2018年5月。世の中、GWで盛り上がりを見せている頃。
私、ミスターも2年間の沈黙を破り旅に出ようとしていた。そう、マイカーよる
「道外での車中泊旅」だ。
車も買い替えた。買い替え後としては初めての本格的な旅となる。
この2年、事情で中々実行できずにいたが機は熟した・・・と思う。
ブランク、替わった車・・・ワクワクやちょっぴりの不安を抱えて出発の日をむかえた。
2018年 5月2日 水曜日 午後6時30分
出発当日。GWといえども、今日は平日。
休みの人もいれば仕事だった人もいる日。私は後者。連休は明日からだが、自分は待ちきれずに前日行動派。フェリーに乗るので仕方ないというのもある。
会社の上司にGWの予定を訊かれ、「今から東北を走ってくる」と答えると大層驚かれた。
仕事を終え、一旦帰宅。荷物の最終チェックだ。
荷物を詰め込み、なんだかんだで出発は7時半を回る。
今までは「まずは12号線で札幌へ・・・」という流れだが、今回は予定ギチギチの為、高速道路を使用。旭川鷹栖ICから道央自動車道へ。
午後8時2分 北海道鷹栖町 道央道 旭川鷹栖IC
大沼公園IC迄の約400km、ひたすら高速。下道派だった自分には贅沢。時間を金で買うッ!!
空が明るい。大都市が近い証である。
午後9時38分 北海道札幌市 道央道 札幌JCT
一旦の料金支払い。買い替えた車、ライフはETC未搭載なので一般レーンである。
いずれにせよ、平日なので割引なし。いつか付けたいETC!!
さて、車は苫小牧方向へと走ってゆく。
札幌市街を縫う均一区間。札幌南でもう一度通行券を受け取る。
午後9時45分 道央道 札幌南本線料金所
ところで、高速道で「通行券自動発券機」を全国初導入したのはこの「道央道」。ご存知でしたか?
苫小牧、室蘭辺りから雨脚がだんだん激しくなる。バチバチとガラスを打つ。
天気が悪いと心配なのが「時化」。函館の天気のは如何に?
「車車車買い取りのT×Tぃ~♪」
この音楽がテレビに流れたら天気予報の時間。「函館は深夜に雨が強まる」とアナウンサーが読み上げる。フェリー出港は深夜3時10分の函館。ドンピシャである。
有珠山SAでトイレ休憩。GWなので利用客が多かった。ほんでもって寒い・・・
2018年 5月3日 木曜日 午前1時24分 北海道 森町 道央道 大沼公園本線料金所
日は明け、3日になった。厳密には2日目に突入だけど1日目としてカウント。出発からわずか6時間で大沼公園。高速様様である。
国道5号線へ降り、函館市内へは約3kmほど。
できればラッキーピエロでハンバーガーでもと思惑だったがとっくに閉店。ちなみに夕食は車内でおにぎりを食べていた。
午前2時4分 津軽海峡フェリー 函館フェリーターミナル
走行距離約440km、ある意味ここが本当のスタート地点。雨は天気予報の通りだった。
カード等で事前入金していれば、QRコードだけで手続完了の津軽海峡さん。
雨が降りしきる中、スタッフが大量の車を誘導する。そんな人がいるからこそ、こうして旅ができるのを忘れてはならない。
午前3時10分 定刻で函館港を出港。
深夜とは思えないほど賑やかな船内。最近、車両甲板での撮影が禁止になったので車内から。
客室へ行くと、乗客で溢れ返り芋洗い状態。2等客室もほぼ埋まり、横になれないと思ったが僅かなスペースを発見し、何とか確保した。青森まで横になれないのは正直きつい。毛布はレンタルで300円なので車中泊用マイ毛布を持参。こういうところでお金を使わないのが貧乏旅だ。
人でごった返す中で睡眠できるかと懸念したが、毛布を頭まで被ってると2~30分で記憶がなくなった。
午前6時25分 青森県青森市 青森港に間もなく到着。
船内に到着の放送がかかり、起床。3時間しか寝ていないので仮眠程度。目をシバシバさせ、車に戻る。ちなみに心配していた船の揺れはなかった。
下船後、車に燃料を入れ飲み物でも買おうとショッピングモールの駐車場に車を停めたが、あまりの睡魔でまた寝てしまった。まぁ、事故でも起こしたら取返しの付かないことになるのでこの行動は正しかったと言えよう。起きて買い物してたら11時半を過ぎた。
午後0時1分 三内丸山遺跡
とりあえずやってきたココ。以前にも来たことがある。
そもそも国内の主な観光地はほぼ回ったのでほとんどが「再訪」になるので悪しからず。でも何度来ても旅は楽しいのだ!
建造物は全てレプリカなのだが・・・
当時の遺構もちゃんと残っている。
櫓の柱の一部。保存の為、ドーム状の建造物で覆っているので前回来た時は気付かずスルーしていた。これで入園無料ならけっこういいと思う。勉強にもなるし。
露出する土器の一部が見える。
縄文人が埋葬されていた墓跡・・・なのだが雨で曇っちゃってる・・・いつ止むんだ?
午後2時16分 青森県 弘前市
青森市から弘前市へ移動してきた。渋滞というと大袈裟だが、国道7号は混雑気味だった。しとついていた雨もここは止んでいた。岩木川河川敷に車を停め、散策。
こちらも再訪になるが、前と違うのは「桜まつり」期間中であること。
全国的に有名な弘前の桜。ピークは過ぎているものの、品種によっては花びらは残っていた。
満開ならこのような感じなのだが・・・(展示されていた過去の写真パネルより)
実際行った日はこうだった。染井吉野は早いのでしょうがない。画角に入り込む自分の指・・・
青空なら桜のピンクも映えていたと思われ。それでも観光客で賑わう園内である。
弘前城は石垣工事の為、まだ別の位置に移動されたままだった。
せっかくなので内部観覧のチケットを購入。あれ?2年前って内部観覧できたっけ?
チケット売り場のおねえさん、強烈な津軽訛りだったなぁ。
狭間はどこの城でも共通だ。
その狭間から見えた枝垂れ桜。
一通り見て河川敷駐車場に戻る。岩木山は雲の帽子を被っていた。
公園を出る時、桜まつり100周年を記念して夜に打ち上げ花火を実施するというので後でまた来ることに。その間に夕食を済ませる。
やっぱり行きたいかっぱ寿司!
「え?ここまで来て何故?」とお思いの本州の皆さん。北海道にはかっぱ寿司がないのでは珍しいわけで。ちょ~っとネタは小さいかもだが、味は美味しいと個人的には。
午後7時28分 市立観光館駐車場
花火観覧の為か満車だったが、数分待つと軽専用マスが空いた。これは軽の特権!
そういえば、フロントナンバーに前愛車、プレオの純正ナンバーフレーム(遺品)を移植しているのだが画像を見て気付いた人はかなり鋭い!
100周年記念の花火でながいながい初日を締め括り。1918年5月3日なのでまさに今日この日が100年だった。あのまま雨が続いたら恐らく中止だっただろう。
この日は青森・秋田県境辺りまで進みたかったので、秋田県は小坂町「道の駅こさか七滝」で車中泊することに決めた。再び襲う睡魔と戦いながら。山道が暗すぎて、カーナビがあるにも拘わらず道に迷ってしまったが、無事に初日の走行が終了。車内を車中泊モードにして間もなく寝てしまった。
この日の走行
北海道 旭川市→秋田県 小坂町
2日目へつづく・・・