でかいキャリパーにはこれだぜ!マスターシリンダー&ブースター交換(その1)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
久しぶりに改造魂が持ち上がってきました!(笑)
事の発端は、日産ディーラーでV37スカイラインの試乗を行ったときにさかのぼります。
試乗はなかなかよかったです(ちなみに車はハイブリッドのほう)。
それより気になったのがブレーキタッチ。
試乗車には我がV35に搭載しているものと同じ曙製対向ピストンキャリパのブレーキがついていました。
同じはずなのに…ブレーキの踏み心地がぜんぜん違う!
明らかに小さなストロークでがっちりブレーキがかかります。
…まあ、理由は分かっているんですけどね(笑)
ペダルのリンク構成などの違いはありますが、根本的な原因があります。
問題はブレーキマスターシリンダー。径が違う!
キャリパは交換していたのですが、これは未交換だったのです。
前車(V35前期300GT)のときは交換していました。
なぜか…理由はあとで
ということで、心の友ヤフオクで購入しましたよ。
Z33用中古のマスターシリンダー、ブースターつき!
…実はこれがミソなんですね。詳しくは後述
シリンダーを下から見上げるとサイズが書いています
1-1/16、これはシリンダー径をインチサイズで表示しているものです
1インチは25.4mmです、参考に。
17/16インチということですね。
2
なにはともあれ、ジャッキアップです
ブレーキマスターを交換、ということは一度はブレーキラインを取り外すわけですから、エア抜き必至です。
ということで前後ジャッキアップ+4輪ともタイヤホイールをはずして作業するわけですね、うんうん
3
その1編はとりあえずブレーキマスター&ブースターを外すまでです。
まずはノーマルのマスター&ブースターの姿から。
まあ、これも普通のV35よりは大きな1インチのシリンダーサイズ(普通は15/16インチ)なので、悪くはないのですが…
マスター&ブースターを取り外す前に、周辺の邪魔者を取り外しておきます。
写真の番号のとおり
①ブースターにつながる負圧ホース、意外にがっちり食い込んでました
②MTクラッチリザーバタンクのステー
③みんカラお友達、Kazuさん特性のマスターシリンダーストッパ
④ブレーキチューブ 4本
マスターからVDCユニットにつながっているのは完全にとり外し
VDCユニットから外部につながっているものはよける程度
とにかくVDCユニットからチューブを切り離すのでごみ混入に注意
フレアナットレンチなどを使い、慎重に固定ねじを回しましょう
なめたら…最悪の事態になりますよ!
ここまで外さないとうまく抜けてくれないのですよ…意外に難敵
4
最初は面倒がってシリンダー+ブースター丸ごと外そうかと考えたのですが、レイアウト上明らかに無理くさい
…ということで、シリンダーとブースターを分けて取り出すことにしました。
シリンダーはナット2個で固定されているだけなので、前述の周辺部品(ブレーキチューブも)を外していればすぐに取り出せます
あ、ブレーキ液量センサーのコネクタを外しておくことを忘れずに!
もうひとつ!事前にリザーバータンク内のブレーキフルードを抜いておきましょう。
簡単な方法はブレーキキャリパのエア抜きニップルから普通に抜いてしまうこと。
どうせ交換するのでエアが入ることはこの時点は考えなくてもいいです(笑)
5
さて、次はブースターです
これは外すのがなにげに大変です。
写真は車内のもの、ブレーキペダルを下から見上げたところです。
ペダルの根元のところはこうなっているんですね。
まず、マスターとペダルをつなぐピンを抜きます(事前に抜けどめクリップを外しておくこと)
その後は、黄色い矢印のナット4箇所をとっちゃいます。
ブースタからはえているすたっどボルトが長いので、ロングタイプのソケットコマ、延長シャフトとラチェットレンチ、出来たら首振りが出来る中間ソケットがあるとよりいいでしょう。
とにかくかなり窮屈なエリアでの作業になります。
ここは面倒がらずにドライバーズシートを外して、床面に仰向けになって作業をすることを強くお勧めします。
腰痛に悪い体勢の作業になりますよー(写真とっておけばよかったw)
6
ナット4つを外したら、あとは外からブースタを引っ張り出せば完全に取り外し完了です!
ブースターを引っ張り出すのはちょっと傾けたり工夫が必要ですが、それほど大変ではありません。
(とにかく車内でのナットはずしが最大の山場でした!)
ブースタを外した状態がこの写真
何もなくなっちゃいましたね。
真ん中の穴から車内が丸見えです ww
やはり塗装を腐食させてしまうブレーキフルードがあるためか、ブースタ下辺りのパネルはうっすらさびが出ています…
あと、左側のVDCユニットはパイプを外しているので、写真のようにテープなどでふたをしてごみが入らないよう細心の注意を!
(ごみが入ると誤動作の原因になります、本当に本当に慎重に!)
あと、ブースタと車体の間に挟まるガスケット(写真に見える、四角くて黒いやつです)は使いまわしてOK。付け忘れないように!
7
さて、ぶじ取り外せました~。意外に大変だった。
新旧比較写真をいろんな角度でとって見ました。
左が今までのもの、右がZ33用です
そうそう、これはブレンボ+VDCつきモデル(バージョンSTだったか…)のものです
まずは正面と斜めから
ここで、私がすぐにはマスターシリンダー交換をしなかった理由が分かります。
シリンダーとブースタの取り付け部分を見てください。
ね、分かるでしょ?
Z33の場合は取り付けは水平に左右2箇所。
なのにV35のほうは斜めに2箇所でとまっているのです。
こうなるとシリンダーのみの交換ではだめだったんですよ。
当時ブースタつきの中古品は高いし出物がなかった…のと、ブースタまで交換してVDCが誤作動するのが怖かった、というのが今まで交換しなかった理由です。
いろいろ調べた挙句、”何とか大丈夫らしい”という確信が得られたので交換に踏み切りました。
マスターシリンダ+ブースターASSY丸ごとでの交換だったら完全に取り付け可能です(ブレーキチューブ取り付け位置違いだけはしょうがないですが…)
あと、写真下のようにシリンダー長さが圧倒的に違います。
ちなみにこのシリンダーはV35でもMTモデルだけに装着されています(もしかしたらほかのモデルにもあるかもしれませんが…)
普通のV35は水平に2箇所+長いシリンダータイプだと思います
8
今度はブースタ後方側からの比較写真
右が今までの、左がZ33用です
ブースタのサイズ(一番大きな部分の直径)はV35のほうが大きい(10インチ)のですが、真上から見た写真下を見るとその厚みがぜんぜん違うことが分かるでしょう。
Z33はタンデム型というブースターになっており、サイズは(8+9)インチというものになります。
これはブースタ内に2つの負圧室があり、より強力に倍力効果を出そうとしているわけです。
おそらく、現行含め対向ピストンキャリパをつけているモデルは多くにこのタンデムタイプをつけているのでは?と思われます。
参考にブースタに貼り付けられているステッカーには”CD700"の文字があります。
これは中期以降のZ33のブレンボキャリパモデルに共通のものです…確か。
ここで注意。
この組み合わせでスワップできるのは、VDCつきのV35だけです。
VDCなしのモデルの場合はVDCなしのZ33の”マスターシリンダだけ”での交換しか出来ません。
このシリンダーはタンデムブースタとの組み合わせはないので、2個イチで組みつけられるとは限りません。たしか接続部が合わなかったと思います。十分注意してください
なぜそうなるかというと、ブレーキチューブの取り付け部ねじサイズが違うためです。VDCつきはM12、なしはM10なのです。
なぜこんな面倒な違いを作っているんだろ??
さて、次回は取り付け編ですよぉ…簡単なんですけどね w
さあ、(部品が部品だけに、自信がある人に限り)自分でやろうぜ!
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