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RicoAlfaRomeoのブログ一覧

2017年07月22日 イイね!

ハスの花 ~エビフライから逃げられない~

ハスの花 ~エビフライから逃げられない~
日本も暑くなりましたね。

地軸がずれてるのかと思うほど。

赤道が潮岬のすぐそばまできている。

そんな感じの夏。

盛夏の楽しみといえば、ずばりハスでしょう。

ハスを撮るなら、近場で。

まいどお世話になってます。
和歌山県植物公園 緑花センター

緑化でなく、「緑花」センター。

無料で利用でき、駐車場も停め放題。ありがたや。

まずは、この【パノラマ花壇】からせめてみましょう。

まっさきに目に飛びこんだのは、
「ジキタリス」

うしろの銀色のスロープがいかんともしがたい。

今がみごろの、
「アメリカフヨウ」

ふようって、こんな花か。

「ひまわり」も咲きました。

見上げるようなかっこうでカメラをかまえると、汗が目に入って、ピン合わせがひと苦労。

「キキョウ」が咲いてるのがうれしい。


桔梗といえば、黒田官兵衛。

この色の小袖を愛用したという。

たしかに気品のある色だ。


つぼみの形状がなにげにすごい。

なんでこんな幾何学的なんだ。

いよいよ本題。
【ハス池】に向かいます。

(あずまやに女子高生が佇んでるように見えますが、錯覚です。髪の長いおっさんです)

園内に立派なハス池が。

蓮葉で埋めつくされておりますが。

昨年はハスの季節の真っ最中に、シグマの70-200 f2.8を手に入れたので、


今年は準備万端でいどむこと、隠れもなし。


池の中のハスも


これこのとおり、


中望遠でバッチリでグーでございます。


「白蓮」もやっぱいいね。


いちばんのお気に入りはコレ。


これもいいな。


うーん、悪くない。


思う存分撮ったので、ハス池を離れます。
園内を歩くと、キリンがいます。


クマもいます。
こいつはなぜか目が完全にイッてます。
「香りの森」を手に、ヘブン状態です。


「まずはお前からおちつけ」
とばかりに、職員から冷水を浴びせかけられます。
愛のシャワーです。


「睡蓮」も”かめ”のなかにて、
ささやかながら絶賛展示中です。


『睡蓮』


かめごとに品種違い、


色違いが楽しめます。


”ささやかながら”といえば、【温室】もあります。


時期が時季だけに、開店休業状態ですが、


「ブーゲンビレア」が咲き乱れ、


「ウオーターポピー」がごあいさつ。


「アンスリウム」が、めいっぱいのトロピカルで温室としての矜持をかろうじて保っています。


こんな花もある。
「コンロンカ」

コンロン(崑崙・中国)なのに熱帯植物とは。

ふー、ここでちょっと休憩。冷房のきいた本館にもどります。


売店で「グリーンソフト」をマストバイ。(180円)

和歌山のお茶の葉屋さんが和歌山限定(たぶん)で販売してる抹茶アイス。
和歌山で抹茶アイスといえば、グリーンソフトをさす。たぶん。

さて、汗がひいたところで次なるエリアへ。
ここの特徴として、【薬草園】てのがあるんですよ。


手始めに、
「チョウセンアサガオ」から。

チョウセンアサガオといえば、華岡青洲。
ちなみに華岡青洲は、紀州の出。ゆかりの地がここからごく近所にあり、道の駅「青洲の里」として名をとどめている。

「オニユリ」

よそから紛れこんで咲いてるのかと思ったら、これでもりっぱな薬草なんだそうで。おみそれしました。

「トチバニンジン」

育毛剤になるらしい。

「カルドン」

これは何に効くんでしょうねえ。

「カワラナデシコ」

ナデシコが咲いていたとは、ラッキー。

「オトギリソウ」

弟切草と書くと、有名なゲームになる。
いや、プレイしたことないんですけどね。

「ヒオウギ」

伊勢に行ったとき、「檜扇荘」という宿に泊まった。てっきり(ひのきの扇子が縁起でもいいのか)と勝手に解釈してたけど、花の名前だったのか。はじめて知った。
京都・祇園祭で飾られる花として有名。
関東以北ではあまりみかけない花らしい。


さて、お昼ですね。ごはんにします。

「カフェ&レストラン 蔦(つた)」

本&ビデオレンタルしそうな店名ですが、まぎれもなく喫茶店です。

緑花センターからすぐそこ。旧街道ぞいにあり、昭和の時代ふるくからやってるお店です。

駐車場もまたたくまに満杯に。

まずは「アイスコーヒー」でクールダウン。


メニューの充実ぶりが、老舗名店をうかがわせる。


『つた定食B』(1,600円)

エビフライとミニトンカツがつく。

お得感がありそうで、まよわずこれをえらんだ。

でもちょっとまって。プレイバック。プレイバック。
前回のブログでも食べたんですけどね、エビフライ。
那智勝浦の喫茶店で。
まさかと思うけど、和歌山の喫茶店のメニューにかならずエビフライがあるんじゃなないでしょうね。そういう県民性になってるのではないでしょうね。

どちらかというとエビフライより、カキフライのほうが好きなんだけど、和歌山の喫茶店で食事をするかぎり、私はエビフライから逃げられないのかもしれない。

…などというやくたいもない妄想が脳裏をよぎりながら、デザートにアイスをいただく。

冷涼感にほっと息をつく。

以下余計なはなしですが、面白かったのが、
…私の背後のお客さんが壮齢の夫婦で、「ハンバーグ」と「ライス」を頼んでて、(ああ、こういうとこのハンバーグって美味いんだろうな)と思ってるとやがて、「お待たせしました。鉄板が熱いのでお気をつけください」のあと、

ジュウウウーーーッ!

という音がして(見てない。耳できいてるだけ)、いやいやマジですか。
いまなんかアッツアツの音がしたんですけど。

この暑気にチャレンジャーなかたもいらっしゃる、と思いつつ口にアイスをはこんだ。

今夏のハスはこんなとこですかな。

帰りに「しまむら」で夏布団を買って帰りましたとさ。

ありがとうございました。
またお会いしましょう。

Posted at 2017/07/23 20:04:15 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2017年06月24日 イイね!

熊野路・あじさいのみち

熊野路・あじさいのみち
去年訪れた

「熊野那智大社」に咲く

あじさいが見事だったので、

今年も行ってみることにします。

那智大社のある那智勝浦までの道順はこんなかんじです。

長らく、山ン中突っ走る中辺路コースが最短とされてきました。
それが、このたび紀勢道が延伸され田辺・白浜から周参見(すさみ)まで無料区間にて利用できるようになり、熊野路も海岸まわりもほとんど時間的に大差なくなりました。どっちを選んでもいいんです。

ちなみに中辺路は「なかへち」と読みます。和歌山ローカルの気象情報でアナウンサーが滑舌わるいと「中フェチ」にきこえ、おもわずテレビ画面にむかってエッとなります。それだけです。個人的に気になっていたので。冒頭からくだらない話ですみません。

今回は熊野路コースで。


みちみちあじさいを拾いながら。


熊野街道をひた走ります。

ときにはさびれた廃屋も。

中辺路を通ったら、ここに寄らねばなりません。
「野中の清水」です。


あいかわらず水量が豊富なこと。


湧き水のそばにホタルブクロが自生している。


ここからの眺望はこんなかんじ。けっこう標高があるのだ。写真の中央にちいさくみえるのが、今走ってきた国道311号線。


こんな高所ながらおどろくべきことに人家があり、バス停もある。バス停には木造りのベンチが置かれ、あじさいがきれいに色づいていた。


と、そこへ猫が横断。おおっ?


みんともさんがブログで、ネコに一本指をさしだすと寄ってくるというので真似してみたら、みごとに寄ってこない。むしろガチ警戒されてる始末。

猫にはわかるのかね。動物ギライのオーラが。

ところでみなさん、この前テレビでやってたプロカメラマン岩合光昭氏のねこの話みたひといますかね?あれけっこうおもしろくて、ついその気になってしまい、
(いつか猫撮ってみよう、ねこ)
とチャンスをうかがってたら、このタイミングです。ラッキーです。池田です。


ところが! 禍福はあざなえる縄のごとし。ラッキーあらば災厄も。このあとまさかのアクシデント発生!

山を下ってしばらく走り、分岐点で国道168号線を熊野川沿いに快走してると、とつぜん警備員が道端で赤い旗ふって前の車を停めた。

(工事か?)

電動ウインドウをスシャシャシャーとあけると、警備員が、

「土砂崩れで全面通行止めです!」

ウアアアーーッ!こんなことってあるの?
まちがいなく一昨日の大雨のせいだ。でもニュースでそんなこと言ってたっけ?

警備員が顔をのぞきこむようにして、
「どちらまで?」
ときくので、
「新宮市、新宮市!」
動揺のあまり二度いうと、警備員もつられて、
「迂回、迂回!」
と二度こたえて東の山を指差した。

笑ったのが、このやりとりの間、業を煮やした後方のワゴン車が追い越しざまに迂回路にむかって爆走したこと。
(道を知ってるひとなんだな)
それはそれで好都合、と思いついていくとすぐにハザードだして停車。どうやら私に先に行けというらしい。
(あんたわかってなかったのかよ!)
もちろん私もここから先ぜんぜん道がわからないんだニャ。

(もう、今回は中止にしようか)
なにげに三重県に入ってるし、まあGPSという魔法アイテムがあるから迷うこたーないと思うケド、見知らぬ山ン中走ってると、だんだんネガティブな気持ちになる。

するとそこへ、
「丸山千枚田 4km」
の標識がみえた。
アノ有名な棚田がここに?
どうする、いっちょいっとく?



旅はさいころの出目しだい。
行ける時に行っときまショ。

駐車場があるのがうれしい。
簡単に来れたようにみえますが、せまい道をグネグネ走ってここまでたどりついたんですよ。

『丸山千枚田~6月~』


ちなみに卒塔婆みたく立ってる木札は住所氏名がかいており、

ここに生産を委託したことをしめしている。

棚田は機械化せず人力で田仕事するから、さぞかしおいしいお米が獲れよう。


伊予・愛媛で鉄道風景写真撮ったときに出会った棚田マニアのおやっさんにしきりに棚田をすすめられたが、こんなふうに実現できようとは思わなかった。

さて、ここで気を取り直して、ここから予定通り本日の目標をめざしましょう。


新宮市をへて那智勝浦へ。すでにお昼まえ。先にお昼ごはんにします。

「なわ」
店名があまりにとりとめなさすぎ。


那智勝浦といえば「まぐろ」ですが、今回は気分を一新してエビフライでも。
こういう喫茶店でランチという習慣がふだんないもんで、みんカラで得た感覚かなあ。あるいは例のドラマの影響か。

かなりの人気店のようで、開店後すぐに入って15分後には12、3台とめられる駐車場が満杯になった。



おもむろにカメラをとりだします。
なにかと思えば、ここでいきなり
【そろカメ】のはじまりです。
じつはレンズを買いますた。

【NEW!】AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED


単焦点レンズはすでに40mmf/2.8をもってますが、じつはこういうことがありまして、先日星空を、天の川を撮りに行ったんです。

AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G


(5月27日 AM3:30 四季の郷公園にて)※左上に流れ星をとらえる。

はじめての撮影でうっすら天の川がうつった。
こうなると、天の川も撮れて「他に常用できるf値のひくいレンズ」がほしくなるというもの。

するとそこへ、「カメラのキタムラ」で「中古品(アウトレット)」という選択肢が、「天国の扉(ヘヴンズ・ドア)」の存在を知るにいたる。

安い。うなるほど買いやすい値段だ。DXフォーマット(APS-C用)で2万というのがある。取り寄せできないかと「岩出店」にじっさいに足を運ぶと、ショーケースに同レンズのフルサイズ用で4万のがあった。

速攻買ってしまいました。
やばいですわ。禁断の扉をあけてしまったようですわ。
(店側の許可を得て撮影してます)

・・・などと言ってるうちにきましたよ。

当店名物、
「エビフライ(アーモンド揚げ)※タルタル別添え」(1100円)


本来ならこれでご飯とお味噌汁の定食なのですが、あえて単品で。
あとカツカレーを。
こういうメインを続けざまに注文することを仮に、「イノカシラ・スペシャル」とでも呼んでおきましょうか。

「カツカレー」(700円)

カツが揚げたてサクサクなのでおいしい。
遠くに出掛けるとどうしてもカレーが食べたくなる。

とりあえず食っとけ。ここから大仕事だぞ。

大門坂駐車場。

ここで軽装に着替え、カメラなど装備をととのえ、

いざ、大門坂へ!

石碑がむだにデカイ。

鳥居が入り口だ。


ここにきてなお民家がある。


さあ、ここからが本番。


『熊野古道』


これを撮るのにゆうに30分を要した。参詣客が多かったためである。この日のために、満を持しての三脚の出番である。
で、ここまで持ってあがったのもすごい。だから三脚は軽さにこだわったんですよ!

というのはさておき、この熊野古道はぜひみなさまにも訪れて頂きたい。なんたって世界遺産です。悠久の歴史を超えた神秘を体感していただきたい。

・・・瞼(まぶた)をとじれば壷装束に身をつつんだいにしえの人々の姿が、

みえるかも。


さて、大門坂をのぼりきるといよいよ那智大社です。


沿道にあじさい。これがみたかった。


大社の入り口。
ここでレンズの交換をすべきですが、大汗かいてヘロヘロでその気力はございません。シグマの中望遠で乗り切ります。


色とりどりのあじさいが、


参詣客を手厚くもてなします。


おもしろいもので、ちいさいですがあじさい園が隣接してるんです。


こじんまりとしてるから、


いろいろ撮れておもしろい。


汗だくになって、夢中に撮りました。


参詣道にもどります。


本殿へ。


「熊野那智大社」


そこから三重の塔にむかって、


「那智の滝」は今回これだけ。

だってもう、ヘトヘトで。

このあと、バスで駐車場までもどり、海岸まわりで帰りました。
ま、こんなとこです。

あじさい尽くし、いかがでしたでしょうか。

棚田が予定外の収穫だったなー。

またお会いしましょう。
ありがとうございました。

Now!35,406km
走行距離 372km
Posted at 2017/06/27 20:24:10 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月05日 イイね!

しまなみ海道よりみち紀行

しまなみ海道よりみち紀行3日目の朝。

「宇和パークホテル」
てっぺんだけみると、ラブホテルにみえなくもない。

当ホテルを探してるとき、ハンドルを握りながら、「こんなところにもラブホテルってあるんだなあ」と妙な感心をしながら運転していると、それがどんどん近づいてくるので、
「エッ、もしかしてあのホテルに今夜泊まるの!?」
と、ガク然となったのも今となってはいい思い出。

まあ、そんなことはどうでもいいんです。

ここから帰途につきます。

行きしなに松山道で案内表示に「しまなみ海道」という文字を見た瞬間、2年前の記憶があざやかな色彩とともによみがえりました。

瀬戸内のあのうつくしい海をもう一度見たい。

せっかくここまできたんです。「しまなみ海道」なんて、もうチョチョイとすぐソコ!

松山市内までもどり、今治ICまで海岸線をぐるっと、海、海、海、海、オールラウンド『海』てな具合で、もう考えただけでヨダレでますね。

わかりやすく地図にするとこうです。


国道196号線、今治街道。
走り出してすぐ。
あまりの海のうつくしさに目を奪われる。

「どや、車止めたいやろ? 写真撮りたいやろ、どや?」
と、まるで心を見透かしたかのようなタイミングで道の駅がある。

「道の駅 風早の郷 風和里」


ああ、楽園の入り口じゃないですか、ここ。


なんてうつくしい海だ。


チャリ乗りのあんちゃんもおもわずポタリング。

・・・まったくの余談だが、私は和歌山住まいなので海は見飽きるほどみている。が、ここの海とはずいぶん様相がちがうことに気づいた。太平洋はいわば男性的で、瀬戸内は女性的なのだ。

ここからさらに北上する。


・・・とつぜんくだらない話ですが、「ばくおん!」のOP主題歌ってアレいいですよね。爽快感があって。こういうドライブにぴったりの曲。

「星の浦海浜公園」


造船王国、今治ってかんじでイイね!


今治ICから西瀬戸自動車道に乗り、「大島」へ!

『来島海峡大橋』


【しまなみ海道】「道の駅 よしうみいきいき館」
大勢の人が橋のたもとでバーベキューを楽しむのを、指をくわえてながめていた。

なにげに二刀流。

見てるだけでは何なので、ここで「みかんソフト」をマストバイ。でもって、みんカラでみなさんやってるコレをやってみる。なお、今回はじめて。

片手でバシャバシャ撮って、ふと気配にふりむくと、うしろに女性がふたりいて、どうやら観光用パネルの前を占領してたらしくて、だったらなんか言ってよ!恥ずかしいわ!旅の恥は来島海峡にかき捨てるわ!(集中して撮ったせいか、なにげに気合入ってる。さすがNikon。アイスにも容赦ない)

2年まえは、しまなみ海道を通り過ぎるだけで、島に下りなくてそれが心残りだった。

やっぱ、橋は渡るより、ながめるモンだね!

まあこのあと渡るんですけどね。

来た道をもどって、
「来島海峡SA」へ。


2年まえと同じ席でおなじメニューを頼む。
これを撮りたくてここに寄った。
『鯛めしとうどんのセット』


ふたつ上の写真の「黄色いバンザイしているふざけたモニュメント」は、自撮り用のカメラを置くべんりな台である。
みんなやってるので、うっかり自分も自撮りしてみる。

撮れた画像をみて、あまりの超絶的なダサさに目がくらむ。

これではもてない。

徳島港。夕刻。
旅もおわりです。

今回も事故もなく無事に旅ができました。

こんな感じです。
ありがとうございました。

走行距離 33,583 → 34,238km
総走行距離 655km
Posted at 2017/05/16 21:04:10 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月04日 イイね!

伊予灘ものがたり

伊予灘ものがたり

翌朝、「ホテル アビス」。
立体駐車場からの大胆な出庫シーンからスタート。



めずらしくこんな写真を撮ってみる。

気持ちのよい松山の朝。

ゆっくりしてたら、もうとっくに9時すぎ。

南へ向かって走り出す。

途中、あまりの海の美しさに思わず足をとめる。


国道378号線、通称「夕やけこやけライン」にのって、さらに南下。


【1】
第1の撮影地に到着。

せまい道を緊張しながら上ると、話にきいていた通りささやかながらありがたい駐車スペースがある。が、ほかには誰もいない。おかしい。ここは有名な撮影スポットではなかったか。

すると、坂の上に誰かが三脚を立てている。おもわず駆け出す。先客がいたのだ。そこには大橋巨泉によく似た人が、ずっしりイスに腰掛け鎮座しているのを見て、私は驚愕とも感動ともつかぬ思いを脳裏にめぐらしていた。
たくさん撮影者がいるのもアレだけど、誰もいないのはあまりにさびしすぎる場所だから。

ここで撮るのか!

「あと5分か10分でくるぞ」
おやっさんに急き立てられ、大慌てでセッティングする。

「その三脚はえらくヤワいな。2,3本もってるから貸すぞ?」
と、おやっさんに言われる。よほど頼りない三脚にみえるらしい。まあ実際頼りないんだが。

セッティングしてすぐに普通列車が。大あわてでシャッターを切る。

これにて画角ならびに撮影諸元を決定する。

そしてここからが本番。
おめあての列車がくるまで1時間、
下の写真のエビ茶色の折りたたみイスはじつは私ので、車に積んでいたのを広げ、ここでおやっさんとずっとしゃべりながら待っていた。

おやっさんは地元愛媛のひと。80歳だという。
本当にしゃべり好きで、私は列車を待つあいだ、すこしも退屈せずにすんだ。

カメラは「ペンタックス K-3」


おやっさんは棚田マニアである。
四駆の軽で日本全国136箇所の棚田をめぐった。
「和歌山で有名な棚田にあらぎ島というのあって」と話をむけると、さすがベテラン、「最近橋ができたところだろう」と旧知であるところを見せつけられた。うへ、よく知ってるなあ。

このおやっさん、ふたこと目には、
「棚田はいいぞ! 棚田撮れ、棚田」という。
そして、宇和島にある遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑をすすめられた。

地元の撮影スポットをきくと、石鎚山の名があがった。ここでまた、
「石鎚山は1,982メートル!」
伊予人二人目のセリフをきくのである。

やがて12時前になる。にわかに、「キィッ!」というかすかな音が山間にひびく。色めくふたり。しかしおやっさん、「国道を走る車のブレーキではないか」と疑う。まだ予定時間まで数分早いのだ。だが臨時列車なのである。「いや、レールが軋む音でした」私はべつに耳がいいほうでもない。直感である。あるいはスタンバイして悪いことはないという思いからだ。なにしろコレを撮りに和歌山からきたのだ!

直感は的中する。本当にきたのだ。
キタキタッ!


伊予灘ものがたり

AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR
34mm/マニュアル撮影(F8 1/500秒)/ISO200

おっしゃああ! 撮ったぞ!
これが撮りたくてここまできたんだ。

おやっさんにこれまでの礼をいって車に戻る。
と、そこへ地元のおばちゃんたちが軽自動車に乗り合わせてあらわれた。

さすがにここに長くとめていたら、地元の人にとって迷惑だったかもしれない。丁重に詫びるつもりでいたら、
「どこからきたの?和歌山から?まァそんな遠くから!」
と、ニコニコ笑いかけられて一瞬戸惑った。しかもひとりのおばちゃんがおりてきて、私の手をとらんばかりに、
「ここよ、ここ! みんなあそこで写真とりよる。プロも撮るよ!」
と、新たな撮影スポットを教えてくれる。
これにはびっくり仰天した。そうなのだ。ここの人は地元の人にとって何の変哲もないただの風景が、有名撮影スポットとして全国から熱い注目を浴び、われもわれもと人がドシドシあつまってくるのが自慢げで誇らしげでうれしくてしょうがないようなのだ。

おばちゃんのおすすめスポット。

うわ、たしかにここもイイ!

ああッ!中井精也先生の撮ったNikon D7200カタログの作例写真はここか!

でも、私はつぎにいかねばならんのです。


【2】
もはや説明不要。
日本でいちばん「幻想的」な鉄道駅。
ここにも来たかった。








約束はいらない




まるで昔みたアニメのワンシーンのような、ふと涙がでてきそうなほど非現実的な世界を心ゆくまで写真におさめ、駅をあとにした。


国道沿いに食堂をみつけた。


海鮮丼をたのんだが、こういう昔ながらのドライブイン的なお店では味は期待できそうにないな。眺望はいいんですよ。景色は。2階だから。


混雑なためずいぶんまって、でてきたのがコレ。
『海鮮丼(鯛のあらの味噌汁とサラダ付き)』

おりょりょ、メッチャうまそうなんですけど。もしかして本気だしてる?
で、これがうまーいのだ。おもわず口元がほころぶ。とくにこのおみそ汁。鯛のあらがいい味だしてたまらん。この日気温は25℃を超えたが、なぜかあたたかいものを胃に入れたかった。

この先にあるどんぶり館というのをみんカラでみていく予定にしてたが、ここでも正解だったね。

伊予灘の海の幸うましかな。


【3】
第2の撮影地にむかう。
宇和島にいく途中のトンネルの出口。
みかん畑の農道が「蜀の桟道」のように山肌をはう。
またもや、せまい道だ。
泣きそうになりながらハンドルを操ると、そこに湘南ナンバーの「X-トレイル」が一台、そして一人の男が三脚を広げていた。

Canon EOS 7D MARKⅡ

四国をぐるっと時計まわりにまわってきた彼は、後で聞いた話しではあるが、鉄道車両をつくる有名な会社に勤めてるという。あの豪華列車「四季島」の建造にもかかわった。(←「ブログで書いていい?」ときくと「いいよ!」と諒解された)
仕事で列車つくってて、趣味で列車撮ってたら世話はない、と自らいう彼はよほど撮影の手練らしく、カメラのセッティングもそこそこに、

「予土線も撮ってよ! 予土線。いいよ。新幹線もはしってる!」

と、なんども予土線をすすめてきた。
前の撮影地では宇和島の棚田をすすめられ、ここでは予土線を推されているこの状況はなんなのだろうと思いながら、私は列車の通過を待った。

やがて、こういうのが撮れた。

五月の風~宇和海~


彼とはそこで1時間ほどしゃべっていた。
彼は私の和歌山ナンバーにさかんに大ウケしていた。
四国まわってて初めて見たという。
しかもアルファロメオとはめずらしい。

彼のおかげでいい写真がとれた。厚く礼をいって帰ろうとしたとき、地元のみかん農家のトラックがやってきた。

さすがにこれはマズイのか。なにしろ農道に三脚をたてているのだ。するとここでも、
「どこから来た?和歌山?ほん遠くから!」
と顔を真っ黒に日焼けさせたオッチャンがトラックから顔をだし、ニコニコと相好をくずした。
わしも写真はやる! とオッチャンはいう。石鎚山の紅葉を撮りにいくのだそうだ。そう、石鎚山の標高をそらんじている伊予人3人目はこのひとである。

「たいした景色ではないが」
と、オッチャンはトラックの運転席から海に目をやる。
彼とわたしは急いでかぶりをふった。
ここはとても美しい景色です!
でなければ、男二人こんなところまでやってきたりはしない。
オッチャンは手をふり、トラックとともに去った。

伊予人は、海から吹くこの風のようにやさしい。

【4】
この日は「宇和パークホテル」に泊まる。
宇和島のホテルはどこも一杯で、ここだけかろうじて一室あいていた。

偶然ながらさきほどの撮影地に近い。旅の女神の差配か。

なんでこんな中途半端なところにホテルがあるのだろう。
それが疑問だった。
宇和島にいく途中に位置してるのだ。
やがてなぞは氷解する。玄関に「金剛杖はこれで洗ってください」の雑巾。
「お遍路か!」

とりあえずひとりで乾杯。
アサヒ スーパー ドゥラアアアーーィ!

さっきのにいちゃんをこの宿にさそったんだけど、かれ車中泊なんだよね。かれと呑みたかった。

朝食・夕食バイキングつきで7,000円。
お酒は別勘定だけどどんどん持ってきてくれるし、お料理は食べほーだいだし、こういうのもイイよね。

あさりのパスタ。右の白身魚フライのトマトソースみたいなのがうまかった。ふだんこういうのにありつけないから。バイキングにお造りもあったのがめずらしかった。このホテル、けっこういいんじゃない。(宇和島で泊まって名物の鯛めしを食べれなかったことだけは残念)

めまぐるしい一日だった。
最初の撮影地でおやっさんと出会い、次の撮影地で彼とあった。
ふしぎなことにそれ以上そこには誰も来ることなく、人が増えるでもなく、ずっとふたりであられもないことをしゃべって過ごし、
自分はほんとうに撮影をしたのか、あれはぜんぶ夢だったのではないか。
ぐるぐる頭のなかをめぐり、

・・・浅い眠りでまどろみつづけた。


special thanks to Mr.『ジャッロ♪』
(今回の撮影では、『ジャッロ♪』さんから貴重な情報とサジェッションをいただいた。大変ありがとうございました。)

次回ラスト。しまなみ海道に寄って帰ります。
Posted at 2017/05/14 21:04:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月03日 イイね!

松山鮓とたった二人のオフ会

松山鮓とたった二人のオフ会
松山での宿泊は、県庁前にある

「ホテル アビス」

ミュージアムに近いこともさることながら、
何よりネーミングが気に入りました。
まるで深海に引きずりこまれそうな名前です。

やはり映画から来たのでしょう。
おそらくここのオーナーが、ジェームス・キャメロン監督の熱烈なファンにちがいありません。
念のためフロントで確認(いちいちつまらないことを確認したがる男である。これはもはや性分である)すると、
「いいえ、ちがうんです」
と、上の写真の松山美人にニッコリされた。
「アソビ、ビジネスを、素敵に楽しむの略です」
「なんじゃそりゃ!」
どうやら松山人の洒落は、関西人のそれをはるかに凌駕してるようです。


【昼の部】

松山の郷土料理を心ゆくまで楽しむために、私はこの店をえらんだ。

「すし丸本店」


「正岡子規も愛したもぶりめし」

というのがメニューにあるという。
ほほう、もぶりめしとな。
事前に一文無しさんに「もぶりめし」についてたずねると、
「知らなかった。そんな料理があるんですか」
と反問されてしまい、仰天した。
大丈夫なんだろうか。松山名物。

お店に入ると、松山鮓(すし)ともかいてある。
店のひとに訊いてみる。
「松山すしともぶりめしはどうちがうんですか?」
「いっしょです(ニッコリ」

なんだ。そうだったのか。ならば問題ない。

松山御膳をたのむ。
これはたのしみだ。


まず先付けのように、コンニャクの刺身と


なすの煮浸しがでてくる。


そして「じゃこ天」。

松山道のSAでよく屋台で売っていたのがずっと気になっていたが、ようやく出会えた。酒肴にピッタリ。夜も単品で頼もうとこのとき思った。

ずいぶん待って、追加の膳が。

「鯛そうめん」と、


松山鮓でとうとう膳からはみでてしまう。


『松山鮓』

前回のブログで私は松山を都会と評した。この場合の都会とは、メトロポリタン的な都会の意味合いではなく、多分に「都(みやこ)」の意味が含まれている。

京文化から遠く離れたこの地で、都ぶりの雅(みや)びいた「ちらし寿司」が饗されたとしたら、どうであろう。

この松山鮓には、松山のひとのたくまざるセンスと情感というものが一心にこめられているようであり、私は箸をとることもわすれ、この芸術作品といっていい鮓に見とれてしまった。

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さて。ここから【夜の部】の話。

「一文無し。」さんとのオフ会です。

お昼とおなじ店です。
郷土料理のほかに活魚料理にすぐれ、なにより落ち着いて呑めるところが気に入り、一文無しさんにお願いして予約をいれてもらいました。。


一文無しさんとは、ホテルのロビーで落ち合いました。
想像していたとおり細身で、自分とおなじ年齢相応の風格だったのでパッと見でわかりました。

まずはおたがいの邂逅を祝して、道後ビールで乾杯です。

(▲地ビールらしい手作り感のある風味でうまい)

一文無しさんはビール党で、この後もビールで杯を重ねてました。
自分は糖質をかんがえて早々と酒に移行したのですが、酒なんだからいずれにせよおなじですよね。
体型の話になると、一文無しさんはビールをのんでも問題ないらしい。
きけば、むかしスポーツをやっていたせいもあるかもしれない。
スポーツとはボードのこと。
海かとおもったら、雪の上をすべるほう。
愛媛県のどこにそんな雪が積もるのかとおもえば、そこででてきたのが、
「石鎚山は1,982メートル!」
なのである。
ガードレールの高さくらい積もるときいて、目をまるくした。


・・・よくかんがえたら、ここで二人分のグラスをうつすとか、一文無しさんの手かなにかくらい写真とっとかないとオフ会やった証拠がないってことに、馬鹿なはなしで帰ってから気づきました。これではまるでわたしが「エアオフ会」をやってると思われてもしかたない。本当にこの眼前に一文無しさん本人がいるんですってば。ビリーブ・ミー。

『お造り五点盛り』




(▲とくにカンパチと鯛は絶品。写真うつりもグー)

一文無しさんとはさまざまに話しをしましたが、やはり話題はみんカラブログと写真についてです。
ふと思って私のカメラを一文無しさんに渡して、今日一日撮った写真をライブビュー・モニターでみてもらいました。現像するまえの生(き)のままの写真です。私のブログにするまえの素材をみてもらおうと思って。
すると、そのまえに私が「ブログにはテーマがなくては!」と自論を力説してたせいでしょう。しばらくだまってモニターで写真をみてましたが、やがて顔をあげ、

「Ricoさん、この写真のテーマは?」
「いやいや! それはまだ素材だから。テーマはあとでデッチあげるから!」

しゃべればしゃべるほどボロがでる私のゆがんだ人格をなんとかしてもらいたい。

『せんざんき』

(▲ただのから揚げとはちがう。下味につけこんだ深いあじわい。ハイグレードから揚げ)

みんカラと写真の話は尽きることがない。
いろいろきいていくと、どうやら一文無しさんは時折ブログで公開してる愛車の写真には格別な思いがあるらしい。
つまりは気合が入っているのだ。
そのわりには私からみて、ブログの最期のほうにポンポンとおまけみたいにならべているようにみえ、どうにももったいない気がする。もっと前面にだしてアピールしてもよいのでは。

「いや、それでいいんです」

おまけみたいに見てもらってかまわないという。

「自分はまだ未達だから」

なぜなら、みんカラに目指す人がいるから。そのひとは車の写真を撮るのがめっぽううまく、もはや芸術の域である。その人のその域に達せねば、自分はまだまだ満足できないのだという。

『たこ天』

(▲みんカラあるある。食べてしまったあと撮るのを思い出す。これが美味なのだ。おもわず、「うまいなコレ!」と声をあげる)

・・・そんな一文無しさんにためしに今一度私の愛車プロフィール写真をみてもらうことにした。せっかくの機会である。最近せっせと一眼レフで撮っているわが愛車の写真を寸評してもらいたい。
「ぜひ忌憚のない意見を」
私は盃をかたむけ、チビリやった。

すると一文無しさんがいいといってくれたのが、この写真。


おー、これかーと思ってると、一文無しさん、べつの画像をあげ、
「Ricoさん、この写真」
「?」


ここで急に真顔になり、
「フェンダーの内側に泥がついてますね」

「これはダメです」
「そんな無茶なーッ!」
私は座敷の畳の上で、もんどり返りそうになった。

・・・こう書くと、まるで私のほうが一文無しさんに一方的にやりこめられているようだが、実際にはちがってて、一文無しさんも、
「逆、逆!」
と手をふっていうにちがいない。
私は酒の勢いもあって、かなり熱く語ってしまったようだ。


わたしはいま、みんカラと写真に異常にはまってるようだ。
それはもう、人並み以上に。
すくなくとも一文無しさんからはそう見えたであろう。

だからみんカラと好きな写真の話をしながら酒を呑むというのは、まさに至極の時間といってよく、あるいはもうこんなことは二度とないかもしれない。
私は呑んではしゃべり、しゃべっては呑んで、文字通り口角泡を飛ばしてしゃべりたおし、気がつけば夕刻5時からなんと10時半までふたりで痛飲した。

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・・・一文無しさんからお土産をいただいた。ありがとう。
『自宅にて』


 松山に美酒あり 写友あり

 われ呑むべし

 酔うべし

 ・・・

次回、伊予灘ものがたり。
Posted at 2017/05/11 21:04:10 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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