2007 全日本ジムカーナ選手権 第2戦
投稿日 : 2007年04月10日
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4月8日、千葉県の浅間台スポーツランドを舞台に全日本ジムカーナ選手権の第2戦が開催されました。
土曜日には公式練習、そして日曜日に決勝本番という日程でしたが、両日ともに天候にも恵まれ絶好のモータースポーツ日和となりました。
N1クラスは旧型トヨタヴィッツのワンメイク状態。
そんな激戦区を制したのは喜多治人選手。
2004年のN1クラスチャンピオンである喜多選手ですが、開幕戦・名阪からの連勝を達成。
3年ぶりのチャンピオン獲得に向けて好調な序盤戦となっています。
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N2クラスを制したのはDC2型ホンダインテグラで参戦した黒岩誉広選手。
開幕戦にも参戦していますが、その時とは別のクルマでの参戦となりました。
なんと、第2戦を直前に控えて、愛車のインテグラが10トントラックに追突されて大破するという不幸に見舞われてしまったのです。
そんな状況の中で周囲の助けもあって"借り物"のインテグラで参戦を果たし、見事に優勝を飾った黒岩選手。
参戦を手助けしてくれた多くの方々に恩返しすることも出来て、表彰台では嬉しい笑顔を見せてくれました。
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N3クラスは改造範囲を厳しく制限されたN車両のうち、排気量1,000cc以上の後輪駆動車が競い合うクラス。
参戦する車種はマツダRX-7、ホンダS2000、イギリスのロータスエキシージ、そして絶版となってしまいましたが国産最高峰スポーツカーであるホンダNSXなど、バラエティ豊かな面々です。
今回優勝を飾ったのはRX-7を駆る野島孝宏選手。
そして写真を掲載するのはNSXで参戦する新井大輔選手のマシン。
大柄なボディですがオールアルミ素材のNSX、豪快にターンする様は間近で見ていてとても迫力があるものです。
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SA車両クラスはN車両に比べて改造範囲の広いナンバー付きのクラス。
もっとも小さい排気量帯となるSA1クラスを今回は、EK9型ホンダシビックで参戦する志賀野浩選手が制しました。
志賀野選手は2005年のSA1クラスチャンピオンであり、昨年はシリーズ2位というランキング。
開幕戦は10位でしたが第2戦での見事な優勝でシーズンに弾みをつけたことでしょうから、益々の躍進が期待されるところです。
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SA2クラスは今回14台が参戦。
第1ヒートでベストタイムをマークしたDC2型ホンダインテグラの鷹巣義幸選手が2本目で自己ベスト更新に成功。
一方、鷹巣選手がフィニッシュする直前にスタートしたのはマツダRX-7の田原憲選手。
会場に足を運んだ大勢のファン、そして関係者が見守る中で見事に鷹巣選手のマークしたベストタイムを1.267秒上回りクラス唯一の14秒台となる1分14秒314をマークして逆転優勝を飾りました。
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SA3クラス、1本目で他を圧倒するタイムをマークしたのがCT9A型三菱ランサーエボリューションの西原正樹選手。
1分11秒281と、2番手の天満清選手を0.5秒以上引き離す韋駄天ぶりを披露します。
2本目、天満選手もタイムアップ。一方の西原選手はパイロンタッチを喫してペナルティとなりましたが天満選手が一歩及ばず。
1本目の韋駄天ぶりが効いた西原選手が見事に今季初優勝を飾りました。
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SCクラスは何といっても連勝記録を更新し続けている三菱ランサーエボリューションの谷森雅彦選手、その記録に誰がストップをかけられるのかがここ最近の注目点でした。
そして今回、遂に谷森選手の記録更新を阻止する選手が現れました。
CP9A型三菱ランサーエボリューションを駆る鳥居孝成選手です。
思い起こせば2004年、連勝を重ねていた谷森選手を第3戦・キョウセイスポーツランドで下したのも鳥居選手。
谷森選手の連勝記録そこで一旦リセットされましたが、続く第4戦・SUGOから前戦まで、実に21連勝(途中不参戦の1大会は除く)という前人未到の大記録を打ち立てたのです。
今回、再び鳥居選手が連勝にストップをかけて「歴史が繰り返した」かたちとなったSCクラス。
ということは、次戦以降は谷森選手が「歴史を繰り返す」番になるのでしょうか!?
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Dクラスは開幕戦を欠場したディフェンディングチャンピオン・小林キュウテン選手が登場。
第1ヒートからトップタイムをマークすると、第2ヒートでは2秒近いタイムアップを果たしてブッチ切りの優勝。
キュウテン選手といえばピンク色のスズキ隼がトレードマークですが、浅間台スポーツランドは会場内の桜も満開状態で、盛況のうちに競技会が事故なく終了した一日でした。
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