先日、わが集合住宅から程近い目白通りの歩道を歩いていると、フランス人の、年の頃は30前後の女性が、こちらに向かって歩いて来た。目白通り界隈は、ここ10年くらいの間に随分フランス人が増えた。このあたりと神楽坂周辺は東京でも在日フランス人が多いエリアらしい。
さて、私の目の先には、約5メートル幅の一方通行道路と目白通りとの交差点がある。交差点には横断歩道が有り、歩行者用信号が青の点滅から赤に変わったばかりだった。私は交差点で信号が青になるのを待った。その時、たまたま、私の横に自転車に乗った警官が止まった。フランス人の女性はスマホでなにやらおしゃべりをしながら歩いて来たのだが、信号が赤にも関わらず、横断歩道の手前で一旦止まり、5メートル幅の道路からクルマが来ないことを確認すると、そのまま赤信号の横断歩道を渡り始めた。
信号無視である。私の横の警官がすかさず大声で「赤だよ!赤!」と怒鳴った。ところが彼女は、怒った警官に目もくれず渡りきってしまった。歩行者にも道交法が摘要されるのかどうか、私は知らない。警官は顔を真っ赤にして「気をつけてくださいよ!」と大きな声で言い、行ってしまった。
これを見て私は、伊丹十三氏のエッセイを思い出した。「ヨーロッパ退屈日記」であったであろうか?伊丹氏の本が手許に無いので間違っているかもしれない。「パリでは歩行者が赤信号でもどんどん渡る…なぜなら、お上が全然信用できないので、自分の身は自分で守るという習慣がフランス人にはあるからだ…」という内容だった。
そのフランス人の女性にしてみれば、たった5メートルの横断歩道、しかもクルマやバイク・自転車が来ていないのは一目瞭然、だから「私は私の判断で安全を確認し渡った…私の何がイケないの?」ということになるのだろう。
私はかつて、学生の頃、フランス・イタリア~ドイツと約3カ月かけて、当時、創刊されたばかりの「地球の歩き方」とトーマス・クックの時刻表を頼りに男二人旅をした。その時の記憶を辿ってみると、フランス・イタリアでは、信号を守って道路を渡る人が圧倒的に少なかった。反対にドイツでは信号を守る人が多かった。
フランス人やイタリア人には、自分の目で確かめてこそ本当の安全は確立されるものだ…という彼等なりの理屈があるのだろう。
そういえば、自動運転装置の開発に熱を上げているのは、ドイツ・日本そしてアメリカである。
高速道路の制限速度の上限が100Kmから120Kmに引き上げられるかもしれないという。実勢速度と規制速度の隔たりを少なくするのが狙いであるらしい。実現すれば、1963年に名神高速が開通して以来、初めてのことである。
今のところ、引き上げの対象になっているのは、東名の一部と東北道の一部。さっそく、これに対して賛否の意見が渦巻いているが、約50年も制限速度が変わらなかったのは、ある意味、驚きである。
50年前と言えば、ABSはおろかラジアルタイヤでさえ一般的でなかった時代である。
私の親父は1970年当時、VOLVO122Sに乗っていたが、そのとき初めてラジアルタイヤというものを履いた。「これで雨の東名も安心だ」と親父は言っていたが、そのラジアルタイヤにはMICHELINとあった。当時、このMICHELINの呼び方にはいくつかあって、「ミッシュラン」とか「ミシュリン」なんて言っていた。環八沿いの中古車屋の爺さんは「ミチリン」と呼んでいた。
そんな時代に比べると、現代のクルマの性能は格段に上がった。しかし、ここで制限速度引き上げの是非について述べるつもりはない。
ただ、私が通っているフランス語会話教室の、フランス人の若い先生はこう言った。先生は日本の高速道路を運転されたことがあるそうだ。その時感じられたことは、
「制限速度を守っていると眠くなります」
これは何を意味するのであろうか?
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