地元の駐屯地記念行事に行ってみたお話。
全国でもここ大宮駐屯地にしか存在しないというレア車両がいるらしい。
大宮駐屯地に所在する中央特殊武器防護隊は陸自最大の化学科部隊です。
その前身である第101化学防護隊は地下鉄サリン事件の対応に出動したことでも有名です。
NBC兵器の対応に特化しているとなると、ちょっと危険な物も保管されてて怖いのかなーなんて想像しがちですが、
一般人が入れるレベルの所は至ってフツーの駐屯地です。
とは言え特殊性の高い部隊だけあって保有する装備も面白い物が多いです。
これはNBC偵察車。汚染された地域に入る事ができ、車内から後部のマニピュレーターを操作して汚染物質の検体を採取します。
化学防護車。
緊急車両として認められているので赤色灯とサイレンが見えます。
公道でサイレンが聞こえてこんなのが走ってきたらかなりインパクトがありそう。絶対よけるだろ。
特殊車両ではありますが、これらは大宮が唯一ではないです。
式典がスタート。
観閲行進が始まります。
隊員の後に車両が続きます。
やはり除染などに使用される物が多めです。
前日の雨で水分を含んだ地面が、
大型車両の重みでだんだん荒れていきます。
その車列の中にレア車両がいました。
これがそのレア車両「液体散布車」です。
2023年3月に十数年ぶりに更新されたばかりの新車です。
見た目は緑色の消防車です。全国の航空基地には赤いのがいますが、緑色はここにしかいません。
観閲行進にもあまり出てこないらしいので、今回はお披露目の意味もあったのかな?
水では消せない火災に対応するために泡消火剤も積載しているいわゆる化学消防車ですね。
それにしても重いのか後ろ下がり。後輪がかなり埋もれているような…
…などと思っていたら、
よりによって観閲官の目の前でぬかるみに足を取られ完全にスタックしてしまった。
もしかして消火剤を満載してた?
後続車両もしばらく停車。観客ザワザワ。
音楽隊の演奏だけが続きます。
ひどい所だとこんな状態だし、
重い大型車両には酷というもの。
自衛隊でもこんな珍しいトラブルがあるんだと思ったら同じ日に行われた古河駐屯地の観閲行進でもスタックした車両がいたらしい。
がんばれ自衛隊。
このあと、訓練展示や高機動車の体験搭乗が行われていました。空砲射撃もありなかなかの迫力。
並ぶの面倒だし体験搭乗はパス。
地面に残された液体散布車のスタック跡がかなり深いのがわかる。
一応バックで自力脱出できたようだ。
廃棄車両がロシアに流れて問題になった高機動車。
どこの駐屯地でも見られる車両ですが、これの民生向けのメガクルーザーは公道で一度も見た事がない。
みんカラではオーナーの方がいるみたいだけど。
体験搭乗には長蛇の列が。
自宅からバイクで15分。
地元すぎてツーリングとは言えない距離でしたが、駐屯地内に乗り入れさせてもらえたので安心して見学することができました。
Posted at 2023/12/15 00:25:33 | |
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