JC92の簡易燃調について(インジェクター編)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
JC92の燃調弄るのって難しいじゃないですか
特に23年モデル以降はサービスマニュアルに書いてある手順通り作業してるのにECUリセット成功した話を聞きません。
※23モデルで検証された方の報告で「エラーチェックランプ点灯しても原因が解消されていればそのうち消える」ようになっているとの報告がありました。賢い。
これは兄弟車の23年以降DAX125、モンキー125でも同じことがいえます。
そういうわけでインジェクター換装に関しては掲載している仕様と近い形に揃えられれば問題なく適用できるかと思われます。
インジェクターの換装作業は写真の中央上寄りのボルト2本とコネクタ外して引っこ抜いて入れ替えるだけ。慣れれば5分で終わります。2次エアの原因になるのでインジェクター先端の角Oリングを巻き込んだり、外れたまま組んじゃわないようにお気をつけて。
あとですが、サブコン使えるならサブコン使った方が良いです。フルコンやECU書き換えはもっと良いです。
が、現状では選択肢がなく困ってる人も結構居られるようですので、21〜22年モデルで既に検証が出来ている市販のサブコン以外でのお手軽に導入できる選択肢、インジェクター交換という簡易的な燃調の方法について検証情報を含めて提供させていただこうと思います。
ただし、「マフラーによって適正な吸気量が異なる」上に「全てのパーツに個体差があり」かつ「23年モデル以降は21〜22と制御方法が変化しておりO2センサーも別方式の物が装着されているので従来のAF計は一切使えない」ため、絶対に大丈夫とかそういう話ではありません。
あくまでも本記事は参考程度の扱いでどうぞ。改造する仕様の決定なんてどこまでいってもオーナーさんの自己責任ですからね。
・純正インジェクター
・1.1倍インジェクター(click125i純正:16450-K35-V01)
・1.2倍インジェクター(こいつもclick125i純正:16450-KZR-601)
・1.3倍インジェクター(キタコ:K001)
※全タイプ使用してみた印象ですが、インジェクターを+0.1倍する毎に同条件で走った際の実燃費が約10%ずつ落ちているようです。
※本記事ではAF計での空燃比の数値がでますがあくまでもガバガバなナローバンド方式のAF計での話です。目安程度の扱いが正解。
導入者評価
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️オススメ
⭐️⭐️⭐️⭐️悪くない
⭐️⭐️⭐️微妙
⭐️⭐️やめた方が
⭐️危険
2
〜純正インジェクター(VDT)〜
・フル純正
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
そらもう純正ですからね。
・マフラー交換のみ
⭐️⭐️⭐️⭐️
抜けに応じて高回転少し薄くなりますが特に問題するレベルではない模様。ECUの自動補正がいい仕事してくれる範疇。
・認証マフラー(ヤマモトトグロ)+φ24純正テーパー加工スロットルボディ+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️
低回転、高回転ともに薄目
・認証クラスの抜けのマフラー+φ24純正テーパー加工スロットルボディ+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️(危険)
AF計どころか「シャシダイでの空燃比の記録」が15〜18であまりに薄くてゾッとしました。この仕様で何日も高標高地帯の阿蘇方面へツーリング行ったりしてたんでエンジン焼かなくて良かったです…
3
〜1.1倍インジェクター(5FT)〜
・認証マフラー(OVER TTフォーミュラ)
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
マフラー交換だけでもガバ開けで明確な体感差が出る位効果あります
※23モデル
・認証マフラー(モリワキメガホン)+Φ26純正口径拡大テーパー加工スロットルボディ+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
φ24テーパー加工の上位互換。オススメ。
・認証マフラー(ヤマモトトグロ)+φ24純正テーパー加工スロットルボディ+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
下のグラフの青線参照。ポンでこれは上等すぎますね。
・認証マフラー(TTフォーミュラ)+φ24純正スロットルボディテーパー加工+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ガバ開け空燃比もいい感じの模様。オススメ。
・認証マフラー(モリワキメガホン)+Φ26純正口径拡大テーパー加工スロットルボディ+キタコUNIキット
⭐️⭐️⭐️⭐️
φ24テーパー加工の上位互換だが上のエアクリボックス加工の方が扱いやすい特性。まあオススメ。
・認証クラスのマフラー(ファルコンツイン、バッフル有)+φ24純正スロットルボディテーパー加工+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️
ガバ開け空燃比13後半〜14辺り。ちょっとばかり薄目なのが気になるのでフィルターを細目に入れ替えが正解かな。
4
〜1.2倍インジェクター(F)〜
<Φ24テーパー加工スロットルボディ>
・認証クラスのマフラー(ファルコンツイン、バッフル有)+φ24純正スロットルボディテーパー加工+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
<Φ26テーパー加工スロットルボディ>
・認証クラスのマフラー(ファルコンツイン、バッフル有)+φ26純正スロットルボディテーパー加工+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
デメリット皆無で全域パワーアップさせたいならφ24、そこから低回転をちょい落としても上を伸ばしたいならφ26です。
1.1倍インジェクター以上に速くなりますが、スロボ側のアイドルエアスクリューを半回転緩めてから調整が必要になります(21グロムで規定値の全締めから1-7/8回転緩めのままだとエラーチェックランプ点灯します)
こういう試行錯誤について考えたくない人は1.1倍で問題ないのでそちらをオススメします。
5
〜1.3倍インジェクター(VFT)〜
※125ccでポン付けのみの場合アイドル中の排気ガスに生ガス臭が混じる程濃くなっていました。くっさ。
予想ですが純正ECUでの適正空燃比に補正できる範囲を超えていると思われます。
…アイドルエアスクリュー弄りは意図的にECUのマップ狂わせる行為なので正直言うと人にはオススメしてません。キャブのスクリューと違ってわけわからん変化の仕方するので。
<Φ24テーパー加工スロットルボディ>
・認証クラスのマフラー(ファルコンツイン、バッフル有)+φ24純正スロットルボディテーパー加工+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️⭐️
※ただしAF計見ながらアイドルエアスクリューを弄って具合良い所を探らないといけないため、対応できるAF計が存在しない'23〜モデルの場合は⭐️
<φ26テーパー加工スロットルボディ>
・認証マフラー(モリワキメガホン)+キメララムインテーク
⭐️⭐️〜⭐️⭐️⭐️
上は薄目になるが基本濃すぎ。レスポンスモッサリ
・認証マフラー(モリワキメガホン)+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️
基本濃すぎ。レスポンスモッサリ
・認証マフラー(モリワキメガホン)+UNIフィルターキット
基本濃すぎ。レスポンスモッサリ
⭐️⭐️
<φ27テーパー加工スロットルボディ>
・ガン抜けマフラー(USヨシムラトグロ)+27パイスロボ加工+ひろあんさん純正エアクリbox改+box-スロボ間シリコンホース化+box吸入口拡大+武川フィルター荒目
⭐️⭐️⭐️⭐️
下からパワフル9000まできっちり回る
※パイロットスクリュー2.5回転戻しでも温まるとアイドリングが1250〜1750で回転が不安定(2次エア問題無し)
※23モデル
6
〜1.3倍インジェクター〜
<Φ27テーパー加工スロットルボディ>
認証マフラー(モリワキメガホン)+武川エアクリーナー(粗目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
⭐️⭐️⭐️〜⭐️⭐️⭐️⭐️
低回転からレブまでブチ回せるが高回転時が薄目。
・認証マフラー(モリワキメガホン)+UNIフィルターキット
⭐️⭐️
低回転は普通だが、高回転は回らない
・認証マフラー(モリワキメガホン)+キメララムインテーク
⭐️⭐️
低回転回らない、高回転になると回る
画像はアイドルエアスクリュー位置。もし弄る場合は基準値の1+7/8回転の所にマーキングしておきましょうね。
7
画像は参考情報
赤線:アクラポビッチスリップオン以外フル純正
青線:ヤマモトトグロ+φ24純正テーパー加工スロットルボディ+武川エアクリーナー(細目)+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大
仕様の違いを軽くまとめると
吸気量はキメララムインテーク>「武川エアクリーナー+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大」>UNIキット>「純正エアクリーナー+インテークパイプ拡大+エアクリボックス吸気口拡大」>武川エアクリーナー(スロボテーパー加工無し)>純正吸気(スロボテーパー加工無し)
という並びですね。
マフラーの抜けは予想ですが、ヤマモトトグロ>TTフォーミュラ(認証品)>ファルコンツイン(バッフル有)>モリワキメガホン(認証品)と思われます。
総評としては吸気を弄るならインジェクター交換は必須に近い。
認証クラスのそこまで抜けないマフラーの場合はとりあえずで1.1倍インジェクターが安牌。
〜Φ26スロボに1.3倍インジェクターは基本濃くなりすぎる。
Φ27〜は抜けるマフラー向け、ですが物によってはECUの補正範囲的にインジェクターだけで対応しきれるかは怪しい。※問題なく運用されてる方も居ます。
個人的にはimapの導入をオススメします。
んで、23〜モデル対応のサブコンやフルコン等の制御系パーツが出ない限りハイカムは無茶。
8
さらに仕様情報いただいたので追加
・非認証マフラー(USヨシムラトグロ)+φ27テーパー加工スロボ+φ38シリコンパイプ+デイトナパワフィル+imap制御
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
下から上まで吹け上がり◯
9
〆に
スロットルボディの加工始め吸気系統のチューニングを一手に担ってくださっているひろあんさん、既に色々検証してくださっていたエビチリさん、黒豆さん、らんくぅさん、TKBさん情報提供ありがとうございました🙇🙇🙇
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