愛車紹介にもありますが、3代目レオーネの前の父の車は
6代目コロナセダンでした。ウィキペディアにも記述がありますが、
刑事ドラマ、「太陽にほえろ!」で小野寺 昭さん演じる
「殿下」が殉職する際に乗っていたことから「殿下コロナ」
と呼ばれているモデルです。(実際にコロナが崖から落ちる
瞬間には5代目コロナにかわってましたが)
ただ、家のは殿下コロナのマイナーチェンジ版、スラント
ノーズになった後期型です。ほんの一時期ですが、スコッチ
刑事が2回目の出演となった時期に、我が家と同じコロナも
太陽にほえろに覆面パトカーで登場していたと思います。
家のコロナのグレードは写真と同じ1.8GLセダン、色はセダンの
下の写真のリフトバックと同じワインレッドでした。
私の両親はまったく車に興味がないので、それでコロナか、
と思われるかもしれませんが、その理由プラス親戚がトヨペット
のセールスマンだったからこの車を選んだそうです。
愛車紹介でも書きましたが、父は「このコロナは足回りが
柔らかすぎて駄目だ」と言っていましたが、当時の「間違いだらけの
クルマ選び」でも、徳大寺さんから同じことを指摘されてました。
徳大寺さんのようなプロだけでなく、父のような素人でも分かるような
欠点があったようです。それもあってかライバルである910の
ブルーバードにトヨタの販売力をもってしてもまったく歯が立たなかった
ようですね。デザインはシンプルで悪くないとは思いますが、910の方が
スポーティに見えます。
また、北陸在住ですので、まだFRだったこの車では大変雪道で
苦労したようです。これはこのコロナが悪いわけでなく、FRだから仕方
ないことですが。当時はスパイクタイヤOKの時代でしたが、それでも
雪道でまっすぐ走らせるのが大変だったと父が言ってました。それが次の
レオーネの選択に繋がっていきます。付け加えると親戚がトヨペットを
辞めたというのもありますが。
上記の欠点以外だと、当時からリフトバックと称する5ドアが選択
できたというのが興味深いです。確かコロナは3代目で日本車
として初めて5ドアをラインナップに加えたようですが、その後の
4代目・5代目ではラインナップからいったん消滅して、6代目で再び
復活したようですね。その後はたしかSFという名で5ドアがありましたね。
ただ、SFもセダンに比べればものすごいレア物だったと思いますが。
カタログを見ると、6代目の5ドアは荷室の開口部が高いのと、
荷室の天地方向が浅そうなので、あまりユーティリティに富んでいるとは
思えません。長いもの、かさばる物を積むにはセダンよりはまだ
アドバンテージがあったのかもしれませんが。このあたりもコロナに限らず
昔の日本では5ドアがあまり売れなかった理由かもしれません。
それと、コロナにも2ドアハードトップがあったのも今からすると驚きです。
ライバルのブルーバードに対抗した、とも言えるかもしれませんし、
5代目以前のコロナにも2ドアがあったからかもしれませんが、
兄弟車のカリーナにも2ドアがあったのに何故?と思います。
ハードトップだけど、2ドアセダンといった位置づけだったのでしょうか?
私個人の感想ですが、スポーティなのはカリーナの方だと思いますから
このコロナの2ドアそんなに売れたのかな?と思います。
この車現役の頃はまだ小さかったので、分からないのですがこの
5ドアと2ドアってそれなりに売れてたんですかね?
(もしこのブログを見られた方で5ドア・2ドアのオーナーだった方、好き
だった方いらっしゃったらごめんなさい)
カタログを見ると3種類のボディ、3種の排気量、数多くのグレードと、
1980年代初頭はどこのメーカーもそうだったのかもしれませんが時代を感じます。
今のプレミオ・アリオンに2ドアハードトップなんかあったら面白いかもしれない
と思います。今のプレミオ・アリオンは余りにも想定ユーザー層が高そうです
から。当時からコロナは万人向きの車だったと思いますが、この時代レア
だったDOHCを積んだグレードもありましたから、万人向きとはいえ今の
プレミオ・アリオンよりもう少し広いユーザーを狙ってたのではないかと思います。