THE WAY BACK

チェック：第2次世界大戦下シベリアの矯正労働収容所から脱出し、6,500キロメートルにも及ぶ距離を歩き続けた兵士による手記を映画化した実録サバイバル。満足な装備も食料もなく、過酷な気候条件や飢餓に苦しみながらもひたすら歩き続けた男たちの壮絶な生きざまを描く。監督は、『トゥルーマン・ショー』の名匠ピーター・ウィアー。主演は『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェス、共演には名優エド・ハリス、『フォーン・ブース』のコリン・ファレルら実力派の面々がそろっている。

ストーリー：1940年、ポーランド軍兵士のヤヌシュ（ジム・スタージェス）は身に覚えのない容疑でソ連当局に逮捕され、シベリアの矯正労働収容所に収容される。20年の刑期を宣告された。　彼は、そこで出会った6人の仲間と一緒に収容所から脱出することを試みる。しかし、その前途には数々の苦難が待ち受けていて……。 　以上シネマトゥデイより



2010年の、アメリカ/UAE/ポーランド映画　
『ウェイバック -脱出6500km-(邦題)』 観ました


ソ連からインドまで6500キロという途方も無い長い距離を歩きに歩いた男達の

実話を元にした話らしいが、極寒～猛暑…厳しい天候、食料・水不足は常に変わりないが

追っ手や狼に命を狙われたりする事もなく、サバイバル描写はさほど無し。




6500キロだぞ6500キロ！　6500キロっつったら、地球全周の6分の1の長さだって！！

そんな中を、満足な装備も食料も水も無い脱走兵がゆくのだ

もうちょっとイベントというか、わかりやすい山場(山脈の事ではないｗ)が欲しかったなー




手記のとおり再現したのかもだけど、大量にわいた蚊に苦労するシーンなんか

イキナリすぎて取って付けた感が凄かったなヾ(--;)ぉぃぉぃ




過酷な大自然の中を歩きに歩き、グズグズになった足の裏とかは痛々しかったけど

最後まで、観てる方が辛くなるような焦燥感・飢餓感も感じなかった。





その中で一人気を吐いたのはやはり敬愛する名優エド・ハリスだ

この人が出てるから借りたようなもんだし。

全く個性の違う役者、コリン・ファレルとの絡みも興味深かったし



ゲッソリと体重落として完璧にストイックで渋い役作り。

同じ劇中にあって、一人だけ完全に別次元(真のサバイバラー)に居たね


喋らずともその静かな視線だけで、背中だけで雄弁に語れる男エド・ハリス

相変わらずの、当代最高の役者の一人でございます。






劇中、共に歩く道を選ぶ同じく脱走者、紅一点のシアーシャ・ローナンが演じる

ポーランドの少女もいいスパイスになったね。



あの時代の、むっさい脱走兵士の中に咲く、可憐な真白い一輪の花…


果たして飢えた男達の暴力には晒されなかったのか、とか

そもそもこれが事実に基づいているのか、とか考えてしまった私は

心が汚れているのでしょうか










愛国心を捨てきれず、独りロシアに残ったバルカ、チベットから中国に入りアメリカ軍に

合流するというスミスの他の生き残った残りの３人は　ヒマラヤを越えてインドに入り　

占領国のイギリス政府によって、無事保護されました。　良かったね






一年、自由を求めて6500キロの徒歩による長い長い長い長い旅…

ん～　極限感をもっとくれ