(写真はネット上からお借りしてます)
去年の夏に、とあるレーシングショップ様からのご依頼で作り始めた
ステアリングケース
上の写真は一例ですが、ステアリングにメーターやらスイッチなどを装着する
為のもの かっこいいですよねー
以前はステアリングにLEDを埋め込んだ「F1ステアリング」なる物を製作しましたが
これの進化版になると思います。(きら君画像借りたよ~)
では、早速製作開始してみましょう!(ちなみに去年の10月から製作しています)
先ずは、マスターパーツの形を整型する為に、スタイロフォーム(建材です)を使って
大まかな形を切り出します。
次に、スタイロフォームは有機溶剤にはすぐに溶けてしまいますので、コーティング剤を
塗り込みます。(元はほぼ透明に近い液体ですが、あえて黒の樹脂トナーを入れて着色してます)
この処理は、この後のポリパテを塗る為にも必要な処理になります。
あえて黒にしているのは、ポリパテがアイボリーなので削り過ぎた時に黒肌が出る事で
コーティング剤を削らないようにする為の処置です。(素人だからねー)
はい、ポリエステルパテを塗って>乾燥>研磨を繰り返して、マスター型を整形していきます。
この段階で完成品の出来栄えが決まりますので、真剣に取り組みます。
次に、さらに違うコーティング剤を塗ります。
この役目は、ポリパテの上に樹脂を塗ると食いついてしまい、型から剥がれなくなるので
その防止の為に塗布します。
乾燥後、耐水ペーパーで磨きあげて、マスター型の完成になります。
最後のコーティングのお掛けで、ポリパテの細かいピンホールも埋まっていますので
表面はツルツルの状態です。
さぁーここからが失敗の許されない世界に突入です。
今回は2分割型で製作しますので、早速行ってみましょう♪
下に敷いたアルミ板とマスターの間に、隙間ができないようにあぶらねんどで隙間を埋めて
プラ板で、真ん中に土手を製作します。
その後で、離型処理(くっつかないように)を行った上に、今回はさらにPVAという離型剤も
併用して作業しています。(なぜかというと、ここまでに2回失敗したからです)
PVAが乾燥したら、型用ゲルコート(青)をたっぷり刷毛で塗って乾燥を待ちます。(1日)
ゲルコートが乾燥したら、FRPサーフェイスマット、FRPマットを使って積層していきます。
樹脂は透明ですが、下のゲルコートの色が透けて濃い青色にみえます。
最初の半分を積層して乾燥したら、今度は反対側の積層に入ります。
最初に取り付けたプラ版を取り外したら、同じ作業の繰り返しです。
乾燥したら・・・ そう焦ってはいけません。
はやる気持ちを抑えて、型結合用にドリルでボルトを入れる穴をあけてから
一気に分解していきます。
バキバキという怖い音がしながら、うまく分割できたらメス型完成!です。
簡単に書いてしまいましたが、これが完成するまでには
マスター型が4個、メス型が3個 ゴミになってます(笑)
離型処理が甘かったり、いろいろとありました。
型ができればここからは製作スタートです。
マスター製作からメス型完成まで4か月、毎週末の休日を全て捧げてきました。
うーん、なんとも言えない満足感です。
次回はカーボン積層です。
Posted at 2014/02/03 17:16:35 |
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カーボンパーツ | 日記