窓ガラスの撥水コーティング剤とワイパー「ビビり音」対策 ①考察
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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窓ガラスの撥水コーティングとワイパー「ビビリ音」について調べてみました。
⑴ 撥水コーティング剤の種類とその特徴
「フッ素系」と「シリコン系」の二種類があり、「フッ素系」は固く硬化して耐久性が良い反面、撥水力は「シリコン系」に比べ劣り、「シリコン系」は撥水力に優れている反面、流動性があり、「フッ素系」と比較すると耐久性が劣ります。最近、フッ素とシリコンを配合した「ハイブレッド系」も発売されましたが、いいとこ取りとはならず、撥水力・耐久性とも「シリコン系」並の製品が多い様です(表1)。
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⑵ 撥水コーティング後のワイパー「ビビり音」の原因と対策
原因は、撥水効果によりガラスとワイパーの間の水が減少して摩擦抵抗が増加するためで、
対策として、①グラファイトタイプ(ゴムの表面に黒鉛をコーティングして摩擦抵抗を下げる)か、撥水タイプ(ゴムにシリコンを含有させ、ワイピングの度に撥水被膜を形成させる)のワイパーへの交換が挙げられます。
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⑶ ZR-V適合のグラファイト・撥水ワイパーを検索
ZR-Vのフロントは、スマートクリアワイパー(ワイパーアームのブレード支持点にウォッシャーノズルを内蔵)という特殊形状で、取り付け部もU字クリップではないため、NWBの検索では適合品がありません。リアワイパーについては、グラファイトワイパーの適合品がありました(図1)。
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glacoの検索でも、フロントワイパー、リアワイパーとも適合品はなく、リアについては替ゴムでグラフイト、撥水の両対応品がありました(図2)。
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ZR-VとシビックFLのワイパーは同形状で、困った時頼りになるのは、みんカラです。
シビックFL所有のみんカラの先達はやはりワイパー交換に悩み、輸入車用のBOSCHエアロツインA860S、ガラコPY12、PY8で代用出来る事を報告しています。
BOSCHエアロツインA860Sは、残念ながらポリマーコーティングワイパーで、撥水コーティング後ビビり音が酷いとレビューがあり、替ゴムの交換にも対応しておりません(力技でグラファイト替ゴムに交換した猛者はいますが…)。J-fitはグラファイトタイプなのにU字クリップのため装着できません。
一方、ガラコPY12、PY8は撥水ワイパーで、これなら利用出来そうです。
※装着は未確認ですので、行う方は人柱覚悟でお願いします。
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⑷ ZR-Vワイパーのサイズ
ガラコPY12、PY8のワイパーのサイズは、600mmと475mmです。シビックFLとZR-Vのワイパーサイズが同じか不明のため、所有のZR-Vで実測してみました。誤差はあるかも知れませんが、フロントワイパー運転席側が655mm、助手席側が433mm、リアワイパーは308mmでした。以上から、フロント運転席は650mm(ガラコPY14)、助手席側が400mm(ガラコPY5)になると思いますが、運転席側ワイパーと助手席側ワイパーの隙間は17mm、助手席側ワイパーとAピラーの隙間も17mmありますので、助手席側はギリギリ450mm (ガラコPY7)でも可能かも知れません(図3)。
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⑸ 結論
①ボディ・コーティング未施行で、短期間で繰り返しコーティング作業が出来る方は、シリコン系またはハイブリッド系の撥水コートを選択し、ビビり音対策は撥水ワイパー(フロントの運転席はガラコPY14、助手席PY5またはPY7のワイパーに交換し、リアは撥水性の替ゴム)への交換が良いと思います。
②一方、ボディ・コーティング施行済の場合は、ボディコートに悪影響のないフッ素系撥水剤を選択し、ビビり音対策はグラファイトワイパーへの交換が良いと思います。
小生は、散々迷った挙句、コーティング剤としてKeePerフッ素50ml、交換用リアワイパーとしてグラファイトタイプのGRA30を購入しました。現時点では、フロントワイパーにグラファイトタイプの適合品がないため、今回はフロントガラスの撥水加工は見合わせて、サイドとリアガラスのみ撥水施行するにしました。
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長文となり申し訳ありません。内容に間違いがあればご指摘をお願いします。情報がありましたら、ご教授頂ければ幸いです。
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