホースバンドは今まで締まっていた跡が付いていると思いますが、この跡と同じ位置にバンドを合わせてください。
6
ドレーンボルトを締め、各部の接続確認をしたらリザーバータンクを取り付け、リザーバータンクのアッパーゲージまでLLCを補充します。
※ドレーンボルトは樹脂製なので締めすぎ注意。
その後ラジエータータンクにLLCを口いっぱいまで入れます。
LLC全容量約3.1リッター(リザーバータンク除く)に対して、2リッターも入らないため、希釈する場合は濃度をよく計算のうえ補充してください。
寒冷地でなければ、高濃縮タイプを1リッター買って希釈するのがもっとも安上がりでしょう。
では、これから冷却水路に溜まったエアを抜く作業になります。
エンジンを始動させ、30分程度アイドリングさせた後、ヒーターをオンにします。
A/Cはオフで風量は全開です。
※水温が低い事を示す、青いCランプが消えた段階ではまだ水温50度です。
50度ではサーモスタットは全開ではなく、この段階でヒーターオンは早すぎるので、あと10分ほどアイドリングさせて少なくとも80度を越える水温から行うのが理想です。
7
水温が十分に上がってからホースを揉んでやったり、アクセルを吹かすと、ラジエータータンクの注ぎ口からボコッと気泡がでて水位が下がる場合があります。
その都度、溢れない位置までLLCを注ぎ足します。
アクセルを吹かすときはエアクリーナーボックス脇のスロットルワイヤーを押してやります。
※MOVE カスタムの場合は電子スロットルの為、スロットルワイヤーを押してのアクセル操作は出来ません※
8
エア抜きを20~30分程度行い、プツプツとわき上がる気泡が収まり、水位の低下が見られなくなったらキャップを締めます。
※L175S KF-VEのエア抜きは割と適当にやってもオーバーヒートする可能性は低いですが、交換した翌日は必ずエンジン始動前にボンネットを開けてリザーバータンクの水位がアッパーまで達しているか、ラジエーターキャップも開けて水位を確認し、減っていたら補充してください。
十分確認をしたらエンジンを停止させ、交換時にこぼれたLLCを水でしっかり洗い流します。
LLCの成分はエチレングリコールで、この成分は甘ったるい匂いを発しますが、この匂いは万が一LLCが漏れた場合のサインとなりますので、しっかりと洗い流しておくことが大切です。
ただし、洗い流す場合はエアクリーナーやプラグ周りなどに強くかからないように注意してください。
最後にもう一度エンジンをかけ、各部漏れが無いか、蒸発する水分から甘ったるい匂いがしないかを確認したら作業は終了となります。
LLCの廃液はポリタンクに入れて近くのスタンドやカー用品店で引き取ってもらってください。
※重要※
ラジエーターは高い内圧がかかりますので、ほんの少しでもホースの差しが浅かったり、ホースの捻じれ、バンドの固定位置がズレただけでも、そこからLLCがポタポタと漏れ出します。
ホースやバンドはしっかり根元まで差し込み、アイドリング以外にもアクセルを吹かした時に漏れ出ていないか確認してください。
※作業の注意※
LLCは有毒物質のため、作業後は十分に手を洗ってください。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク