シートカバーの新調

パブリカのシートには前後とも布製カバーを掛けています。新車当時から続けていて、最初は純正品を20年弱（自分が免許取り立ての頃はまだそれだったと思う）、以降は汎用品を適当に合わせて使っていました。

現在は3代目のカバー、これも20年近く使ってるはず（もうよく覚えてない）。運転席だけはヘッドレストを後付けしており、それも含めてカバー出来てるのは良いのですが、専用じゃないからブカブカ、色が抜けてるし運転席は端が切れてるのでみすぼらしい。

後席はベンチシート、ヘッドレストは当然無く、平坦な作りです。適当な布を掛けただけでもどうにか体裁は取り繕えるかも知れませんが、前後とも同じ布地で揃えるのは難しい。

昨今のカー用品店では、シートカバーは売っていてもミニバン用で合皮の立体成型だったり、軽自動車用でキャラクター柄が入っていたり、後席は分割シート対応だったりで、パブリカに適合しそうなものは売っていません。

そんなこんなで、数年前より懸案事項だったシートカバーの新調、今回はオーダーを敢行しました。

カー用品店で見つからないとすると、ネットで検索することになります。でも「車のシートカバー作成」で探しても、専用品のオーダーはほとんど無し。現行車のドレスアップ目的で、車種を限定したものなら沢山あるんですけどね。

一件見つかった所では、”実車から採寸する職人さんが亡くなってしまったため、既にあるカバーから型紙を取って作成するだけなら可能”というのもありました。でもウチの場合、今のカバーがシートに合ってないから、同じものを作りたくない。しかも費用は2～3万してしまうようです。

それで、今度はクルマ関連だけでなく「椅子の張り替え」とか「テント・シート作成」など、家具とか外装の業者さんの検索をしてみました。
すると、ソファや椅子の座面の再生とか、店舗の外装のリフォーム等でそれなりの数がヒットします。

実家の車庫に近いお店があったので電話で問い合わせたところ”トラックのビニールシートの作成はやったことがある”と、期待の持てる返事。とりあえずパブリカで行ってみました。

専門外のことをお願いするもんですから、これまでの経緯と事情を話してお伺いしたところ、作成を請けてくれました。ご主人の知り合いがサニトラに乗っていたりするので、旧いクルマに理解があったことも良かった。

使用する布地はカタログを見てオーダー。実物はイメージ通りでした。

パブリカの内装とシートは赤色なので、カバーも同系色にすれば無難に合わせられそうです。でも今迄はオフホワイト、茶系のチェック柄、水色のチェック柄を使っていて特にこだわりは無し。今回の布地選びでは、耐久性がありつつもシンプル（＝安価）さを重視。

作成ではシートを採寸しながら縫製していくとのことで、1日クルマを預けての作業でした。

前席はこんな感じ。さすが、オーダーしただけあってピッタリのサイズです。当然ですが乗り降りした時にカバーがズレない！こんな感触、30年ぶり！？

運転席のヘッドレストは、シート背面のカバーと一体で作ろうとすると布地がたるんでしまうとのことで、単独のカバーにしてもらいました。

後席もしっかりフィット。座面、背面ともシートの形に添って布地が裁断・縫製されています。
今では後ろに人が乗ることは滅多にないものの、やはり前席と合わせておきたい。オーダーメイドならではの佇まい、すっきりとした見た目になって良かったです。

このカバーもまた20年位使えるよう頑張ろう！（クルマはそれまでもつのか？）