ミニのフロント用ショックをリヤに加工流用その1
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
さってさて…今回は意味不明なタイトルかなと思いますが、色々思うところがあってリヤショックの変更にトライしてみましたよ。
で、ブツはミニ用の社外品ショックでもちろん中古品なのですが、これって昔のローバーミニの「フロント用」ショックになります。
みんカラを色々拝見してると、このミニのショックを他車のリヤ用に流用している方がおられたので、ひょっとしたらと思い段取り&採寸用に中古品を入手してみました。
これ、以前にダウンサスの項目でちょっと記したかなと思うのですが、タウンボックスのリヤショックは自由長がかなり短く、融通が効きづらい部類に入るので…
逆にタウンボックスやミニキャブバンのリヤショックを他車へのショートストローク仕様に流用している方はおられても、タウンボックスに乗ってるとそれが羨ましいというオチですね(笑
と、とりあえずタウンボックスのノーマルリヤショックとミニ用のフロントショックの比較画像です。
まずショックとしての寸法だけ記しますと、
・ミニ用 SPAX製フロント用ショック
芯間最長310㎜ 最短217㎜ ストローク93㎜
・タウンボックス ノーマルリヤショック
芯間最長358㎜ 最短238㎜ ストローク120㎜
となっています。
ちなみにミニ用の物はショートストローク品ではなくノーマル互換品の模様です。
(※画像は最長状態の比較です)
あ、ノーマルショックにはホースバンド巻かれてますがビンボーチューンの一環で、これ結構効果ありますよ(笑
2
ここで私の車でのリヤショックの使い方を記してみますが…
・自由長=358㎜
・ノーマル1G沈下時=318㎜ (‐40㎜)
・45㎜ダウンサス1G沈下時=282㎜ (‐76㎜)
・フルストローク時=238㎜ (‐120㎜)
となっていまして、ダウンサスを入れている状態だと1G沈下からフルストロークまでは約44㎜の余裕があります。
ちなみにバンプラバーは約30~35㎜程度でタッチする様に加工している為、よほど無茶なフルボトムでもしない限りはショックの底付きは無いといえば無いのですが。
…じゃあ何でわざわざショートストロークと言うか短いショックを入れようとしているのか、と言えばですね(笑
法に触れない範囲にて、線間密着部分のスプリングをカットして遊ばない様に車高を下げたいから、なんですよ。
現在使っているダウンサスそのものは、線間密着している部分こそ4巻き以上あるものの、スプリングそのものの自由長とセット長がほとんど変わらないギリギリ設計でして。
なので、ちょっとでもスプリングをカットするとその時点でジャッキアップ時に遊んでしまいます…
実際の運用ではこれだけスプリングが圧縮されていれば、いくらイン側が伸びたところでスプリングが外れるという事はまずありえないとは思いますが、気分的に嫌なので(汗
なお、スプリングの遊びを無視してカットしたとしても…仮に現状から1巻き分、線径11φですから単純に11㎜下げたとします。
その場合、1G沈下時のショックストロークは87㎜まで増えてしまい、残ストロークは33㎜ですが、これならさらなるバンプラバーカットでもなんとかなるかと。
が、仮に2巻き分で22㎜カットすれば、もう残ストロークは22㎜となってしまい、バンプラバーがあってもショックの底付きが起こりえる数値になってしまうかなとも。
…遊びを無視しても、ショックの底付きは実用では起こらないのかもしれませんが、ジャッキアップでスプリングが遊ぶ上にショックも怖い、というのはちと不安なので。
もちろん、スプリングの線間密着部のカット数値とショックストロークの数値はイコールにはなりませんが、ざっとした計算でも怖い物は怖いので(汗
3
でもって小難しい事はおいときまして、これがタウンボックスのノーマルショックの上側取り付け部です。
こちらはただの芯入りブッシュなのですが寸法がちょっと特殊で、これ内径が13φあるんですよ。
その為、一般的なショックをボルトオンで装着する事は出来ない、というのも流用の難しさになっているかなと。
ちなみに取り付け幅は36㎜、ちょっと広い部類に入りますね。
4
こちらは下側取り付け部ですが、「芯」は元々ありません。
全体がゴムのみのブッシュになっており、側面ごとぺたっとでかいワッシャーで締め上げるタイプです。
ちなみにこの穴にはまるロッド状の固定軸も径は13φで、上下共13φの寸法が必要になりますね。
そして取り付け幅はショック単体では33.5㎜、ワッシャー分だけ上側よりは狭くなってます。
(ワッシャーを勘定に入れると総幅36㎜程度ですね)
…で、見たまんまですがこのブッシュ、走行5万km行って無いのにすでに長穴になってるという_| ̄|○
しかもノーマルショック外して気が付きましたが、すでにロッドにわずかなガタが出ていまして。
こういったマウントは「しなり」や3リンク式の「横ズレ」に対しては有効なのかもしれませんがその分、ショックに対する負担はでかそうですよ。
よく見ると上側のブッシュもちょっとへたれてますしね(泣
5
そしてミニ用ショックの方は、取り付け穴そのものは9.5φしかないので拡大加工が必要になります。
が、ブッシュの中央部、金属の筒部分の「外径」は16φ弱しかない為、そこに13φの穴を開けるとなれば肉厚は1.5㎜程度しか残りません。
しかし、金属部分はあくまで側方からの固定のみの役目であり、ぐりぐりと回転するワケでは無いのでそれだけ肉厚あればいける、と私は判断しました(汗
なおかつ、タウンボックスのロアアームの動作とショックの取り付け位置だと、そこまでショックの「角度」が大きく動く物では無いので大丈夫でしょう。
あ、この画像だと穴がおかしい感じに見えるかもしれませんがこれはゴム部分が筒部分に被っているのでそう見えるだけです。
…とはいえ、この位の取り付け部なら別に加工精度なんて要らないと思いますよ(笑
6
でもって、ショックの取り付け穴は13φで車体側の軸にはまる様にしましたが、次に取り付け部の幅の問題があリます。
ミニ用ショックの取り付け部の幅は25.5㎜位なので、タウンボックスに比べると丁度10㎜程度細くなっていますね。
これ、ショックそのものの位置関係としてノーマル準拠のセンターを出さなくても良いならば、別にそのままでもOKでしょう。
しかし、取り付け部分周辺のクリアランスに問題がある為、ただでさえノーマルよりショックのボディが太いのもあり、位置調整のカラーは必須になります。
そして画像は内径13φ強で厚みは5㎜、外径はミニショックのブッシュ径と同じ位の24φのカラーをこしらえてみた物です。
材質はA2017ジュラルミンですが…どちらかと言うと鉄が良いのですが材料が手近に無かったので(泣
これをショックの目玉の左右に1枚ずつ噛ませてショックを取り付けます。
7
早速取り付けテストですが、狭い車体右側のガソリンタンク側でもちゃんと収まりましたよ。
ただし、右側リヤショックの上側の取り付けナット&ロッドにアクセスするのはちと手が入りづらいですね…
が、このショックの場合だと、ブッシュ部分のゴムの体積が小さい為か、まずショックの上側のみを装着し、下側を捻ってロッドに入れる、というのは不可能でした(泣
なので上下両方の目玉部分を同時に装着せねばならず、ちょっとコツが要りますが流用品なんてそんなものだと割り切りますね_| ̄|○
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で…カラー部分はこんな感じでくっついているのですが、正直コレは失敗でした(笑
これ、ブッシュのゴム部分を「側面から押さえきる」といった勘定でカラーの寸法を作った為、ゴムブッシュの「よじれ」が全く無いリジット風になってます_| ̄|○
実走行するとかなりリヤからの振動が大きくなっており、リヤの粘りは無茶苦茶に強くなってよく曲がるのですが、私コーナーリング性能なんてこの車には求めてません(爆
むしろ防音やら制振やらの効果がかなりマイナスになっている方が問題でして、その上リヤ周りの動きも硬いので乗り心地も悪化しているという…
ノーマルだとショックの下側のブッシュはゴムのみで両側をワッシャーで締め上げているので、この位でも振動はあんまり変わらないだろう、と思ってましたが大誤算でして(泣
さすがに上下共にブッシュを締め上げてしまったのではウレタンブッシュとかと変わらないレベルだという事で。
…なのでさすがに改善しましたがそれは次の日記にてよろしくです(笑
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